都内には美味しい肉料理を存分に味わえるレストランが多数存在し、お店それぞれにオリジナリティ溢れる一皿で楽しませてくれます。
そんな中でも、フードライター森脇慶子が実際に足を運び、おすすめしたいお店を厳選して2軒ご紹介します。
1.臨場感あふれるカウンターでいただく焚き火イタリアン
falo ファロ(東京都/代官山駅)

イタリア語で“焚き火”の意味を持つ店名の通り、店の中央に置かれた炭火台では赤々と炎が燃え、それを取り囲むようにカウンター席がズラリと並ぶ店内は、まさにイタリアン炉端と
いった趣。“焚き火イタリアン”と銘打つこの店が、代官山「falo ファロ」です。
炭火台を前に火を巧みに操るのは樫村仁尊氏。往年の名店「アクアパッツァ」で料理長まで務めたその腕を同店でも如何なく発揮、グルマンの舌を唸らせています。目の前で塊肉が次々と焼きあげられていく臨場感!これもご馳走の一つでしょう。
愛農ポークや熟成骨つき牛ロースの炭火焼き等々、数ある魅惑の肉アイテム中でも、「falo ファロ」ならではの味なのが、オープン以来の定番“ポルケッタ”。イタリアの伝統料理“仔豚の丸焼き”のことですが、ここでは、白豚肉のバラ肉を秘伝のスパイスやハーブ、塩でマリネした後、余分な脂を落としつつしっとりと焼きあげています。
2.A5ランクの和牛をこだわりのタレで味わい尽くす焼肉の名店
誇味山(東京都/乃木坂駅)
西麻布の交差点のすぐ近く。煉瓦の壁が一際目を引く建物にさりげなく佇む焼肉の名店。それが、2019年開店の「誇味山」です。ご主人の込山秀規氏は27歳で脱サラし、独学で肉のカットをマスター。用賀「ら・ぼぅふ」を行列のできる焼肉店に育て上げ、駒沢「コソット」では、牛の一頭買いで稀少部位を提供。焼肉界のトレンドを牽引してきた影の実力者です。
今でも、自ら芝浦の食肉市場まで足を運び、A5ランクの黒毛和牛を一頭買い。税込18,700円のコースでは“サーロインの焼きしゃぶ”や“シャトーブリアンのヒレカツ”など、各部位を様々な形で楽しませてくれます。
また特筆すべきは、タレ使いの巧みさ。醤油や味噌をベースとした5種類ほどのもみダレを用意し、肉の脂や赤身のバランスによって使い分けて提供。最後まで舌を飽きさせません。
肉料理と言っても様々。絶品肉料理を求め、足を運んでみてはいかがでしょうか。
※こちらの記事は2024年12月05日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。