“キノコ”のように、実直な美味しさに出会う【Les Chanterelles】(代々木八幡)

プレミアム美食メディア「KIWAMINO」が今回ご紹介するのは、代々木八幡駅から徒歩5分に佇む注目のフレンチレストラン「Les Chanterelles」(シャントレル)。
人気のブラッスリーで名を馳せたシェフが、自身の理想を叶えるべく築き上げた待望の城は、喧騒を離れた静かな住宅街の一角にひっそりと、しかしながら着実に根付いて、依然進化を続けながらさらなる魅力を発信しています。

代々木八幡駅から徒歩5分、代々木上原駅からも徒歩8分ほどの住宅街。そんな落ち着いた界隈にある「Les Chanterelles」は、フランス中南部、オーヴェルニュ地方の豊かな自然から着想を得たという土壁が印象的な店構えのレストラン。

店内は温かみある柔らかな色調でまとめられ、カウンター席を中心に、一段奥まった場所でプライベート感のあるベンチシートのテーブル席が用意されています。

開放感がありながらも主張しすぎないオープンキッチンは、メインのカウンター席からのちょうど良い距離感も好印象。ゲストの食材の好みや量の希望、アレルギーの有無などにも真摯に耳を傾けるなど、対話を大事にした姿勢が伺えます。

シェフの中田雄介氏は静岡県の出身。渋谷の有名フレンチレストラン「ラ・ブランシュ」での6年間の修行を経て渡仏。パリの「ル・ベルクール」にて1年、さらにローヌ地方の2つ星店「オーヴェルジュ・エ・クロ・デ・シーム」(現レジス&ジャック・マルコン)で2年間修行を積み、帰国後はかつて神宮前で人気を博した「ブラッスリー・ラルテミス」(現在は閉店)において、2004年から約7年間シェフを務めました。その後独立を果たし、2011年7月にこの「Les Chanterelles」を開業。現在までに1つ星を獲得しています。

店名の「Les Chanterelles」(シャントレル)とは、フランス語で“アンズ茸”の意。アンズのような香りを放ち、“girolle”(ジロール)と呼ばれることもある人気の高いキノコで、ポルチーニ(セップ)やアミガサ茸(モリーユ)と並ぶヨーロッパ三大食用キノコの一つです。

アンズ茸はフランスでの修行時代に、シェフがオーヴェルニュの森で親しんだ思い出深いキノコ。地味な見た目ながらも味の良さは抜群であることから、“見た目の華やかさより実直な味の良さ”を大切にする思いを載せた店名として採用したそうです。

「Les Chanterelles」でいただく料理は、新鮮な魚介を始め、季節ごとの旬の食材が主役。その日のおすすめの食材を軸に組み立てたコースには、シェフ自身が“今日はこれを食べて欲しい”と思う料理を『季節の一皿』や『主菜前の一皿』として盛り込んでいるそう。

「ブラッスリー・ラルテミス」時代からのシェフの定番であった『タスマニアサーモンの瞬間燻製』などの料理を始め、前菜や主菜は常に数種類のチョイスを用意。おまかせコースながらも、ゲストの好みを反映できる楽しさも考慮されています。

元気と喜びを伝えられるような“温かい料理”をなるべく近くで作りたい、との思いを実現するために築き上げたレストラン「Les Chanterelles」。

キノコの“シャントレル”のように“見た目は地味でも味は抜群”であることが理想と話すシェフが、オープンキッチンで自在に食材を操る姿を眺めながら、豊富な経験が光る魅力的なフレンチと心地良い時間を味わいに、足を運んでみませんか。

お店の衛生対策について

フランス料理

Les Chanterelles

小田急小田原線 代々木八幡駅 徒歩5分

15,000円〜19,999円

アクセス
住所: 東京都渋谷区元代々木町24-1 アブニ―ル元代々木 1F

※こちらの記事は2020年09月07日作成時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。

Mika Muroi

旅と食べ歩きと文章を書くことが好きで、プレミアム・グルメメディア「KIWAMINO」のライターに。フレグランスラボでの勤務経験から、香りやフレーバーにこだわりが。選りすぐりのレストランを、スマートな日本語に乗せてお届けします。
【MY CHOICE】
・さいきん行ったお店:DAZZLE
・好きなお店:嘉禅
・自分の会食で使うなら:麻布淺井
・得意ジャンル:イタリアン、ビストロ
・好きな食材:野菜全般、鴨、チーズ

このライターの記事をもっと見る

この記事をシェアする