「高級レストラン」だけのセレクションではない「価格以上の満足感が得られる料理」として、1997年にミシュランガイドに登場したビブグルマン。良心的な価格で満足できる、良質な料理を提供する店に与えられます。今回は「ミシュランガイド東京2024」においてビブグルマンに選出された、アラカルトでカジュアルに楽しめるフレンチレストランを4軒ご紹介します。
1.ワインと楽しむ郷土料理やシャルキュトリ
CHARCUT(東京都/虎ノ門駅)

虎ノ門駅から徒歩約2分、フランス郷土料理やシャルキュトリが楽しめる「CHARCUT(シャルキュ)」。オーナーシェフ・町筋健彦氏は、帝国ホテルグループで勤務後、東京銀座のリヨン料理店「サラマンジェ」、南仏ニースのパティスリー「Canet」、リヨンの「Bistrot de Lyon」、シャルキュトリ「Reynon」で研鑽を積んだ実力者。
帰国後「ビストロ ブノワ」でソムリエとしてサービスを務めた後、得意のシャルキュトリに力を入れた店をオープンしました。素材の旨味や香りを最大限に引き出した、他ではなかなか食べられない珍しい一品も盛りだくさん。
シェフのイチ押しは「パテアンクルート」。季節折々の素材を贅沢に織り込んだ逸品は、前菜にぜひ味わいたい一品です。ソムリエの資格をもつ町筋氏が、約100種類のなかから料理に合うワインをセレクト。本場のビストロの味と雰囲気を満喫してみてはいかがでしょうか。
2.肩肘張らないフレンチベースの創作料理
BOLT(東京都/牛込神楽坂駅)
牛込神楽坂駅より徒歩約1分、2017年にオープンしたカウンタービストロ「BOLT」。一枚板のけやきのカウンター席で、好みのアラカルトをオーダーできる手軽な一軒です。
メニューにはポテトサラダやハムカツなど、居酒屋メニューもあり“普段使いできるフレンチのお店”がコンセプト。オーナーシェフの仲田高広氏は、東京の「レスプリ ミタニ」で研鑽を積み、渡仏。
ブルゴーニュの「オー・クリヨー・ド・ヴァン」などで腕を磨いた後、移民の国・オーストラリアに渡り、さまざまな国の料理スタイルの融合に刺激を受けたという経験の持ち主。居酒屋のような空間で楽しめるフレンチベースの創作料理が愛され、連日賑わいを見せています。
3.「ワインと楽しむ料理」を表現するビストロ
ビストロ・ヴィヴィエンヌ(東京都/東銀座駅)
歌舞伎座隣りに、パリの雰囲気を漂わせる扉が目に留まる「ビストロ・ヴィヴィエンヌ」。オーナーでありソムリエールを務める斉藤順子氏は、フランスのワイン・ショップで働いた経験から、日本でも美味しいワインを探しに集まる空間を造りたい、と400種類以上のワインを備えるビストロをオープンしました。
厨房を預かる高田愛生氏による創作料理とのコラボレーションも魅力。高田氏は名店「銀座 レカン」で「クラシックな王道フレンチ」に携わり、スー・シェフも務めた実力者。
ノルマンディ、アルザス、ブルゴーニュなどで研鑽を積み、郷土料理を学んだことから、テロワールへの強いこだわりが生まれたそうです。豊富なアラカルトメニューも注目。“ワインとともに楽しむ料理”を表現する理想の空間がファンを引き付けています。
4.「会話」を楽しみながら、ワインと本格フレンチを満喫
DIALOGUE(東京都/下北沢駅)
下北沢駅から徒歩約7分、住宅地の静かな通り沿いに佇む「DIALOGUE」。温かみのあるアンティーク調の椅子やテーブルが並ぶ店内は、フランスの田舎にあるビストロのような雰囲気が漂います。
フランス東部の二つ星レストランで研鑽を積んだシェフ・好井祐輔氏が、ソムリエの下川亮平氏とタッグを組んで店をオープン。フランスで得た最も大切な考え“フランス料理とワインは一緒に楽しむもの”を実現する空間です。
カスレをはじめとするアラカルトメニューは、まるで本場フランスの味。グラスを片手にソムリエとワインについて語ったり、シェフと料理談義をしたり。店名の意味する「会話」を楽しみながら、心地よいひとときを過ごすことができる、貴重な一軒です。
「ガストロノミックなフランス料理店は、敷居が高くてなかなか足が向かない」というフレンチ好きのために、気軽に行ける美味しいお値打ち店を厳選しました。フランスの家庭の食卓に並ぶような料理をワインとともに楽しむ、和みの時間を過ごしてみてください。
※こちらの記事は2024年10月21日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。