南麻布の閑静な住宅地に構える、高感度な中国料理店「茶禅華」。近隣に各国の大使館や有栖川宮記念公園を擁する一等地にあり、中国料理と日本料理の双方に通じた料理長が生み出す滋味深い料理に、多くの食通たちが魅せられています。本場の伝統に基づきながら、より日本の風土に合った新しい中国料理を発信している同店の魅力をご紹介します。
かつての大使公邸を改装したモダンで落ち着きある空間
かつては大使公邸であったという堂々たる一軒家を改装し、2017年に誕生した「茶禅華」。落ち着いた色調の中に品の良い調度品を配した店内は、モダンな中国風と心を鎮める禅の心が調和した心地よい空間に設えられています。
1階と2階のフロアには、メインダイニングと個室が用意されており家族での会食や接待はもちろん、海外からのゲストをもてなす席にもおすすめです。
「和魂漢才」の精神で料理に向き合う
店主であり、料理長を務める川田智也氏は栃木県の生まれ。地元の中華料理店での美味しい思い出をきっかけに、幼少の頃から中華の料理人になることを夢見ていたといいます。東京の調理師専門学校在学中から、西麻布の四川料理店「麻布長江」(現「麻布長江 香福筳」)にてアルバイト勤務をスタート。卒業後に改めて「麻布長江」に入社し、調理とサービスの両方を経験しながら、2008年には副料理長に就任。在籍した10年の間に目覚ましい成長を遂げました。
またそれまでにも本場中国へ何度となく足を運び、日本の食材に関する技術の必要性を痛感していた川田氏は、その後六本木の有名日本料理店「龍吟」に入社。ここでも調理とサービスの両方に従事しながら、同店の台湾支店である「祥雲龍吟」の立ち上げに参加し、副料理長として活躍しました。2017年2月に待望の独立を果たし、「茶禅華」をオープン。同年12月に早くも星を獲得する快挙を成し遂げ、国内外のイベントなどでも広く活躍しながら、現在に至ります。
「茶禅華」でしか味わえない料理を
諸外国の進んだ文化・学問に学びながらも、日本独自の伝統や風土、美意識を重んじた、平安時代中期に端を発する“和魂漢才”という思想。
「茶禅華」ではこの考え方をコンセプトに据え、中国料理と日本料理の双方に通じた川田料理長ならではの中国料理を、季節の食材のおまかせコースで提供しています。この他にも岩手県産の干し鮑や、季節によっては上海蟹などの豪華食材を使用するコースも登場し、訪れるゲストを魅了しています。
加えて好評なのが、オリジナリティ溢れるドリンクのペアリング。定評のあるワインペアリングはもちろんのこと、要望に合わせて日本酒や紹興酒も取り入れながら、料理との素晴らしい相乗効果を生み出すペアリングを提案してもらえます。他ではなかなか味わえない中国茶や日本茶のティーペアリングもあり、目にも楽しいスペシャルな体験ができそうですね。
将来日本の料理界を牽引することが期待される料理人への賞や、レストランアワードにおいて最高の「Gold」を獲得している川田料理長と「茶禅華」。人・店ともに、東京のレストランシーンでますます存在感を増しつつあります。名料理人が、自身ならではの“和魂漢才”を体現する優美で滋味深い中国料理。“和”と“漢”の調和が美しい空間で、ぜひ一度味わってみませんか?
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アクセス
住所 東京都港区南麻布4-7-5
※こちらの記事は2024年08月06日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。