「そのお店へ行くためだけに、わざわざ足を運びたい」。そんな名店が、全国には数多く存在します。どこもその土地ならではの食材を使用した、匠の技が光る一流の店ばかり。今回はその中でも「KIWAMINO」が厳選する愛媛県にある名店を5店舗ご紹介します。
目 次
1.全国から寿司通が集う、最年少で二つ星に輝く技
くるますし(愛媛県/勝山町駅)
勝山町駅から徒歩約2分、松山市の繁華街・大街道商店街近くに位置する「くるますし」。ミシュラン三つ星を獲得した銀座の「鮨よしたけ」で修業し、日本史上最年少で二つ星に輝いた二代目・高平康司氏のファンが全国から集う名店です。
白木の一枚板を使ったカウンターでは、愛媛でしか味わえない魚介の恵みを満喫。瀬戸内海から太平洋側まで広がる海で採れる多彩な魚は、神経締めや血抜きなどの細かい仕事が施され、ひと口ごとに深い旨味が広がります。
山形県産の「つや姫」を特注の羽釜で炊き、米酢、赤酢を数種ブレンド。利尻昆布は3年蔵で寝かせるなどこだわりの詰まったていねいな仕事が光ります。愛媛の地酒や全国の銘酒を20種類以上用意するほか、ソムリエ資格も持つ高平氏がワインをセレクト。古伊万里や常滑焼などの骨董や作家ものの唐津焼の器が料理を彩ります。
2.愛媛の自然の恵み、山海里の幸を存分に満喫
道後 海舟(愛媛県/道後温泉駅)
道後温泉駅から約3分歩くと目に留まる風情漂う一軒家が「道後 海舟」。大将の坂本紀征氏は、関西や関東で修業積んだあと、先代の後を継ぎ、現在は2代目として腕をふるっています。
春は天然鯛や山菜、夏は鮎、秋は川ガニ、松茸、冬はイノシシなどのジビエにフグなど、四季を通じてクオリティの高い地物を使った皿の数々を楽しむことができます。
愛媛をはじめとした全国の銘酒をそろえ、オリジナルのクラフトビールやカリフォルニアほか、世界各国の自然派ワインも用意しています。L字カウンターだけでなく掘りごたつ式やテーブルの個室も備え、温かみがある空間でゆったり愛媛の滋味を味わえます。
3.愛媛の食の力を活かすシンプルなイタリアン
LAPI(愛媛県/南伊予駅)
伊予灘を望む山の中腹に店を構えるイタリア料理店「LAPI」。予讃線・南伊予駅よりタクシーで約5分、松山駅からは車で30分ほどの場所にあります。温かみを感じる木を使った空間のなか、大きな窓から海が広がる絶景とともに愛媛ならではの食材を使ったコースが楽しめます。
オーナーシェフの宮川圭輔氏は、宇和島市出身。地元にもどり、あらためて愛媛の食の力に感銘を受け、素材の良さを活かすシンプルな調理法を模索しています。たとえば、あっさりとした脂が特徴の「伊予田之環牛のロースト」。ストレスなく牛を育てることで噛み心地よく、豊かな味わいが生まれます。
盛り付けはもちろん、カトラリーや器にもこだわり、自然の美しさのなかで楽しむイタリアンを提案しています。
4.名漁師選りすぐりの魚を、多彩な料理で楽しむ
赤吉(愛媛県/波止浜駅 車で27分)
広島県尾道市から愛媛県今治市をつなぐ「しまなみ海道」沿い、絶景が自慢の伯方島に位置する「赤吉」。大阪「千吉寿司」で修業した赤瀬淳治氏が、名漁師・藤本純一氏選りすぐりの魚を独自の処理方法を用いて見事な味わいの寿司に仕立てます。
ネタに使用するのはほとんどが瀬戸内海でとれる魚。鯛やさわらなど白身魚を中心に、中華や西洋料理の火入れ法や味付けを取り入れて多彩な料理を披露します。
中に酢飯が入ったユニークなだし巻き玉子はぜひ味わいたい店の名物。寿司専用のカウンターに席をとり、目の前で作り上げる職人技の詰まった握りを堪能してみては。
5.古民家で楽しむ、伝統と革新が融合したフレンチ
Luciole(愛媛県/横河原駅)
伊予鉄道横河原線・横河原駅からタクシーで約10分 、築150年の古民家を改装した風情あふれる建物がフランス料理店「Luciole(リュシオル)」。蛍のように小さく光り続けたいという思いを込めて、フランス語で蛍を意味するこの店名を冠しました。
土間やふすまを配した古民家の和室をモダン和テイストに改装した空間が洗練の極みです。キッチンに立つのは、神奈川県出身のオーナーシェフ、藤原弘輝氏。東京の名店「クレッセント」で5年間修業したのち、東温市の山あいに自身の店をオープンしました。
伝統と革新が融合したフレンチを目指し、大切にするのは香り。さまざまな食材を掛け合わせて研究を重ね、編み出したコンソメスープはぜひ味わいたい滋味深さ。ランチとディナーそれぞれ1日2組までという貴重な席で、旬の食材とワインが織りなす美食の世界に浸ってみてはいかがでしょうか。
今回は、愛媛県にある名店を厳選して5店舗ご紹介しました。どこも、旅してでも訪れたい名店揃い。その土地ならではの食材を使った、そのお店ならではの美味に癒される贅沢な食旅に、出かけてみませんか。
※こちらの記事は2025年02月08日作成時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。