料理技術の高さや完成度、独創性、一貫性などを評価するミシュランガイド。美食のガイドとしてレストランを選ぶ際に参考にする人も多いことでしょう。今回は、一休.comに掲載されているレストランから『ミシュランガイド東京2024』で、新たに星付きになった6軒を紹介します。
目 次
1.8代の伝統を受け継ぐフランス料理
銀座 レカン(東京都/銀座駅)
1974年、華やかな銀座4丁目に誕生した「銀座 レカン」。2020年に8代目料理長に就任した栗田雄平氏は、クラシックなフレンチをベースに、シェフの解釈で伝統を表現し、老舗レストランをさらに進化させています。洗練された空間で味わう“自然な美しさ”を追求したフランス料理。
「宝石箱」を意味する店名を表すようなシャンデリアの煌めきのなか、プロのおもてなしが非日常を演出してくれます。2万本を超えるワインコレクションとともに、グランメゾンの粋を体験してみてはいかがでしょうか。
2.“和魂洋才”を味わえる薪火フレンチ
Metis六本木(東京都/六本木駅)
飯倉片町交差点から少し奥まった隠れ家的なロケーションに位置する、薪火焼きの店「Metis六本木」。和の意匠を盛り込んだシックなインテリアのなか、薪台と竈を中央に配したキッチンのライブ感が楽しめます。どの席からも薪の炎を間近に眺められるカウンター8席。
和牛A5ランクの中でも最高基準BMS(脂肪交雑)12のクリミをはじめとした、希少な素材を薪で焼き上げます。日本の食材を使い、フランスのフィロソフィーで薪焼き料理を創作するシェフの鈴木昌嗣氏。炎を間近で感じながら“和魂洋才”を味わってみませんか。
3.野菜の美味しさと表現の可能性を追求する日本料理
六雁(東京都/銀座駅)
銀座並木通りの日本料理店「六雁(むつかり)」。カウンター席とテーブル席に囲まれるように配された広い厨房を奥まで見通せる店内は、臨場感たっぷりです。
おすすめは、京料理を進化させた新・和食、野菜30〜50種を使った野菜づくしのコース。精進料理を2年間学び、野菜の美味しさと可能性を追求する店主・秋山能久氏の渾身の作です。骨董から現代作家まで選り抜きの器を使った独自の美しい盛り付けで、マイナスの美学ともいわれる江戸の「粋」を表現しています。
4.歴史と革新が織りなす伝統的四川料理
飄香 広尾本店(東京都/広尾駅)
広尾駅より徒歩約5分の場所に佇む「飄香(ピャオシャン)広尾本店」。成都・松雲門派の継承者である井桁良樹氏による、四川料理の歴史を新たに解釈したコースが味わえます。2005年に「中國菜 老四川 飄香」を代々木上原にオープンさせた後、銀座三越に「中國菜 老四川 飄香」を立ち上げ、本店を麻布十番に移転。「老四川 飄香小院」「竹韻飄香」と次々立ち上げ、現在は4店舗を運営しています。
2022年には本店の場所を麻布十番から広尾に変え、井桁氏の集大成となる「飄香」を満を持して立ち上げました。店内は、現地から取り寄せたスパイスや自家製調味料の香りが漂い、シェフのプライベートキッチンに招かれたような親密な空気が流れます。
5.綿密にバランスを考えた正統派和食
西麻布野口(東京都/乃木坂駅)
2022年、西麻布交差点近くの路地にオープンした「西麻布野口」。店主の野口正太朗氏は「銀座 小十」「樋口」などの名店での修業を経て、洗練された技術を学び、満を持して独立しました。扉を開けると、正面に高級感ある白木のカウンター。
食材のピュアな旨味を活かし、一つ一つの料理のトータルなバランスを考えた献立を月替わりで楽しめます。提供されるメニューは奇をてらわず、クラシックで正統派。オープン間もなく予約困難の人気店になっています。
6.多彩な切り口で満喫できる甲殻類尽くしのコース
うぶか(東京都/四谷三丁目駅)
四谷三丁目駅より徒歩約3分、美食エリア・荒木町の一角に店を構える「うぶか」。甲殻類を一年通して楽しめる日本料理店です。店主の加藤邦彦氏は「かに道楽」をはじめ、京都の料亭などで修業。独立後、無類の甲殻類好きが高じて甲殻類専門店を開業しました。
この店でしか味わえない海老やカニを、多彩な切り口で満喫できる甲殻類尽くしのコース。海老フライは、海老味噌の濃厚なソースを用いて、海老のポテンシャルと新たな魅力を引き出す「海老味噌フライ」に進化させるなど、甲殻類の新たな味わいでゲストを魅了します。
『ミシュランガイド東京2024』で新しく星を獲得した店は、すでに美食家が集い、予約も取りにくい人気ぶり。どの店も独自のコンセプトで、ゲストを新しい食の世界に導きます。ジャンルもバラエティに富んでいますので、さまざまな星付きの味を堪能してみてはいかがでしょうか。
※こちらの記事は2024年10月25日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。