名店紹介「銀座福樹」。美食家も唸るミシュラン二つ星の隠れ家名店

銀座8丁目、江戸情緒を残す金春(こんぱる)通りに位置する「銀座 福樹」。7席のカウンターに個室が一つと、決して大きなお店ではありませんが、『ミシュランガイド東京』で二つ星に輝く日本を代表する名店の一つです。今回「KIWAMINO」では、一家言を持つコアな美食家から高い支持を集める「銀座 福樹」の魅力に迫ります。

銀座8丁目、金春通りに佇む二つ星の名店

お店が面する金春通りは、銀座の中でも江戸風情を感じられることで有名で、「銀座 福樹」はその一角にあるビルの5階に位置しています。
エレベーターの扉が開くと、木の温もりにほっと一息つけるカウンターと、可愛らしい招き猫が出迎えてくれます。

エントランスや箸置きなど、店内の様々なところで猫の小物類に出会えるこちらのお店。

無類の猫好きである店主の小野寺克弘氏の遊び心を感じることができます。

和食を極めた、小野寺克弘氏の世界観に触れる

そんな遊び心に富む小野寺氏ですが、その実力は折り紙付き。公益社団法人日本料理研究会では、特別会員という立場から師範として後進の育成にも取り組んできました。料理への見識は語るに及ばず、表千家不白流茶道教授でもあり、歳時記をはじめ、日本料理・文化の伝統にも精通しています。

日本料理界の巨匠ともいうべき小野寺氏が提案するお料理は、旬の食材とその味わいはもちろん、盛り付ける器にもこだわった風情あるものばかり。

「KIWAMINO」編集部がお店を訪れたのは、9月上旬。二十四節気では白露に当たる時期で、立秋は過ぎていましたがまだまだ残暑が厳しいなか、小野寺さんは撮影用にと、夏と秋、二つの季節を感じられる、鱧と松茸を使った料理を仕上げていました。

産地直送の旬の食材を愉しめる「銀座 福樹」。冬には、ツキノワグマやスッポンをいただけるお鍋が出る時も。「フカヒレの姿煮」など、高級食材を匠の技で愉しめます。

食材だけでなく、用いる器からも季節を感じられるよう徹底的に工夫を凝らしているそうです。盛り付けに使われるお椀やお膳へのこだわりは相当なもので、残念ながら写真では紹介できないため、実際にお店に足を運んでほしいと思います。
もちろん、様々な表情をした可愛らしい猫の箸置きもご用意しています。

木の温もりと美しい和の空間で寛ぎの時間を

カウンター席は全部で7席。木の温もりを感じられ、寛ぎのひと時を過ごせそうです。

おもてなしについて小野寺氏は、茶人としても有名な、出雲国(現在の島根県)松江藩第7代藩主・松平治郷氏の言葉「客の心になりて亭主せよ、亭主の心になりて客いたせ」を拠り所にしているとのこと。ぜひお料理と共に、「銀座 福樹」ならではの愉しみ方を見つけてみてはいかがでしょうか。

なお、個室は最大で8人まで対応可能とのこと。和空間の美しさを引き立たせてくれる朱色のベンガラ壁も味わい深く、大切な方とのお食事でも安心して利用できます。

今回は、ミシュラン二つ星に輝く「銀座 福樹」をご紹介しました。大切な方と銀座でゆっくりと寛ぎたい、そんな特別なプライベート時間を過ごすのにピッタリなお店でした。ぜひ一度、訪れてみてはいかがでしょうか。

懐石・会席料理

銀座 福樹

東京メトロ銀座・日比谷・丸ノ内線 銀座駅 A1出口より徒歩6分

50,000円〜

※こちらの記事は2022年08月15日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。

謝 谷楓

「一休.comレストラン」のプレミアム・美食メディア「KIWAMINO」担当エディター。ユーザーの悩み解決につながる情報を届けられるよう、マーケットイン視点の企画・編集を心掛けています。

前職は、観光業界の専門新聞記者。トラベル×テック領域に関心を寄せ、ベンチャーやオンライン旅行会社の取材に注力していました。一休入社後は「一休コンシェルジュ」を経て、2019年4月から「KIWAMINO」の担当に。立ち上げを経て、編集・運営に従事しています。
【MY CHOICE】
・最近行ったお店:和田倉、SENSE
・好きなお店:六雁
・自分の会食で使うなら:茶禅華
・得意ジャンル:日本料理
・好きな食材:雲丹/赤貝

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