いつ連絡をしても空席がある事が、なかなかない。そんな予約困難店と呼ばれ支持を集めている名店に、機会があれば訪れてみたいですよね。今回は一休.comレストランに加盟している予約困難な東京の人気店を5軒、ご紹介いたします。
目 次
1.名店の系譜を継ぐ、激戦区銀座で輝く江戸前鮨
青空(東京都/新橋駅 徒歩5分)
人気店がひしめく銀座において存在感を示す「青空(はるたか)」。店主の高橋青空氏は、多くの方がその名を知る伝説的な名店と言っても過言ではない「すきやばし次郎」での修業を経て、2006年に独立。
徹底して寿司の美味しさを追求するという修業先での経験に加え、お酒もより楽しんでほしいという思いから、つまみにも注力。妥協を許さない仕入れから繰り出される、江戸前寿司とつまみの見事な調和は、訪れるゲストの心を掴み、ひっきりなしに予約が入る人気店となりました。
シャリにも強い拘りがあり、甘みの強い米と粘りの少ない米の2種類の山形米をブレンドして使用。米に応じて水加減を調整し、米酢と塩を効かせ硬めのシャリへ、そして常に最高の状態で寿司を握るため、一日に何度も炊き上げます。ネタそれぞれに絶妙な温度調整をして供される一貫は、完成された恍惚の逸品。またすぐにでも予約をしたいと思わずにはいられないでしょう。
2.ネタ・シャリ・わさびの三位一体「一握入魂」のおもてなし
鮨 かねさか(東京都/銀座駅 徒歩5分)
国内はもとより、海外のグルマンからも高い評価を集めている「鮨 かねさか」。
口に入れた寿司が一分の隙もない美味しさであるために、ネタ・シャリ・わさびのバランスには細心の注意を払う店主・金坂真次氏の握り。それは確かな食材を仕入れるのは勿論、温度や握りの強さの調節、そしてゲストそれぞれの嗜好に寄り添えるよう、細やかな心配りをするというおもてなしです。
伝統的かつすっきりとした内装は、江戸時代の茶室を想起させる凛とした設えで、せっかくのひとときを心ゆくまで楽しんでほしいという思いに溢れています。調度品には室町時代の花器、寿司は北大路魯山人の器で提供するなど、目に見えるもの全てが日本の美しさに包まれた空間。
「鮨 かねさか」で過ごす上質なひとときが、多くのゲストの心もお腹も満足させるものになっていることが、予約の絶えない人気店たらしめている所以でしょう。
3.一つ一つ丁寧に焼き上げる、芳ばしい伊達鶏尽くしの焼鳥
焼鳥 おみ乃(東京都/押上駅 徒歩3分)
押上という下町エリア、東京スカイツリーの近くにある「焼鳥 おみ乃」。焼鳥好きなら一度は訪れたいと思う名店「鳥しき」から独立し、開業から瞬く間に人気店の仲間入りを果たしました。
契約養鶏場から伊達鶏を丸鶏のまま仕入れ、鶏一羽から僅かしか取れないレバーやちょうちんなどの希少部位も、メニューに並びます。焼鳥店のシメとして親子丼は定番ですが、伊達鶏と青森県産の「こだわり白玉子」を見事に使い分けた味わいは、箸が止まらなくなります。
鶏肉と玉子の濃厚なうま味が深く混ざり合い、トロッとレアな火加減でジューシーに仕立てられており、お腹が一杯だったはずがお代わりをしたいと思ってしまう美味しさです。
コの字のカウンター席は広くスペースを取ってあり、木の温もりを感じる落ち着いた和の空間。炭火の煙が充満しないように工夫が凝らしてあり、匂いが付かないようにという気遣いも嬉しいです。
4.和の心で輪が広がる、丁寧な思いで組み上げるイタリア料理
WAJO(東京都/代官山駅 徒歩5分)
広尾の予約困難店「長谷川稔」がプロデュースしたとあって、イタリア料理「WAJO」の開業は大きな話題となりました。店名は日本酒の杜氏・蔵人の間で受け継がれている合言葉「和穣良酒」から名付けられ、最高の時間を過ごすため、ゲストとお店が和やかな輪になれるようにとの思いが込められています。
オープンキッチンのカウンター8席は、どこも料理が仕立てられていく様子を、臨場感たっぷりに味わう事ができる特等席。コース料理が進む中で、様々な香りがゲストに届くのですが、これが料理を提供する前の重要なプレゼンテーションになっています。
食材の持つ芳ばしさを巧みに引き出す妙味に、料理の美味しさをさらに増幅させるようなワインのペアリング(ノンアルコールペアリングも可能)が提供されます。食事において嗅覚がいかに重要かという事を、身をもって体験でき、その魅力にすっかり夢中になってしまうでしょう。
5.その時々の季節を映しこむ、追求と進化の日本料理
神楽坂 石かわ(東京都/牛込神楽坂駅 徒歩3分)
立ち止まる事を知らない、憧れの日本料理店とも言うべき「神楽坂 石かわ」は、毘沙門天善国寺の脇道を入った先に黒塀で囲まれ、ひっそりと佇む日本料理店です。
凛とした雰囲気の石畳を進み、引き戸を引いて一歩踏み入ると、そこは心地良い緊張感が漂う和の設え。柔らかく澄んだ空気が流れ、風格を感じる空間に心が清められるような感覚を覚えます。
料理は飾らず、決して華美にならず、食材そのものの持ち味を生かした仕立て。そのシンプルさは弛まなく吟味と研鑽を続け、探求をし尽くした足跡がどの料理にもしっかりと刻まれた結果の産物であるという事が、多くのゲストの心を打つのでしょう。
その時々の日本の季節を映しこんだ料理の数々に心を委ねる。その磨き抜かれた味わいを
五感で堪能する食事が出来るという事は、実に幸せで大切な時間の過ごし方なのでしょう。
いかがでしたでしょうか。いずれのお店も予約困難の名店ですが、そこでの食事は唯一無二で、胸に刻まれるかけがえのない体験になるでしょう。
心も体も喜びで満たされるような食事のひととき、皆様もぜひお過ごしください。
※こちらの記事は2023年04月20日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。