四季がある日本では、季節ごとに旬の食材を味わえるのも楽しみのひとつ。なかでも和食は、食材や器などを通じて、四季の移ろいを感じられるのも魅力でしょう。そこで今回は、春の旬食材を堪能できる京都の日本料理店をご紹介します。
※仕入れ状況により変動があるため、メニュー内容の詳細は店舗にお問合せください。
目 次
1.渡月橋畔に佇む料亭で、名物「桜宿膳料理」から春を感じる
京嵐山 錦(京都府/嵐山駅)

春には満開の桜が咲き誇り、天下の名勝として名高い京都・嵐山。多くの観光客が訪れる渡月橋畔に佇むのが「京嵐山 錦」です。建物は、和の趣を楽しめる数寄屋建築。竹穂垣が連なる廊下や、それぞれに設えが異なる座敷など、見所もたっぷりです。お座敷やテーブル席タイプの個室も完備。会食や家族での利用など様々なシーンで活躍することでしょう。
いただけるのは、正統派の日本料理。名物は、二段重ねになった箱膳に八寸を盛り込んだ「桜宿膳料理」です。引き出しを開けると、旬の食材と季節の彩りがお目見え。春には、蛤真丈や筍が入った白味噌仕立てのお椀などからも、季節の訪れを感じられます。風情ある佇まいの中、この時期ならではの恵みを堪能してみては。
2.季節を感じる京料理を、高台寺の料亭で堪能する
高台寺 十牛庵(京都府/河原町駅)
清水寺や八坂神社などがある京都・東山エリアに立つ「高台寺 十牛庵」。約2,000坪の広大な敷地には、築110年ほどの数寄屋造りの建物と、庭師・七代目小川治兵衛による庭園が広がっています。春には、庭園内に梅の花が咲くことも。建物の2階からは、京都の街並みや山々を一望することができ、古都の風情と四季を感じるひとときを過ごせるはず。
ひらまつが手がけた初の料亭である「高台寺 十牛庵」。供されるのは、四季や節会をふんだんに盛り込んだ京料理です。その季節に一番美味しい食材を料理人の丁寧な仕事で、唯一無二の逸品へと昇華。春には、筍や桜鯛などが登場します。ほかにも、桜をあしらった手毬寿司は、何とも春らしい色鮮やかな一皿です。
3.「摘草料理」の名店で、春ならではの野草をいただく
美山荘(京都府/京都市左京区花脊原地町)
1895年創業、老舗の料理旅館である「美山荘」。京都の奥座敷・花背にある「峰定寺」の宿坊として建てられたのが始まりです。当時の面影を残す数寄屋造りの母屋には、カウンター席と大広間を完備。清流沿いの離れには、月見台を設える座敷が用意されています。豊かな自然の中、非日常な時間を満喫できるでしょう。
自慢は、3代目主人・中東吉次氏の頃から標榜された「摘草料理」。摘み取った季節の草花や旬の野菜・魚を取り入れた美しい逸品が提供されます。春はタラノメ、フキノトウといった自然の恵みがたっぷりと。食前にいただく、あけび茶から食後のお薄まで、ほかでは味わえない料理を楽しみながら、ゆっくりとしたひとときをどうぞ。
4.粋な空間で、京文化や季節感を取り入れた京料理を味わう
祇園 末友(京都府/祇園四条駅)
京都らしい情緒がある八坂通に佇む「祇園 末友」。名料亭で腕を振るった、末友久史氏による日本料理をいただけるお店です。“構えも料理の一つ”と捉える末友氏。日本の建築美にこだわった店内には、畳敷きのカウンター席と、8畳の座敷を配しています。奥には縁側と坪庭もあり、粋な空間での美食時間が叶います。
和食にとって全ての土台になる水には、地下40メートルから汲んだ「八坂の水」を使用し、丁寧かつ繊細な味わいに仕上げます。提供されるのは、京都の文化や季節感を取り入れた先付や季語をテーマにした八寸などが含まれるおまかせコース。春の時期には、花山椒をたっぷりと使った料理が登場するなど、季節の味覚を思う存分味わえるでしょう。
5.下鴨神社近くの名店で、料理・設えから美しい季節を満喫
吉泉(京都府/出町柳駅)
世界遺産・下鴨神社の「糺の森」沿いに店を構える「吉泉」。店内は趣のある調度品や生け花など、季節の設えに彩られた凛とした空間です。カウンター席のほか、個室を完備しているため、接待や特別な日での利用にも打ってつけでしょう。
いただけるのは、茶懐石の流れを汲んだ伝統的なもてなし料理です。春には木の芽などを使ったお椀が登場。蓋を開けた瞬間、季節の香りがふわりと立ち上がります。ほかにも、桜鯛の薄造りや姫筍ご飯などが揃い、旬の食材で春を感じられるでしょう。素材本来の味覚を大切にする京料理を味わえば、春ならではの美しさや香りなどを五感を通じて楽しめること請け合いです。
今回は、春の旬食材を堪能できる京都にある日本料理店をご紹介しました。旬の食材を五感で楽しみ、春の訪れを感じてみるのはいかがでしょうか。
※こちらの記事は2025年03月02日作成時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。