福岡といえば、屋台文化をはじめ華やかな名物料理が多数頭に浮かびます。今回は、そんな食通たちに育まれた福岡の食文化を満喫できる日本料理の店を5軒厳選して紹介します。特別なシーンに最適な個室を備え、接待や会食などに利用したい名店ばかりです。
目 次
1.滋味あふれる季節の懐石を数寄屋造りの空間で
一本木 石橋(福岡県/西鉄平尾駅)
西鉄平尾駅より徒歩約6分、薬院エリアのほど近くにひっそりと佇む「一本木 石橋」。高級住宅街の路地に、名工の手による重厚な数寄屋造りの一軒家が現れます。腕をふるうのは、京都の「高台寺和久傳」、江戸前寿司の「海味」と名店で修業した店主の石橋康孝氏。滋味あふれる季節の食材をふんだんに盛り込んだ、懐石仕立てのコースを生み出します。
コースはメジマグロ節、鹿児島・枕崎産の荒節、枯れ節をその場で削ったこだわりの出汁で作るお椀のほか、寿司を3〜4貫挟んだ独創的な構成。カウンター席では目の前で調理をする臨場感を楽しめ、1室8名で利用可能の個室は、特別な日にもぴったりです。店の定番、「青竹酒」のほのかな竹の香りとともに味わってみてはいかがでしょうか。
2.“市中の山居”が味わえる非日常空間で楽しむ懐石料理
馳走なかむら(福岡県/中洲川端駅)
中洲川端駅より徒歩約10分、福岡随一の繁華街に北九州から移転し店を構える「馳走なかむら」。京都を拠点とする建築家・杉原明氏が手がけた数寄屋造りには茶の湯の心が宿り、扉を開けると都会にいながら山里の雰囲気漂う非日常空間が広がります。
店主の中村亨氏は、奈良「菊水楼」「卯之庵」で修業後、地元北九州にもどり、卸売市場や鮮魚店で研鑽を積み独立。魚介の仕入れや扱いに定評があります。いただけるのは、九谷焼など250~300種類もの器で季節を演出する懐石料理。旬の食材を駆使した多彩な皿の数々を堪能できます。店のコンセプトでもある“市中の山居”のような個室2部屋を備え、会食や接待にも最適です。
3.福岡の地元文化を伝える店だからこそいただける日本料理
御料理 古川(福岡県/博多駅)
博多駅から徒歩約15分の「御料理 古川」は、「住吉神社」近くに店を構えます。福岡・太宰府出身の店主・古川誠氏は大阪の老舗「味吉兆」で13年の修業後、地元福岡で独立開業しました。店内には博多織・大川組子・久留米籃胎漆器・博多曲物など地元の“ものづくり”を取り入れ、文化や職人の思いまでも料理を通して伝えています。
提供するのは、食材や近海の恵みを吟味した福岡でこそ表現できる日本料理。北海道・白口浜産の最高級昆布と鹿児島・枕崎産のカツオ節で出汁をとったお椀や、店主の実家で栽培した米をゲストごとに炊き上げる締めのご飯もあり、素材の良さと丁寧な仕事が光る一軒です。2室ある個室は、子供連れも歓迎。家族の祝い事など、さまざまなシチュエーションに対応可能です。
4.出来立てにこだわり素材本来の味わいを楽しむ、正統派和食
しらに田(福岡県/天神南駅)
天神南駅から徒歩約7分、西中洲のビル4階に店を構える「しらに田」。店主の白仁田政信氏は、東京の日本料理店「銀座うち山」で修業後、25歳の時に地元・佐賀市内で独立開業。良質な食材を駆使し、洗練された盛り付けで正統派和食を表現します。
看板メニューは、コース1品目の胡麻豆腐や締めの鯛茶漬け。「銀座うち山」を踏襲した逸品が人気です。料理の数々を彩るのは、自ら窯元に足を運んで集めた多彩な器。仕込みを前もって行うのではなく、ゲストの目の前で活きた魚介をさばき調理するなど、出来立ての料理にこだわり食通を魅了します。最大14名収容可能の個室は中洲一帯を一望でき、接待や会食に最適です。
5.“和食の五味”に加えて、“人間味”を追求する和食
割烹 味美(福岡県/中洲川端駅)
中洲川端駅より徒歩約4分、中洲の中心部、那珂川沿いに位置する「割烹 味美」。店主の河原畑豪二氏は、京都の「割烹 さか本」で修業し和食の基礎を習得。さらに、東京・銀座の「天野」で関東の食材と調理法を学び、現在は博多ならではの割烹を追求しています。
酸味・苦味・甘味・旨味・塩味の“和食の五味”に加えて、“人間味という6番目の味を作り上げていく”という思いを込めて名付けられた店名。堅苦しくなくくつろげるカウンターは、調理を演出する店主とゲストが料理を通して共鳴し合う劇場です。看板メニューは、数種類の魚の骨を煮込んだスープに白身魚をくぐらせる「魚骨スープのしゃぶしゃぶ」。人数に合わせて用意可能な個室では、ゆったりした時間が流れる中、九州の旬の味覚を満喫することができるでしょう。
いずれも、名店での修業経験を持つ腕利きによる料理が好評の店を厳選。味、空間、サービスと三拍子そろった名店です。ぜひ、福岡での接待や会食に利用してみてください。
※こちらの記事は2025年03月06日作成時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。