【名店グルメ】名古屋「うなぎ家 しば福や」職人技と自由な発想で生み出す新感覚のうなぎ料理を堪能

日本では古くから食べられてきたうなぎ。特に名古屋といえば「ひつまぶし」が有名ですよね。「ひつまぶし」は、木のお櫃に入れまぶして(混ぜて)食べることから名付けられたそうで、明治の中頃に誕生したとされています。そんな独自の発展を遂げてきた名古屋のうなぎ料理。そこで今回は、型にはまらない発想力でうなぎの新たな美味しさを追求する、名古屋の名店「うなぎ家 しば福や」の魅力を深堀します。

四問道の風情ある町並みに溶け込むうなぎの名店

愛知県・国際センター駅から徒歩約6分。名古屋駅から名古屋城へ向かう途中の四問道エリアの一角にある「うなぎ家 しば福や」。江戸時代から続く町並みの風情を色濃く残すこの地で2018年に暖簾を掲げました。

古民家を改装したお店は、古き良き町並みに馴染むような趣ある佇まい。木を基調に設えられた店内もまた温かみがあり、テーブル席の他、お座敷やカウンター席、完全個室の用意も。家族連れはもちろん、女性のお一人様でも気軽に訪れやすい雰囲気となっています。

オープンして約1年でミシュランのビブグルマンに掲載され、美食家だけにとどまらず、地元の人や観光客からも注目を集める人気店。技を磨いた熟練の職人が焼き上げるうなぎのこうばしい香りに、食べる前から期待が高まります。

希少な青うなぎを関西風の焼きで、あっさりといただく

料理に使用されるのは、三河の問屋から仕入れた青うなぎのみ。養鰻業が盛んな地として1世紀以上の歴史を持つ愛知県・一色町の自然環境を活かして育てられたうなぎから、さらに職人の目利きによって旨味あるもののみを選び抜いています。

厳選したうなぎを職人の手で1本1本ていねいに捌き、串打ちに。名古屋では定番の蒸しは入れない関西風で焼き上げるため、外はパリッと中はジュワッとした食感が特徴です。地焼きの際に余分な脂を落としたうなぎは特製タレにぴったり。

「ひつまぶし」をメインにしたお膳では、わさびや海苔など、味変ができるのも楽しみのひとつ。鰻飯、薬味混ぜ、お茶漬けと、お好みでどうぞ。深みがありながらもあっさりとした味わいで、食欲が減る暑い日でも無理なくいただけます。

ここでしか出会えないバラエティに富んだ絶品うなぎ料理

店主の柴田哲滝氏は元々、サラリーマンとして建築業界でキャリアをスタート。しかしその約8年後、心機一転、料理人の道へ進みました。転身後は、実家がうなぎの養殖と料理店を営んでいたこともあり、柴田氏にとって目利きになることは必然だったそう。

修業を積んだ名古屋の名店「炭焼うな富士」での技術と経験をベースに「うなぎ家 しば福や」では個性あふれるメニューも提供。なかでも「スタミナまぶし」はコンビニの塩カルビ弁当から着想を得たという、ここでしか食べられない逸品。特製のスタミナだれ(塩だれ)をかけた白焼きは見た目にも豪快で、1度食べたら虜になる美味しさです。

他にも、メニューには「うなぎのスモーク」や「うなぎの干物」うなぎの肝を使ったアヒージョなど、バラエティに富んだ一品料理の数々が。既存のうなぎ料理の印象を覆すような、絶品料理の味わいに思わず唸ることでしょう。

うなぎの老舗店が多く軒を連ねる名古屋で、新風を巻き起こす「うなぎ家 しば福や」。ひつまぶしだけではない、美味しいうなぎ料理を堪能しに訪れてはいかがでしょうか。

うなぎ

うなぎ家 しば福や

名古屋市営地下鉄桜通線 国際センター駅 2番出口より徒歩6分

12,000円〜14,999円

※こちらの記事は2024年08月21日作成時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。

Sonoka Watage

スイーツ専門メディアから「KIWAMINO」編集部へ。美味しいだけじゃない食文化の面白さや、作り手の思いを発信していきます。
好きなワインはピノノワール。お気に入りはカウンターで食べるデセールコース。
【MY CHOICE】
好きなお店:ADI /FARO
好きなジャンル:スイーツ/イタリアン

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