2024年3月に新規開業した「東京エディション銀座」。「エディション」の東京第2号店として、銀座のメインストリートの1つ、中央通りのそばに誕生しました。今回KIWAMINO編集部は「東京エディション銀座」の14階に位置するモダンブラッスリー「Sophie at EDITION」を取材。旬食材を使用し、日本の四季の移ろいを表現するフランス料理の数々をご紹介いたします。
トラベルWEBマガジン「一休コンシェルジュ」にて、ホテル全体についてもご紹介しています。
https://www.ikyu.com/concierge/100777
緑を基調とし、エリアや昼夜で異なる雰囲気を醸し出す高級感溢れる空間
2024年3月「エディション」の東京第2号店として、銀座の中央通りより近くに誕生した「東京エディション銀座」。その14階に位置するモダンブラッスリー「Sophie at EDITION」は、8席と14席の2つの個室を含む全114席を完備。店内は2つのエリアに分かれ、それぞれ印象の異なる空間を楽しめます。1つは外の光が大きく入り、明るいグリーンを基調とした柔らかな雰囲気。
もう1つは深緑を基調とし、ブロンドオークと白い漆喰を使ったインテリアのコントラストが映える、シックな空間です。
奥の壁に並ぶのは、パク・ハン、川音真矢、鈴木達朗、カート・クライン、クリスチャン・ベイト、ジル・コラール、たけぼんなど7 人のアーティストによる東京のストリート写真。モノクロの写真がスタイリッシュさをプラスし、店内をより洗練された空間へと彩ります。朝から晩まで利用できるので、朝食、ランチやティータイム、ディナーまで様々なシチュエーションで活躍すること請け合いです。
東京をはじめ関東近郊より仕入れる、上質な旬食材
使用する食材は、東京や埼玉など関東近郊の小規模農家を中心に仕入れます。例えば「陽子ファーム」。40年近くに渡り農薬や化学肥料を使用せず、100種類以上の野菜を栽培している農家さんです。その他、調味料に関しては、東京の「キッコーゴ丸大豆醤油」の無添加醤油や、「糀屋三郎右衛門」の味噌などを使用。お料理にその土地由来のフレーバーを添えています。
旬食材を使った、シェフのおすすめを堪能するプリフィックスコース
提供スタイルは、ランチ・ディナータイム共に2名以上でシェアするアラカルトスタイルをベースに、シェフのおすすめが詰まったコースも用意されています。今回は、前菜、デザート、メインを1品ずつ選べるプリフィックスコースを堪能させていただきました。※今回は取材のため、特別に種類ずつ試食しております。
今回頂いたメニューはこちら。
前菜:鮮魚のマリネ 東京産米の酢と味噌のヴィネグレット、紫蘇の香り、藻塩
1つ目の前菜は、緑のプレートに美しく盛りつけられた北海道産平目のマリネ。朝採れたばかりの新鮮な平目は、お店に届いてすぐに真空パックに入れて熟成します。旨味が凝縮されて甘みのしっかりとした平目に合わせるのは、東京産米の酢と白味噌を使ったヴィネグレットソース。一口目はそのまま、平目の甘味を堪能。二口目からは、ソースと一緒に……。ふわっと香る紫蘇がさらに美味しさを引き立てる逸品でした。
前菜:東京ブラータのムース ドライトマト、ピスタチオ、東京黒酢
こちらは、スプーンですくって一口食べてみてびっくり。ブラータチーズの概念を変えるふわっと感。ふんわりと軽い触感に、ドライとフレッシュのアメーラトマトによるコントラストが印象的。苺のさわやかな酸味、そして仕上げにかける能登の結晶塩の塩味が全体のバランスを整えます。ピスタチオにより香ばしさがプラスされ、なんとも絶妙なハーモニーが広がる一品。
スープ:新玉ねぎのスープ エシャロットのキャラメリゼ、イベリコチョリソー
新たまねぎの甘みと旨味が凝縮されたポタージュ。サクサクのパイ生地の上には、飴色まで炒められたエシャロット、イベリコ豚のチョリソーが彩りを添えます。滑らかなスープを口に入れると、時折感じるサクサクっとした触感、そしてエシャロットのシャキシャキ感、チョリソーによる香ばしさが広がります。どこかほっとする味わいに、食べたあとの幸福感が堪りません。
メイン:青森県産鴨胸肉のロースト グリーンアスパラガスのロースト、カシューナッツ味噌、山椒ソース
選べるメインの1つ目は「青森県産鴨胸肉のロースト」に。しっかりと大振りにカットされた鴨が2切れもあり、食べ応えがありそうです。添えられているのは、じっくりローストした旬のグリーンアスパラガスと滑らかなマッシュドポテト。そこにたっぷりのカシューナッツ味噌と山椒ソースをかけていただきます。しっかりと弾力があり、みずみずしい鴨肉に山椒香るソースの組み合わせが秀逸でした。
メイン:黒毛和牛もも肉のグリル 農園野菜のロースト、蕗の薹、東京味噌、ビーフジュ
メイン2つ目は「黒毛和牛もも肉のグリル」をチョイス。※別途2,000円(税抜き)かかります。付け合わせには「陽子ファーム」から届いた新鮮な野菜がずらり。しっとりと焼き上げたグリルには、ビーフからとったジュースをたっぷり使用した濃厚なソースをかけていただきます。そこに合わせるのは蕗の薹の味噌。ソースだけでも美味しいですが、味噌と一緒に頂くと、さらにコクとアクセントがプラスされ、異なる味わいを楽しめました。
デザート:チェリーミルフィーユ チェリーコンポート、ラズベリーシャーベット
ディプロマットクリームを挟んだミルフィーユ。サクサクというより、少し歯ごたえのあるしっかりとした生地感が特徴。ザクザクっとした触感と滑らかなクリームのハーモニーが絶妙です。そこにチェリーのコンポート、そしてクランブルがアクセントとなったラズベリーソルベの甘酸っぱさが美しく調和していました。
デザート:シトラスサバラン アールグレイクリーム、マーマレード、グランマニエ
アールグレイと柑橘のシロップをたっぷり染み込ませたブリオッシュ生地に、アールグレイのクリームをたっぷりとのせた大人のためのケーキ。さらにケーキの中には、アールグレイのカスタードクリーム、せとかのコンフィが入っています。食べる直前にさらに追加でオレンジ香る洋酒「グランマニエ」をかけると、香りそして味わいが際立ち、美味しさが引き立ちます。大人の夜にぴったりなデザートですね。
今回は「Sophie at EDITION」にてプリフィックスコースを頂いてきました。緑を基調とした洗練された空間で味わう、上質な旬食材を使用したメニューの数々に、ついつい時間を忘れて満喫してしまいました。どのお料理も様々な調理法を用いることで触感の違いや、食材同士の組み合わせによる味のハーモニーを堪能できる逸品揃い。季節ごとに内容は変わっていくので、それぞれの季節の味わいを楽しんでみてはいかがでしょうか?
※こちらの記事は2024年10月15日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。