フレンチのコースの中で欠かせないメニューのひとつ、魚料理。白身魚を中心としたメイン料理はもちろん、前菜やスープなど、こだわりの魚を使用したメニューはお店によって様々です。
今回は、魚を中心としたコース料理が食べられる東京のフレンチレストランを3軒、ご紹介いたします。
目 次
1.「熟成魚」と誠実に向き合った、直感的なフレンチの魅力を堪能
サンプリシテ(東京都/代官山駅)
代官山駅の程近く、八幡通り沿いに店を構えるモダン・フレンチレストラン「サンプリシテ」。店内は、すっきりとコンテンポラリーな雰囲気ながらも木の温もりが随所に施された、ナチュラルな空間です。
神奈川県出身のオーナーシェフ・相原薫氏は、フランスの星付きレストランでの修業経験を持ち、帰国後は「銀座レカン」でスーシェフを務めた人物。その後も数々のお店で活躍し、2018年に「サンプリシテ」をオープンさせました。
全11~13品のコース料理は魚が中心。鮨から発想を得たという「熟成魚」を用いた直感的な料理が供されます。食材は、シェフ自らが生産者のもとを訪れ、明石や五島列島などの産地から仕入れた厳選素材を使用。鮮度抜群の魚を3日~最長4週間程度も熟成させ、素材の旨みを最大限に引き出して調理しています。食材本来の味わいはもちろん、色鮮やかに仕立てられた熟成鮮魚のフレンチに、魅了されることでしょう。
2.日本が誇る魚介類の奥深さを引き出したオリジナリティ溢れるフレンチ
アビス(東京都/代官山駅)
代官山に佇む「アビス」は、魚介類を主役にオリジナリティ溢れる料理を提供するフレンチレストラン。店内は「奥深きもの」という意味を持つ店名の通り、深海や深い森をイメージした空間となっており、ここでしか味わえない食体験が叶います。
オーナーシェフ・目黒浩太郎氏は、フランス・マルセイユの「ル・プティ・ニース」、日本の「カンテサンス」といった2つの三つ星レストランで研鑽を積んだ実力者。日本が世界に誇る魚介類の魅力や奥深さを最大限に引き出した料理に仕立てます。
コースはアミューズをはじめ、料理全て魚介中心で構成されており、テーマ性や独創性に富んだ品々がテーブルに並びます。蒼然たる雰囲気の中で登場する、彩り鮮やかな一皿は見た目に美しく、香りや味わい、食感も華やか。魚介に特化した魅力的な料理を堪能する、素敵な時間を過ごしてみては。
3.魚介の持つ“命の力”とシェフの技が光るフレンチの滋味深い味わい
ヌキテパ(東京都/五反田駅)
五反田駅から徒歩数分の場所にある「ヌキテパ」は、南仏の避暑リゾートをイメージした空間で、魚介や野菜が本来持つ“命の力”を楽しむことができる一軒家のレストラン。
自然に囲まれた南仏のオーベルジュで過ごすようなリラックスした雰囲気が漂います。
オーナーシェフ・田辺年男氏がこだわり続けるのは、素材の持つ“味のピュアさ”。料理に使う魚介や有機野菜などの食材は、シェフと長年信頼関係が築かれた熱海の網元や所沢の農家から直送で仕入れています。内容も、その日に最も旬なものをおまかせで。
お店の人気メニューである、魚の旨みが迫り来る「磯魚のスープ ニース風」はぜひ味わいたい一品。5~6種類の魚を丸ごと使い、丹念に裏ごしした絶品のスープは、凝縮された魚の滋味深さが際立ちます。魚を知り尽くした田辺シェフの確かな技術と豊富な経験が織りなす「ヌキテパ」流フレンチの真髄を楽しみましょう。
今回は、魚を中心としたコース料理がいただける東京のフレンチレストランをご紹介しました。シェフのこだわりの詰まった料理の魅力は、お店によって様々。それぞれの個性が光るフレンチを味わいに、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。