食通が今、注目する話題のお店とは?2023年に行きたい東京のレストランを食通の方々に教えてもらいました!KIWAMINOならではの一度は行きたい、今から常連になりたい素敵なお店ばかり。早速チェックしていきましょう。
(記事掲載時点の情報となります。詳細は公式サイトなどで事前確認することをおすすめします。)
ご紹介してくれるのは……
年間700食を旺盛に食べ歩く食通:マッキー牧元さん
国内、海外を問わず、年間700食ほど旺盛に食べ歩き、雑誌、テレビ、ラジオなどで妥協なき食情報を発信。近著に「超一流サッポロ一番の作り方」(ぴあ)がある。
フードライター:森脇 慶子さん
学生時代からの食べ歩きが昂じて食の世界に携わり、早や40年余り。フードライターという言葉もない頃からこの道一筋。レストランガイド「東京最高のレストラン」(ぴあ)の評価メンバーとしても20余年のキャリア。
マッキー牧元さんのおすすめ
一平飯店(東京都/麻布十番)
夜香港 Ye Hong Kong(東京都/麻布十番)
「一平飯店」は、広東を中心とした各種料理を巧みに出す。安達一平氏が作る15品のコースの流れは美しい。お粥から静かに始まると、穏やかに旨味が増していき、馥郁たる香りとコラーゲンの旨味に唸る、フカヒレ上湯蒸しスープで、高まりを見せる。その後一転して濃密な料理が続く。辛味、甘味、塩気、酸味のバランスが美しい、穴子と茄子の甘辛炒め。海老と湯葉、腸粉という三者の食感が楽しい腸粉。スープ、ハタにハムユイ風味の豚肉、2種のソーセージをのせた土鍋ご飯など、起伏に富んだ中国料理のダイナミズムを堪能できる。
同所で21時から営業される「夜香港 Ye Hong Kong」は、潮州伝統鰻と大腸の揚げ物、凍魚、干しダコと蓮根スープ、皮つき羊の腐乳土鍋煮込みなど、料理通を喜ばす魅力的な料理が満載。
一平飯店 / 夜香港 Ye Hong Kong
http://ippei-hanten.com/
KIWAMINOでのインタビューはこちら
ACiD brianza(アシッド ブリアンツァ)(東京都/麻布十番)
「ACiD brianza」は、若き児玉智也シェフの才能溢れる店。フレンチのテクニックと、シェフが北欧で学んだ発酵技術を融合させた料理は革新的と言える。一皿に多くの食材を入れ込みながら、量やサイズ、切り方、加熱法などが精妙に計算されていて、各食材の風味が調和、共鳴した、新たな美味しさを生んでいる。また「acid=酸」と店名をつけたように、発酵させた乳酸菌、クエン酸、酢酸を巧みに使い、料理の味わいを深める。
例えば料理の「酵母」は、イースト菌の酸味に触れたリードヴォーが色気を醸し、「牡蠣と焦げ」では、発酵による酸味とスープの酸味、焦がし野菜の苦味の奥に牡蠣の甘味を発見する。
発酵ブルーベリーの濃い酸味と鴨の鉄分が共鳴し合う料理など、今までにない新たな発見に興奮する。
ACiD brianza
https://la-brianza.com/acid_brianza/
森脇慶子さんのおすすめ
渡辺料理店(東京都/門前仲町)
N’onaka(東京都/西麻布)
2022年後半にかけてオープンした2軒に注目したい。
かたや「銀座 レカン」の総料理長を務めた渡邊幸司シェフによる「渡辺料理店」。
そしてもう一方の「N’onaka」は、代官山「パッション」で研鑽を積んだ野中靖幸シェフの独立店。
共に、料理は1970年代のヌーベルキュイジーヌを彷彿とさせるような往年のフレンチであり、アラカルトが主体であることが共通点。一皿のボリュームもしっかりしているところも昔ながらだが、これを1人でガッツリと食べるだけでなく、シェアもOKという自由なスタイルは今どきだろう。
お任せコース一本のモダンフレンチが隆盛を極める中、こうしたフレンチの原点的な料理に回帰すると共に、アラカルトで好きな料理を好きなように楽しめるスタイルの店が、今後、少しずつ増えていきそうだ。
渡辺料理店
https://watanabe-ryourimise.jp/
N’onaka
https://www.n-onaka.com/
食通ならではの鋭い視点と観察眼で見極めた、2023年に話題をさらう注目店。数多の名店に通い、味覚の経験値が国内随一な美食家が推薦するレストランを、ぜひチェックしてみてくださいね!
※こちらの記事は2023年05月06日作成時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。