「そのお店へ行くためだけに、わざわざ足を運びたい」。そんな名店が、全国には数多く存在します。どのお店もその土地ならではの食材を使用した、匠の技が光る一流のお店ばかり。今回はその中でも「KIWAMINO」が厳選する全国にあるフレンチの名店6店舗をご紹介します。
目 次
1.鮮度抜群の「常磐物」を用いた魚介と野菜のコース
HAGI(福島県/いわき駅)
いわき駅より車で約15分、童話に出てくるような一軒家レストランが「HAGI」。シェフの萩春朋氏は、フランスにて修業。地元福島にもどってからは、日本人として初めて入ったフランス大統領府の厨房でオランド元大統領に、モナコ公国宮殿ではアルベール太公に福島の食材を用いた料理を提供するなど、世界に福島をアピールしてきました。
漁港まで15分、畑まで10分という地の利を活かし、常磐物と呼ばれる食材を駆使したコースを提供。鮮度抜群の地物の魚介と野菜を堪能することができます。
ミネラルを土の中で吸い育った野菜の旨味の不足分は薪で補い、独自の“畑の味”を表現。オープンキッチンから届く季節の滋味を味わってください。
2.「宇都宮のテロワール」を満喫できるグランメゾン
オトワレストラン(栃木県/宇都宮駅)
JR宇都宮駅から、車で10分ほど、コンクリート打ちっぱなしのスタイリッシュな建物が「オトワレストラン」。この店では、生産者とともに生み出す「宇都宮のテロワール」を駆使したオーセンティックなフランス料理を満喫できます。
巨匠アラン・シャペルのもとで働いた最初の日本人である、オーナーシェフの音羽和紀氏と息子さんの元氏が繰り出す洗練された一皿ひとさら。栃木和牛や鰻、那須高原産チーズなど、栃木県が誇る素材を用いた料理の数々が食通を足繁く通わせます。
料理は兄と弟、マネジメントは妹という兄弟姉妹の団結力で、この店ならではのグランメゾンの醍醐味を体験することができます。
3.パリの三つ星レストランの味を、静岡の食材で楽しむ
Maison KEI(静岡県/御殿場駅)
御殿場駅から車で約15分、緑に囲まれた一軒家レストランが「Maison KEI」。2020年フランス版ミシュランにて、アジア人シェフとして初めて三つ星に輝いたパリ「レストランケイ」の小林圭氏が、パリに赴任していた「とらや」18代目・黒川光晴氏と意気投合。2021年に「Maison KEI」を共同でオープンしました。
都会の喧騒から離れ、気軽に料理やお菓子を楽しんでほしい、と食材と水の豊かな御殿場市東山に店を構えました。厨房を預かるのは、パリの「レストランケイ」で研鑽を積んだ佐藤充宜氏。地元産を中心とした30品目に及ぶ野菜を使った「レストランケイ」のスペシャリテ「庭園風季節のサラダ」からスタートし、地元・静岡の素材尽くしの料理に舌鼓。
名物「とらや」のあんを使ったデザートがコースの締めとなります。富士山の絶景を眺めながら、パリと日本の美味しいコラボをゆったり味わいたい一軒です。
4.神戸でいただく、日本の旬を表現する独創的なフレンチ
entre nous(兵庫県/三ノ宮駅)
三ノ宮駅から徒歩約6分、ビルの2階に店を構える「entre nous」。
シェフの高山英紀氏は、東京・京橋「シェ イノ」で8年修業後、フランスへ渡り「レ メゾン マルコン」など三つ星店で研鑽を積み、帰国してからは「メゾン・ド・ジル芦屋」の料理長として腕をふるった実力派。2022年、自身のレストラン「entre nous」をオープンしました。
その時々に出会った旬の日本食材を使い、独創的なフレンチを創作します。「折り紙」と名付けられたスペシャリテは、2種類のにんじんを青海波模様に重ね、上部のメレンゲの上に日本庭園を再現した色鮮やかなオレンジと黄色のムースリーヌ。
ワインコレクターである高山氏秘蔵のグランヴァンでのペアリングや、台湾茶のティーペアリングで優雅な美食時間を過ごしてください。
5.無機質なインテリアとともに楽しむイノベーティブ料理
レストラン 高津(山口県/下関駅)
下関・岬之町の高台に佇む大正期築の洋館で食事をいただける「レストラン高津」。足を踏み入れると、無機質な雰囲気が印象的なライブキッチンとカウンターが目に留まります。
イタリアンとフレンチで修業をスタートし、ニューヨークはじめ海外で経験を積んだシェフの高津健一氏。作り出すのは、その空間に沿うイノベーティブ料理。地元の食材をふんだんに使い、フレンチ、イタリアンなどを融合させたボーダーレスなコースが魅力です。
「食材の魅力を引き出す最短距離をとった料理」を信条に、たとえば、低温調理のサワラを春菊のソースとジャガイモのピューレとともに、あるいは、フォアグラは干し柿とどら焼き風の生地でサンドするなどアイデアが光る一皿ばかり。下関の洋館で地物を使ったオリジナリティあふれる料理を堪能してみては。
6.自作の器でもてなす、三重の食材を駆使した懐石フレンチ
レストラン リュウ(三重県/斎宮駅)
三重県明和町に位置する「レストラン リュウ」。オーナーシェフの小倉龍介氏は、日本におけるフランス料理界の巨匠・上柿元勝氏のもとで基礎を学び、渡仏。「ホテルグランヴィア大阪」での研鑽を経て、2006年、自身の店をオープンしました。
懐石料理のエッセンスを取り入れた独自のフランス料理を表現し、食通の舌を唸らせます。地元の豊かな食材にこだわり、使用する9割以上が地物の旬。自ら釣った伊勢志摩海の幸を捌いて提供することも。
肉のメインは、松阪牛。季節によって異なる調理法で仕上げます。陶芸家でもある小倉氏自作の器でのもてなしも魅力。三重の四季の恵みを思う存分味わってみませんか。
今回は、一休レストランで掲載されている、全国のフレンチの名店を厳選して6店舗ご紹介しました。どのお店も、旅してでも訪れたい名店揃い。その土地ならではの食材を使った、そのお店ならではの美味に癒される贅沢な食旅に、出かけてみませんか。
※こちらの記事は2024年12月07日作成時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。