情緒たっぷりの街並みが随所に残り、魅力的な飲食店が建ち並ぶ京都。京料理をはじめ和食の名店がひしめきますが、寿司も外せません。シャリとネタというシンプルな組み合わせでありながら、職人の繊細な技が凝縮された奥深いお料理は、日本人のみならず世界中から愛されています。今回「KIWAMINO」では、一度は訪れたい、京都にある寿司の名店を4軒ご紹介します。
目 次
1.洗練された和空間で味わう、匠の技が光る1貫
祇園 鮨 忠保(京都府/祇園四条駅)
京都・祇園に位置する和の風情溢れる佇まいの「祇園 鮨 忠保」。店内は、天井の組子細工や木彫りの装飾が美しい氷冷蔵庫などが印象的な、総檜造りの洗練された和空間。1階はカウンター席、2階は完全個室となっており、接待や家族での利用にも最適です。
店主・森田忠保氏が握るのは、国産の天然素材にこだわる江戸前寿司。築地から仕入れる厳選素材は熟成により旨味を引き立て、こだわりのシャリと合わせて至極の1貫に昇華します。シャリは赤酢にこだわり、マグロ用にはブレンドを変えた専用シャリを使うなど、ネタによって使い分け。シャリの大きさもネタによって調整するなど、細部まで匠の技が光ります。
2.京都の祇園町で、50年以上愛される鮨割烹店
鮨割烹 なか一(京都府/祇園四条駅)
京都・祇園で50年以上続く、1970年創業の寿司割烹店「鮨割烹 なか一」。地元京都の常連さん、そして観光客からも愛される名店の1つです。和の趣を感じる落ち着いた雰囲気の店内は、カウンター席とテーブル席の用意があるので、様々なシーンで活躍します。
大将・須原健太氏は、金沢の料亭「懐石つる幸」で研鑽を積んだ後、2016年より2代目の大将に就任。毎日淡路島から届く鮮魚など、厳選した食材を使用して丁寧に仕上げるお料理は、大将が吟味したお酒との相性抜群。日本酒、焼酎、ワインなど、ゲストの好みに合わせてお料理の旨味を引き立てる1杯を提案します。それぞれのお料理に合わせた古清水などの京焼きの器とのマリアージュも魅力の1つ。目でも舌でも楽しめる寿司割烹を満喫して。
3.名店で磨いた技で織りなす、京料理と江戸前寿司の融合を楽しめる寿司店
鮨 楽味(京都府/三条駅)
祇園北川、閑静な白川沿いに佇む数寄屋造りの寿司店「鮨 楽味」。希少価値の高い美しい尾州桧を使ったカウンターで寿司を握るのは、東京の寿司店や京都の和食の名店「祇園さゝ木」で研鑽を積んだ大将・野村一也氏。京出汁が光るお料理と、江戸前寿司を味わえる独創的なコースが魅力です。
ネタは京都市中央市場を中心に、豊洲市場や焼津からも旬の魚介類を仕入れます。シャリは赤酢と白酢の2種をネタごとに使い分けているので、それぞれの違いを楽しんで。炊きたての赤酢のシャリと一緒にリゾットとして食べる「蒸しアワビ~肝ソースがけ~」は、名物料理の1つ。6時間丁寧に煮込んだアワビを使った逸品は、「祇園さゝ木」のエッセンスを感じられる一品です。
4.風情溢れる花街で味わう、大将こだわりの正統派江戸前寿司
鮨まつもと(京都府/祇園四条駅)
風流な花街・祇園に店を構える「鮨まつもと」。白地に「鮨」の粋な暖簾を掲げる凛とした佇まいに、江戸前の気概を感じられます。店主・松本大典氏は、東京・新橋の正統派江戸前寿司店「新ばし しみづ」で腕を磨いたのち、京の魅力に惹かれて京都にて独立。シャリ、そしてネタにこだわる正統派江戸前寿司で、ゲストをもてなします。
“可能な限りその日最高のものをお出しする”という信条のもと、毎朝、築地市場、明石から仕入れるのは良質な魚介類ばかり。合わせるシャリは、新米と古米をブレンドしほぐれるような食感で炊き上げ、赤酢と塩のみでシンプルに味付けします。魚介との調和が見事な一貫は唸る美味しさでしょう。
今回は、一度は訪れたい京都にある寿司の名店を4店舗ご紹介しました。厳選された食材に、職人の技が光る寿司を満喫できるお店ばかり。美味しい寿司でお腹を満たし、こころを潤す、上質なひとときを過ごしてみては。
※こちらの記事は2024年11月25日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。