一度は訪れたい、和食の名店 神戸編

四季の移り変わりと共に味わいたいのが、和食。日本の情緒ある季節の変化が美しく盛り込まれた和食には、目にも舌にも美味しい日本料理ならではの魅力をしみじみと感じられます。
今回は、一度は訪れたい、神戸近郊にある和食の名店を5軒ご紹介。和の心と技を活かした旬の逸品を楽しんでみませんか?

1.和食の真髄を感じられる料理で魅了する、神戸の名店

玄斎(兵庫県/元町駅)

玄斎の店内

地下鉄の県庁前駅から歩くこと約5分、閑静な住宅街の中に店を構える日本料理店「玄斎」。2011年から「ミシュランガイド兵庫」で5年連続二つ星として掲載された、神戸で評判の名店です。カウンター席のみの店内は、生命力溢れる赤松の一枚板を始め、杉の天井や栗の床面など、和の温もりが感じられる上質感に包まれています。

腕を振るうのは“愛されるお店”づくりを心掛け、人の輪を大切にしている店主の上野直哉氏。
県内産の食材が中心の料理は、素材本来の持ち味を活かしてシンプル且つ大胆な調理法で提供しています。その日のおまかせ料理4品と、地元食材の中からお好みのものを、だししゃぶで楽しめる「夜のおまかせ料理」も好評のプラン。一品一品丁寧に作られた料理に、ついついお箸とお酒が進むことでしょう。

懐石・会席料理

玄斎

JR・阪神線 元町駅 北北西へ徒歩15分

12,000円〜14,999円

2.素材の本質を捉えて、味に真摯に向き合い続ける日本料理店

こにし家(兵庫県/三田駅)

兵庫県三田市に位置する、1973年(昭和48年)創業の「こにし家」。幾多の料理人や食通達が、足繁く通う日本料理の名店です。店内は、カウンター10席と2部屋の個室を設けた落ち着きのある空間。店主・熹志侑紀但氏と息子の小西智允氏が若主人を務め、親子2代で厨房に立っており、どこかアットホームな雰囲気が漂うのも納得です。

店にメニューはなく「一期一会の料理を楽しんでいただきたい」という想いから、明石の天然魚や地元野菜を中心に、ゲストに合わせて変化するおまかせのコース料理を提供。旨味が、使用する素材そのものの持ち味を消すことのないよう“醸し出す味わい”を一品一品に心掛けているそう。奥深い味わいの料理に合わせて、主人こだわりの純米酒やソムリエ資格を所持する若主人が選ぶワインとのペアリングに酔いしれてみては。

懐石・会席料理

こにし家

JR福知山線 三田(兵庫県)駅 徒歩5分

15,000円〜19,999円

3.しっとりと落ち着いた和の空間で季節感溢れる懐石料理を堪能

日本料理 百屋(旧:味勧屋)(兵庫県/三ノ宮駅)

JR三ノ宮駅の西口から徒歩約3分、繁華街にあるとは思えない落ち着いた和の空間が広がる「日本料理 百屋」。「風情ある店の佇まいや室礼も、もてなしのひとつ」と考える同店では、カウンター席で店主の技を見ながら臨場感を味わったり、3室備わる個室席で特別なひとときを過ごしたりと、用途に合わせてゆっくりと食事が楽しめます。

こちらでいただけるのは、季節感溢れる彩り豊かな懐石料理。月替わりの献立は、前菜から和菓子まで、すべて手作りで提供。なかでも、毎朝市場で厳選した新鮮な魚介料理や、銅釜で焼きあげるふっくらとしたご飯は絶品です。日本料理の基本を大切にしつつ、時には洋の要素を取り入れてテールスープやトマトのジュレ、少量のバターやクリームを隠し味に加えることも。一皿ごとに四季を感じられる和食の名店で、旬の味わいを堪能してみては。

割烹・小料理

日本料理 百屋(旧:味勧屋)

JR線 三ノ宮駅 西口 徒歩3分

10,000円〜11,999円

4.大人の隠れ家的な日本料理店で素材を活かした茶懐石を楽しむ

山荷葉(兵庫県/県庁前駅)

神戸の中心市街地を一望する夜景の名所、諏訪山公園の側に位置する「山荷葉」は、閑静な住宅街の一角に佇む日本料理の名店です。大人の隠れ家のような店内に足を踏み入れると、網代天井や名栗の柱、聚楽風の壁などのわびさびを感じる和の内装が、心地良い雰囲気を演出。香木の芳香もまた、非日常の空間へと誘います。

店主は、京都「瓢正」や滋賀「招福楼」といった老舗の名店で修業を重ね、2000年に同店をオープン。茶懐石料理を独自の形で展開しています。使用する食材は、淡路や明石などの地元産はもちろん、産地にこだわった魚介や野菜・果物を吟味。さらに「磁場活性水」と本枯れ節、尾礼部の真昆布で取る出汁が、素材の旨味を存分に引き出します。素朴でありながら気品溢れる一皿一皿を心ゆくまで味わい尽くしましょう。

懐石・会席料理

山荷葉

神戸市営地下鉄西神・山手線 県庁前駅 徒歩8分

12,000円〜14,999円

5.大将の目利きを凝らした厳選食材と確かな技で振る舞われる割烹

すぎなか(兵庫県/三ノ宮駅)

「すぎなか」は、生田神社の東側を通る東門筋を一本入った角に佇む、日本料理店。純和風の設えが心地良い店内に入ると、なぐり加工の木材を使用した存在感のあるカウンターが出迎えてくれます。接待や会食などにも最適なテーブル席の用意もあり、ゆったりとした時間が流れる和の空間で上質なひとときが過ごせるでしょう。

食材は、大将の確かな目利きによって厳選して仕入れており、魚は瀬戸内海のものをメインに使用。野菜も肉も毎日市場まで自ら足を運んで見極めているそう。旬を大切にしたチョイスで、季節感溢れる料理へと仕立てます。旬の食材を使った様々な「あて」を一皿で楽しめる「あて盛り合わせ」や、上品な味わいの「のどぐろ塩焼」など、贅と粋を凝らした大人の割烹でゲストをもてなしてくれる、和食の名店です。

割烹・小料理

すぎなか

JR神戸線 三ノ宮駅 徒歩4分

8,000円〜9,999円

日本の四季の美しさを食事の中に感じられる和食。店の数だけ多彩な表現があり、それぞれに魅力的なものばかりです。美味しさと共に、心まで豊かな気分になれそうですね。
食を通して、季節の巡りや旬の恵みを感じ取れる逸品を味わいに、神戸の和食店へぜひ訪れてみてはいかがでしょう。

※こちらの記事は2024年12月02日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。

Misa Kanbayashi

デザイナー職を経て、文字に関わる仕事が好きで「KIWAMINO」編集部へ。校正をメインに、さまざまな記事に触れています。じっくり味わうひとりごはんも、誰かと楽しむ食事も、とにかく美味しい食べ物を口にするひとときが自分にとっての日々の幸せ。記事を通して、魅力ある情報を皆様にお届けしていきます。

【MY CHOICE】
・気になるお店:ジャルダン ポール・ボキューズ/オーベルジュ・ド・リル ナゴヤ/季音/RISTORANTE IL NODO
・好きなジャンル:フレンチ/イタリアン
・好きな食材:魚介類/羊肉/チーズ/卵

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