「その店へ行くためだけに、わざわざ足を運びたい」。そんな名店が、全国には数多く存在します。その土地ならではの食材を使用した、匠の技が光る一流の店。今回はその中でも「KIWAMINO」が厳選する熊本にある名店を7店舗ご紹介します。
目 次
1.名店「奴寿司」のDNAを継ぐ兄弟が握る、天草の魅力が詰まった寿司
むら上(熊本県/西辛島町駅)
![](https://resq.img-ikyu.com/2024/11/i0O7vlv7-01_120690.jpg?auto=compress%2Cformat&fit=crop&h=768&ixlib=php-3.3.1&w=1228.8&wpsize=large)
熊本の繁華街を外れた閑静な町に店を構える寿司店「むら上」。店内は、スタイリッシュで洋風な造りになっています。店に立つのは、兄の村上正臣氏と弟の拓也氏の兄弟2人。父親が営む名店「奴寿司」などで修業を積んだ後、2020年に兄の正臣氏がこの店をオープンさせました。コの字型のカウンターの半分を兄が、あとの半分を弟が握ります。
故郷である熊本・天草の食材の魅力を知ってほしいという思いから、使う魚介類のほとんどが天草のもの。きれいな味わいとくどくない甘さが特徴だという夏に獲れる天草産のアカウニは、ぜひ1度食したい1貫です。食事に集中できるようにと、店内はあえて中からは景色が見えないようにした非日常な空間。時間を忘れて天草の食の魅力を堪能してはいかがでしょうか。
2.素材・器・酒、細部までこだわりつくした日本料理を船場町で楽しむ
瑠璃紺(熊本県/慶徳校前駅)
熊本・船場町に佇む「瑠璃紺」は、隅々にまでこだわりが詰まった日本料理店です。自身の料理について「素材七分、腕三分」と語る店主の西本真一氏は、肉や魚は全国から、野菜は熊本産を中心に厳選した食材を仕入れています。コースの締めくくりとなるご飯は、ゲストそれぞれのタイミングに合わせて炊き上げ、おひつで提供。素材が生き生きとしていて、自然界の息吹を感じられる品々が店の自慢です。
使われる器は世界中の骨董品から現代の作家物までを揃えており、料理に合った器づかいに魅了されます。また、飲み物は全国から集めた旬の日本酒のほか、フランス・日本のワインなど、銘柄にこだわらずに良いものだけを厳選。滋味あふれる料理の味わいをより豊かなものにしてくれるでしょう。
3.手打ちパスタやペアリングを楽しめる、大人の隠れ家イタリアン
IL CASINO(熊本県/通町筋駅)
熊本市役所裏手の通りにある、隠れ家のような佇まいの「IL CASINO」。「ミシュランガイド熊本・大分2018特別版」で一つ星に輝いたイタリア料理店です。食材は、地元・熊本産の野菜や魚介類を中心に、宮崎の尾崎牛、フランスの仔羊など、その季節に最もよいものを厳選して使用。希少なセモリナ粉を取り寄せて手打ちにこだわったパスタは、歯切れがよいのが特徴です。
ドリンクにもこだわりがあり、ワインはシェフが実際に試飲をして心惹かれたものだけをラインナップ。一皿ごとに料理に合ったワインを楽しめる、ペアリングが人気です。店内は、シェフの手さばきがよく見える、カウンターの8席のみ。味のみならず、調理の音・香りや炭の煙など、五感で料理を感じることができる、魅力溢れる一軒です。
4.熊本が誇る天ぷらの名店で、九州の海の恵みと地の恵みに舌鼓
鶴八(熊本県/辛島町駅)
辛島町駅から徒歩2分ほどとアクセスの良い場所にある「鶴八」。熊本の上質な地元素材をふんだんに使った品々を楽しむことができる天ぷら店です。九州の豊かな海の恵み、地の恵みを最大限に引き出した、魚や野菜の天ぷらのほかに小鉢などをいただくことができます。天ぷらに使用する油は控えめで、軽やかな仕上がりと繊細な味わいが特徴です。スタートは車海老の天ぷら。サクッとした食感と旨味が口中に広がり、その美味しさに驚くことでしょう。
店内は、温かみのある雰囲気。カウンター席で、職人の手仕事を目の前にしながら食事をすることができます。芋焼酎や熊本産の日本酒など、酒の種類が豊富なことも嬉しいポイント。風味豊かな天ぷらとともに、熊本ならではの食事を満喫しましょう。
5.「熊本食材」と「京料理」の融合で織りなす、特別な日本料理
ねね(熊本駅/通町筋駅)
熊本城近くの繁華街に店を構える日本料理店「ねね」。地元熊本の食材を中心に、全国各地からその日、その時に旬を迎える食材を目利きして仕入れています。この厳選された食材が、日本料理の本場・京都で修業した店主・志水誉幸氏の手によって唯一無二の会席料理へと昇華。「熊本の食材」と「京都の伝統的な料理法」の融合によって生み出される、独自の味わいを満喫できることでしょう。
食事と合わせて楽しみたいのが、全国各地から取り寄せた銘酒の数々。「ねね」ならではの料理に調和する酒を店主自ら厳選し、ラインナップしています。照明の明るさや広がり方まで計算された“料理を楽しめる空間”の店内で、他にはない食体験をじっくりと堪能してみては。
6.豪雨を乗り越え再スタート、“天然もの”にこだわる人気寿司店
すし みむろ(熊本県/人吉温泉駅)
熊本・人吉市にある寿司店「すし みむろ」。熊本駅からは車で1時間半ほどの場所にあり、訪れた人から高い評価を得ている人気店です。以前の店舗は、2020年7月に熊本などを襲った豪雨で、3メートル以上浸水する被害を受けたため取り壊すことに。この苦難を乗り越え、約1年後にはカウンター8席のみの新築の店舗として生まれ変わりました。
“天然もの”にこだわる店主が使うのは、地元の食材や、豊洲市場から仕入れた上質な魚類。素材の良さが最大限引き出された握りや一品を存分に味わえる、夜のおまかせコースは12,100円で、優れたコストパフォーマンスに定評があります。約18種類の用意がある日本酒とともに口福な時間を楽しみましょう。
7.バラエティ豊かなこだわりの「馬肉料理」で、熊本の食文化を堪能
馬桜 下通り店(熊本県/花畑町駅)
馬肉の生産量が全国トップの熊本を訪れたら、ぜひ味わいたいのが馬肉料理。刺しをはじめ、焼肉、しゃぶしゃぶ、すき焼き、ステーキまで、様々なスタイルで馬肉をいただくことができる馬肉料理の店が「馬桜 下通り店」です。熊本はもちろん、全国から確かな品質の馬肉を厳選して仕入れています。
馬刺しだけでも、レバー・霜降り・赤身など豊富な部位を味わうことができることも嬉しいポイントです。ほかにも、馬肉を使ったコロッケやピザなどのバラエティ豊かな創作料理を楽しめるのも、この店の魅力の1つ。ドリンクは、熊本の米焼酎をはじめ、宮崎・鹿児島の芋焼酎など九州の銘柄が豊富なラインナップ。熊本の食文化を思う存分堪能できそうです。
今回は、一休レストランで掲載されている、熊本の名店を厳選して7店舗ご紹介しました。どの店も、旅してでも訪れたい名店揃い。その土地ならではの食材を使った、その店ならではの美味に癒される贅沢な食旅に、出かけてみませんか。
※こちらの記事は2024年12月04日作成時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。