世界一の美食都市と言われる東京。「ミシュランガイド」に掲載される店舗数が世界一を誇るなど、日本が誇る和食をはじめ、中華・フレンチ・イタリアンなど多国籍な料理の名店がひしめいています。「KIWAMINO」では一度は行きたい名店の数々をご紹介していますが、なかでも今回は、東京にある日本料理、寿司、うなぎ、天ぷらなど和食の名店をまとめてご紹介いたします。
目 次
1.既成概念に縛られないコース構成が魅力
麻布 かどわき(東京都/麻布十番駅)
麻布十番商店街から一本入った細い道にひっそり佇む「麻布 かどわき」。店主・門脇俊哉氏は、六本木の高級割烹「越」で修業をスタートし「つきじ植むら」では、27歳という若さで西日暮里店の主任に就任。その後名店「鴨川」で研鑽を積み「海燕亭」で料理長を務め、独立を果たしました。以来、食通が集う店として長きにわたり、名を馳せています。
カウンター席と個室を備えた店内は凛とした雰囲気。趣ある調度品が配されており、上品な空間で食事ができます。厳選した食材に珍味を織り交ぜながら新たな味わいを引き出し、既成概念に縛られないコース構成が魅力です。看板料理「トリュフの炊き込みご飯」は“記憶に残る料理”を目指して生み出された珠玉の名品。ふんだんに振りかけられたトリュフの芳醇な香りは、忘れられない美食体験になることでしょう。
2.旬の活かし方を知り尽くした匠の技
神楽坂 石かわ(東京都/牛込神楽坂駅)
神楽坂の象徴、毘沙門天善国寺の裏手に位置し、黒塀に囲まれた店構えが目を引く「神楽坂 石かわ」。店主・石川秀樹氏は、東京の日本料理店「さくら」にて料理人修業を開始。その後、乃木坂や赤坂の有名店やホテルなどで活躍し、2003年に独立しました。2009年から連続して三つ星を獲得するなど、実力店が数ある神楽坂にあってその名を響き渡らせ、今や日本を代表する料理店の一軒です。
季節の恵みの純粋なおいしさを追い求め、探求し尽くした料理は、素材の輪郭が際立つ逸品揃い。カウンターと4つの個室が備えられた空間は、日本の伝統を伝える美術品がさりげなく配され、凛としながらも心地よい空気が漂います。旬の活かし方を知り尽くした匠の技を、ぜひ一度体験してみてください。
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3.2つの名店で研鑽された匠の技を感じる至高の握り
鮨 あらい(東京都/銀座駅)
どこか昭和な雰囲気を醸し出す、銀座8丁目に佇む「鮨 あらい」。店内にはカウンターと個室を完備していますが、なんと個室にもカウンターを備えます。最大7名まで利用可能なので、特別な日の食事など様々な用途で活躍すること請け合いです。
大将・新井祐一氏は「銀座 久兵衛」「すし匠」など、名店で研鑽を積まれた寿司の匠。2つの名店で磨き上げられた、美しい所作と大将の人柄溢れるホスピタリティに、虜になるゲストが後を絶ちません。握りは、仕入れるネタの状態によって、包丁の入れ方やシャリに使う酢の合わせ方まで調整するこだわりよう。富山産コシヒカリを使った大ぶりな一貫に、心もお腹も満たされることでしょう。
4.名人から受け継ぐ心意気と技術で握る、大将の人柄が光る寿司
鮨龍次郎(東京都/外苑前)
青山通りから少し入った路地に立つ「鮨龍次郎」。美しい木曽檜のカウンターを中央に構え、白木で彩られた店内には、洗練された雰囲気が漂います。カウンター越しに繰り出される大将・中村龍次郎氏の丁寧な仕事ぶりは、ゲストを魅了してやみません。
中村氏は、金沢や銀座の寿司店にて修業を積み、青山「海味」へ。名匠・長野充靖氏の元で腕を磨き「海味」の2代目を務めた後、2019年に満を持して「鮨 龍次郎」をオープンしました。数種のお酢を独自ブレンドしたシャリは、研究を重ねたこだわりの逸品。コースでは、部位の異なる4貫のマグロを楽しめるなど、充実したひとときを堪能ください。
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5.江戸時代初期から数々の食通を唸らせてきた、世代を超えて愛される名店
山の茶屋(東京都/国会議事堂前駅)
国会議事堂前駅より、歩いて約5分。日枝神社の裏手の閑静な坂道沿いに立ち、ひっそりとしながらも堂々とした門構えのうなぎ料理店「山の茶屋」。都心の真ん中とは思えないほど、緑の木々に囲まれたその佇まいは、軒先に掲げられた提灯と相まって「山の茶屋」という屋号に恥じない、落ち着きある風情を醸し出しています。
蒲焼きに使用するタレは、江戸時代から継ぎ足しを繰り返し、昔ながらの味を守り続けています。うなぎの身は、ふっくらと柔らかく脂がのりながらも、お腹に嫌な重さが残らない絶妙な一品。肝焼きや白焼きなど、うなぎを満喫できるコース料理もお勧めです。静寂で趣ある一軒家の老舗で、うなぎの魅力を余すことなく味わってみては。
6.舌の肥えた常連客も納得する、180年を超える伝統の味
うなぎ はし本(東京都/江戸川橋駅)
江戸川橋駅より徒歩約3分、神田川にかかる石切橋のたもとにある、うなぎ屋「はし本」。1835年(天保6年)の創業以来、この地で180年以上変わらぬ味を守り続ける老舗です。6代目となる現在の店主は、修業時代から自ら鰻問屋へ通って様々な研鑽を積み、これまでの伝統を受け継いできた“うなぎの目利き”。
素材選びからしっかりこだわり、九州産を揃えるうなぎは、舌の肥えた常連客も納得の美味しさ。1年以上成長させた成魚である「ひね子」を仕入れ、手間暇かけて香ばしくふっくらと焼き上げています。伝統の味を楽しめる「鰻重」は勿論のこと「肝焼き」「向骨」「ひれ」など、うなぎの旨味を存分に味わえる、種類豊富な串焼きも絶品です。
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7.銀座の地で30年以上愛され続ける天ぷらの名店
てんぷら近藤(東京都/銀座駅)
銀座の地にて30年以上愛され続ける天ぷらの名店「てんぷら近藤」。店主・近藤文夫氏は、天ぷらという料理を国内外問わず広く知らしめた立役者の一人です。今でこそ魚介のみならず、野菜を天ぷらに使うのはポピュラーですが、それも昭和の時代から近藤氏を始めとする既成概念にとらわれない料理人達が、常に新しい形を模索してきたからこそ。
70歳をとうに過ぎた現在でも自ら仕入れに赴き、カウンターに立ち続ける近藤氏。「美味しいだけでなく未来につながる感動を」と、常に謙虚で真摯な姿勢に心打たれます。あまりにも有名なメニューである「さつま芋の天ぷら」は、10センチを超える切り株のようなさつま芋を、30分程度の時間をかけてじっくり揚げてから提供。揚げたての天ぷらを口に運ぶと、みずみずしさと上品な甘さに思わずため息がこぼれます。
8.日本酒にも合う洗練された天ぷらに酔い知れるひととき
てんぷら前平(東京都/麻布十番駅)
「てんぷらと和食 山の上」で20年の修業を積んだ、前平智一氏が開業した「てんぷら前平」。食材に対する探求心がとても強く、人気のメニューも枚挙に暇がありません。芽ネギと小柱を海苔で巻いて揚げた「芽ネギ小柱」は、芽ネギのサクサクとした食感と、火が通った小柱が醸す甘みのバランスの妙が人気。平らに押し潰した塩漬けのホヤを、白イカとクチコを巻いて揚げた「ホヤの天ぷら」は、日本酒 との相性が絶妙なオリジナルメニューです。
日本酒をこよなく愛する前平氏がコンセプトに掲げるのは、日本酒に合う天ぷら。なかでも、様々な天ぷらと相性の良い日本酒の「王祿」は、まず試したいお酒の一つ。日本酒はもちろんのこと、ソムリエが提案してくれるワインも豊富。カウンター9席のみのゆったりとした設えの中で、天ぷらとお酒のマリアージュに心から酔いしれましょう。
元記事を読む:https://www.kiwamino.com/articles/selections/12927
いかがでしょうか。今回は日本料理、天ぷらなど様々な和食のジャンルの中より、一度は行きたい東京にある名店の数々をご紹介いたしました。気になるお店はぜひチェックしてみてください。
※こちらの記事は2024年10月22日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。