東京・南麻布の佇む中国料理店「茶禅華」。2017年のオープン以降、料理に一家言を持つ美食家から支持されている人気店です。料理だけでなく、モダンチャイニーズ風の上質で落ち着きある空間も人気の理由の一つ。今回は、かつて大使公邸の一軒家だった建物を改装した上質な店内にお邪魔しました。
目 次
メインダイニングは、モダンな設えと照明で落ち着く空間に
テーブルが並ぶメインダイニングと、3つの個室を有する「茶禅華」。今回は、1階のメインダイニングと2階にある2つの個室を見せていただきました。
1階メインダイニングの様子。エントランスから一歩足を踏み入れれば、少し暗めの照明が灯る空間が広がり、ゆっくりと落ち着ける雰囲気。中国を感じさせる、モダンな設えが印象的です。
「茶禅華」では、常時40種類ほどの中国茶を用意しているのですが、そのお茶を淹れるティーカウンターも1階に。壁を円形にくり抜いた中国らしいデザインが、中国の料理・文化に造詣が深い料理長・川田智也氏のこだわりを感じさせます。
様々な中国茶具も並んでいました。お茶を淹れる専任スタッフがこちらに立ち、ティーペアリングのご要望にお応えしています。
メインダイニングには大きな窓があり、開放感ある空間となっていました。各テーブル間にも十分な余裕があるため、「個室を使うほどまでではない」という会食の際にはぜひ検討してほしいと思います。
また、香り豊かな中国茶を淹れる様子は個室では見られないため、気の置けないゲストとのディナータイムでの利用も良いかもしれません。
2階へと続く階段には、景徳鎮の見事な大皿が飾られていました。独立の際、料理長・川田氏の修業先の一つ「日本料理 龍吟」の料理長・山本征治氏からいただいたものだそうです。
2階には、大小2つの完全個室がありました。階段は、エントランスから2階に直通しているため、メインダイニングのお客様と視線を合わせずに入店可能。2階にもお手洗いが用意されています。
6人まで対応。円卓の大個室
最大6人まで対応する「円卓の大個室」。テラスを望む、開放感ある大きな窓が特徴です。天井までの高さも十分にあり、ラグジュアリーホテルのクラブフロアを連想させる上質な設えとなっています。
今回は、5人分のセッティングをお願いしました。最大人数で座っても、余裕のある席幅となっていました。
4人まで対応可能な「テーブルの個室」
同じく2階にある「テーブルの個室」は、4人まで対応。「円卓の大個室」と異なり、こちらには四角いテーブルが配置されています。こぢんまりとした空間設計で、親密なゲストとの会食に向いているかもしれません。
隣席との距離感はしっかりとられているため、大人2人で掛けても窮屈さを感じることはないと思います。
なお、今回は撮影ができなかった1階にある個室については、広さと天井の高さは、2階にあるこの「小さい方の個室」とほぼ同じ。窓がない造りとなっていました。
料理長自慢のスペシャリテとティーペアリングを楽しむ
上質な空間でいただくのは、「仔鳩の一皿」。中華料理の名店「麻布長江」で研鑽を積んだ、川田氏のスペシャリテです。むね肉ともも肉には、それぞれ異なる香辛料を使っているため、食感と味わいの違いを楽しめます。
もも肉には、桂皮や八角などを配合した香辛料「五香粉」を用い、スパイシーな香りとパリパリの皮の食感を楽しめます。
各コースと共にオススメしたいのが、ティーペアリング。中国茶は常時40種類あるため、料理に最適なものをいただけます。料理長の川田氏が、定期的に中国に赴き買い付けており、ラインアップも季節により変化しています。
上質な空間で、贅沢なお料理と中国茶を味わえる「茶禅華」。プライベートとビジネス問わず、大切なゲストをもてなす会食でも安心して使えるお店となっていました。気になる方は、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
「茶禅華」の記事をもっと読む
「茶禅華」川田智也氏に聞く、和魂漢才の精神を具現化した中国料理の魅力とは?
アクセス
住所 東京都港区南麻布4-7-5
※こちらの記事は2024年08月06日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。