一度は行きたい、日本料理の名店 北海道編

春夏秋冬の変化が盛り込まれた日本料理。目でも舌でも日本ならではの魅力をしみじみと感じられ、四季の移り変わりと共に味わいたくなりますよね。今回は、一度は行きたい、北海道にある日本料理の名店を厳選して5軒ご紹介。和の心と技を活かした旬の逸品を楽しんでみませんか?

1.北海道と全国の旬の食材を、当日限りの品揃えでいただける料亭

温味(北海道/中島公園駅)

札幌市の中心部、地域の人が集う中島公園のすぐ側に「温味」はあります。木のぬくもりと料亭らしいスタイリッシュさもうかがえる店内。カウンター席と個室を2つ備えており、日常使いから接待やお祝いの席まで、さまざまなシーンに対応しています。

店主は、札幌の名店「古屋」や「ザ・ウィンザーホテル洞爺」の「杜氏賛歌」で料理長を務めた経歴を持つ山本真樹氏。“基本に忠実に”を信念に、北海道や全国から取り寄せた旬の食材を心を込めて調理しています。そんなこだわりが詰まったおまかせのコース料理は、固定のメニューがない当日限りの品揃え。『ミシュランガイド北海道2012特別版』で三つ星を獲得した同店で、一期一会のおもてなしを味わってください。

日本料理

温味

市営地下鉄南北線 中島公園駅 3番出口徒歩5分

20,000円〜29,999円

2.北海道の食材と京野菜を組み合わせた正統派の懐石料理が味わえる名店

壽山(北海道/西18丁目駅)

西18丁目駅4番出口から徒歩1分。大通りから外れた静かな場所に佇むのが日本料理の名店「壽山」。繁華街を離れた閑静なエリアだからこそ、ゆったりと料理を味わえます。店内は、料理人の繊細な所作がよく見えるカウンター席が中心。ゲストと目線が合うように一段下げられた調理場や料理への期待が高まるよう長めに設計された廊下など、随所に粋なはからいが散りばめられています。

料理人は、東京や京都で修業を積んだ高橋秀人氏。北海道の食材と京野菜を組み合わせた懐石料理は、高橋氏ならではの料理です。磨かれた技術で供される正統派のコースは、記憶に残る食事体験になるでしょう。そんな同店は、『ミシュランガイド北海道2017特別版』で二つ星を獲得。札幌を代表する名店で、北海道ならではの懐石料理を堪能してください。

日本料理

壽山

地下鉄東西線 西18丁目駅 4番出口より徒歩1分

20,000円〜29,999円

3.若き店主による、親子3代続く伝統と北海道の食材を尊重した日本料理

まつ久ら(北海道/すすきの駅)

すすきの駅から徒歩3分。地下に暖簾を掲げる隠れ家のような日本料理店「まつ久ら」。木のぬくもりを感じる内装とL字型のカウンターが印象的で、落ち着いた雰囲気が漂います。そして、カウンター越しに見られる店主の所作一つひとつに、情熱が宿っているのを感じられるはずです。

若き店主・松倉和明氏は、父である先代の急逝により、2022年よりお店を受け継ぎました。青年期に父の手伝いをして学んだ知識と京都や鎌倉の名店で培った技術を活かし、伝統を取り入れつつも進化した料理を提供しています。越冬男爵芋をバターで4時間かけて炊く「まつ久ら芋」や目の前で鰹節を削り、出来立ての出汁で仕上げた「季節のお椀」は、ぜひ味わいたい逸品。北海道という肥沃な土地が育んだ食材を尊重し、個性を引き出した日本料理は、新しい風を吹かせてくれるでしょう。

日本料理

まつ久ら

南北線 すすきの駅 徒歩3分

15,000円〜19,999円

4.北海道の自然を眺める開放的な空間で、その時だけの日本料理を味わう

日本料理こまつ(北海道/円山公園駅)

自然豊かな円山西町の閑静な住宅街に佇む「日本料理こまつ」。誘われるかのように暖簾をくぐり、地下への階段を降りると店内の入口が見えてきます。店内は、外の景色を楽しめるよう大きな窓が設置されている開放的な空間。北海道の自然を凝縮したかのような風景が、食事の味をより一層引き立てます。

日本料理の伝統を重んじつつ、現代風に表現し続けるのが、店主の小松孝氏。日ごとにコースの内容が変わるのは、その日の旬を使用して、料理との一期一会の出会いを大切にしているから。店主自ら料理の説明を行い、香りや盛り付けにも気を配っています。隅々までこだわり抜かれた逸品を味わう時間は、特別な思い出になるでしょう。『ミシュランガイド北海道2017特別版』で一つ星を獲得した名店で、心地よい時間を過ごしてください。

日本料理

日本料理こまつ

東西線 円山公園駅 徒歩20分・タクシー5分

20,000円〜29,999円

5.京都の名店で修業を積んだ店主による、懐かしさ感じる懐石料理

御料理 ふじ田(北海道/西18丁目駅)

西18丁目駅から徒歩10分ほど。民家のような佇まいが、隠れ家を思わせる「御料理 ふじ田」。店内へ踏み入れれば、8席のカウンターのみで構成された、上品で落ち着いた和の空間が広がります。臨場感溢れる料理人の技を間近で見られるほか、思わず笑みがこぼれるような会話も楽しめます。

店主の藤田哲聖氏は、京都の名店で修業を積んだ経歴を持つ人物。北海道と全国の食材をかけ合わせた懐石料理は、一度食べると定期的に味わいたくなる逸品です。なかでも目を引くのが、サクラマスやキンメダイなどと一緒に旬の食材を炊き上げたごはん。香りや見た目のインパクトもさることながら、土鍋で炊いたごはんからは、どこか懐かしさを感じます。『ゴ・エ・ミヨ2024』で3トックを獲得した実力を持つ名店で、料理人との微笑ましい会話と料理を堪能してください。

日本料理

御料理 ふじ田

東西線 西18丁目駅 徒歩10分程度

15,000円〜19,999円

今回は、一度は行ってみたい、北海道にある日本料理の名店を厳選して5店舗ご紹介しました。日本が誇る四季の美しさを食事の中に感じられる料理は、店ごとに特徴があるものばかり。北海道ならではの食の魅力を堪能しに、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょう。

※こちらの記事は2025年03月09日作成時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。

せいや(福田聖也)

食で得られる新しい体験を届けたいという思いから、プレミアム・グルメメディア「KIWAMINO」のライターに。新鮮な食材を贅沢に使用した料理や高級店ならではの洗練されたサービスに目がありません。誕生日に心温まるサプライズを受けた経験から、記念日や自分へのご褒美など、特別なシーンで利用したいお店情報を紹介します。

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