食通がおすすめする、絶品肉料理を楽しめるお店3選

都内には美味しい肉料理を存分に味わえるレストランが多数存在し、お店それぞれにオリジナリティ溢れる一皿で楽しませてくれます。
そんな中でも、フードライター森脇慶子が実際に足を運び、おすすめしたいお店を厳選して3軒ご紹介します。

1.肉愛溢れる店主が手掛ける、ツボを押さえた料理の数々

肉匠堀越(東京都/広尾駅)

店頭の暖簾の横に書かれた“うんまい肉食べさせます。”のフレーズ、そしてテーブルの蓋にくり抜かれた“肉”の一文字と、店主・末富信氏の溢れる肉愛が、店全体から伝わってくる肉割烹「肉匠堀越」。ベタな焼肉から和風のアレンジが光る創作肉料理までコースを彩る多様な皿の数々で、肉ラバーを魅了する繁盛店です。

それも、末富氏の弛まぬ食べ歩きの賜物。まめに牧場を訪れては自らの目で納得した牛のみを扱う熱心さが、一つ一つの料理のクオリティを高めています。足で探した全国各地の牛をその時々で用いているそうですが「最近は、安定したおいしさの但馬太田牛と山形牛を使うことが多い」と末富氏。

その但馬太田牛のシャトーブリアンを用いた“フィレ丼”が同店のスペシャリテ。約120〜130gのフィレステーキが堂々一枚鎮座する贅沢な逸品です。その他、シンシンとカメノコの食べ比べなど食いしん坊のツボを押さえたメニューが変わらぬ人気の所以でしょう。

焼肉

肉匠堀越

東京メトロ日比谷線 広尾駅 徒歩10分

20,000円〜29,999円

2.臨場感あふれるカウンターでいただく焚き火イタリアン

falo ファロ(東京都/代官山駅)

イタリア語で“焚き火”の意味を持つ店名の通り、店の中央に置かれた炭火台では赤々と炎が燃え、それを取り囲むようにカウンター席がズラリと並ぶ店内は、まさにイタリアン炉端と
いった趣。“焚き火イタリアン”と銘打つこの店が、代官山「falo ファロ」です。

炭火台を前に火を巧みに操るのは樫村仁尊氏。往年の名店「アクアパッツァ」で料理長まで務めたその腕を同店でも如何なく発揮、グルマンの舌を唸らせています。目の前で塊肉が次々と焼きあげられていく臨場感!これもご馳走の一つでしょう。

愛農ポークや熟成骨つき牛ロースの炭火焼き等々、数ある魅惑の肉アイテム中でも、「falo ファロ」ならではの味なのが、オープン以来の定番“ポルケッタ”。イタリアの伝統料理“仔豚の丸焼き”のことですが、ここでは、白豚肉のバラ肉を秘伝のスパイスやハーブ、塩でマリネした後、余分な脂を落としつつしっとりと焼きあげています。

イタリア料理

falo ファロ

東急東横線 代官山駅 徒歩3分

6,000円〜7,999円

3.A5ランクの和牛をこだわりのタレで味わい尽くす焼肉の名店

誇味山(東京都/乃木坂駅)

西麻布の交差点のすぐ近く。煉瓦の壁が一際目を引く建物にさりげなく佇む焼肉の名店。それが、2019年開店の「誇味山」です。ご主人の込山秀規氏は27歳で脱サラし、独学で肉のカットをマスター。用賀「ら・ぼぅふ」を行列のできる焼肉店に育て上げ、駒沢「コソット」では、牛の一頭買いで稀少部位を提供。焼肉界のトレンドを牽引してきた影の実力者です。

今でも、自ら芝浦の食肉市場まで足を運び、A5ランクの黒毛和牛を一頭買い。税込18,700円のコースでは“サーロインの焼きしゃぶ”や“シャトーブリアンのヒレカツ”など、各部位を様々な形で楽しませてくれます。

また特筆すべきは、タレ使いの巧みさ。醤油や味噌をベースとした5種類ほどのもみダレを用意し、肉の脂や赤身のバランスによって使い分けて提供。最後まで舌を飽きさせません。

焼肉

誇味山

東京メトロ千代田線 乃木坂駅 徒歩5分

15,000円〜19,999円

和食からイタリアンまで、肉料理と言っても様々。
絶品肉料理を求め、足を運んでみてはいかがでしょうか。

※こちらの記事は2023年05月31日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。

森脇 慶子

学生時代からの食べ歩きが昂じて食の世界に携わり、早や40年余り。
フードライターという言葉もない頃からこの道一筋。美味しいものへの探求心は、変わりません。
食は歴史、食は人をテーマに続けていければ、というのが目下の願い。「東京最高のレストラン」のメンバーとしても20余年のキャリアです。

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