『ミシュランガイド東京2025』で新たに星付きとなった、一休.com掲載のレストラン6選

料理技術の高さや完成度、独創性、一貫性などを評価するミシュランガイド。美食のガイドとしてレストランを選ぶ際に参考にする人も多いことでしょう。今回は、一休.comに掲載されているレストランから『ミシュランガイド東京2025』で、新たに星付きになった6軒を紹介します。

1.昔ながらの作りの店内で最高級のマグロを堪能

佐野鮨(東京都/芝公園駅)

芝公園駅より徒歩2分ほど、住宅街に佇む大きな看板が目に留まる「佐野鮨」。「築地青空三代目 丸の内」から独立した佐野正志氏が、2023年11月にオープンした「おまかせ」のみを提供する鮨店です。

元印刷会社をリノベーションし、木のぬくもりが感じられる店内には、白木のカウンター7席。壁にはネタが書かれた木札が下がる、昔ながらの店の作りがレトロな雰囲を醸し出しています。シャリはふわりと握られ、「フジタ水産」の最高級のまぐろを使用。いくらの握りや腹と尾の両方を握る穴子など、独創性が食通を魅了しています。

佐野鮨

都営三田線 芝公園駅 A1出口 徒歩2分

2.手打ちの十割そばを組み込んだ割烹料理店

四ッ谷 みね村(東京都/四谷三丁目駅)

四谷三丁目駅より徒歩約5分、美食店が集まる荒木町界隈のビルの2階に店を構える「四ッ谷 みね村」。野菜や魚介など旬の食材を使った料理や手打ちの十割そばを組み込んだおまかせコースがいただける割烹料理店です。

「銀座 矢部」「南青山 いち太」「鮨 ます田」出身で、料理人歴13年の若き店主・峯村翔平氏。“おもてなしの心を忘れない” という思いを胸に、こぢんまりとした6席のカウンターで、ゲストとの会話を大切にしながらライブ感あふれる料理の数々を届けます。歯応えの良さやそばの香りを楽しめる割烹店ならではのそばに舌鼓を打ち、職人の手仕事を満喫してみてはいかがでしょうか。

日本料理

四ッ谷 みね村

丸の内線 四谷三丁目駅 徒歩5分

20,000円〜29,999円

3.伝統と新しさを織り交ぜ、素材本来の味を重視した日本料理

東山無垢(東京都/中目黒駅)

中目黒駅より徒歩約8分の閑静な住宅街に佇む「東山無垢」。無駄を削ぎ落とし、白を基調としたモダンな空間には、カウンター8席。島根、東京の日本料理店で修業を積んだ三島立己氏が、伝統と新しさを織り交ぜ、素材本来の味を重視した日本料理を繰り出します。

2016年、横浜鶴見の「日本料理 鶴寿」店主を経て、2023年中目黒に「東山無垢」をオープン。ソムリエやふぐ取扱責任者の資格を持ち、和の技法をベースに、遊び心満載のひと皿を生み出します。ワインはシャンパン、ブルゴーニュをメインに用意。骨董から現代作家のものまで、こだわりの器が料理を彩ります。

日本料理

東山無垢

東急東横線 中目黒駅 正面改札出て左徒歩8分

4.元パリの星付きシェフが生み出す日仏融合のフレンチ

apotheose(東京都/虎ノ門ヒルズ駅)

虎ノ門ヒルズ内「TOKYO NODE」の最上階に店を構える「apotheose」。49階からの圧巻の夜景を眺めながら、日本の食材を駆使したオリジナリティあふれるフランス料理を満喫できます。

シェフの北村啓太氏は「NARISAWA」の成澤由浩氏の下で修業後、渡仏。「ピエール・ガニェール」などで研鑽を積み、パリの「EHR」のシェフに就任。5年連続ミシュランで星を獲得した実力者として注目を集めています。帰国後、日本各地を巡り出会った厳選食材ならではの美味しさと魅力を最大限に引き出し、新たな感性でフレンチを表現。日本の風土とフランス文化を尊重した繊細な風味をぜひ、味わってみてください。

フレンチ

apotheose

東京メトロ線 虎ノ門ヒルズ駅 直結

5.東京だからこそ発信できるイノベーティブフレンチ

Hortensia (オルタンシア)(東京都/新富町駅)

新富町駅から徒歩約3分の至便な場所に位置する「Hortensia (オルタンシア)」。木製のカウンター8席と個室1室が備えられた店内は、ブラウンを貴重にした落ち着いた雰囲気が漂います。

代官山「タブローズ」での修業を皮切りにさまざまな業態を立ち上げ、2023年独立したオーナーシェフ・古賀哲司氏。掲げるコンセプト“東京だから発信できるイノベーティブフレンチ”のもと、日本の食材の旬を “凝縮とうまみ”を感じるひと皿に昇華します。五味、五感、食材を意識した奥行まで深く味わわせる料理の数々。有田焼や美濃焼の器、龍泉刃物のカトラリーなど、和魂洋才を表現したテーブルセッティングもこの店ならではの魅力です。

フレンチ・イノベーティブ

Hortensia (オルタンシア)

有楽町線 新富町駅 2番出口 徒歩3分

20,000円〜29,999円

6.”ソーシエ”を務めたシェフのソースを堪能するフレンチ

Saucer(東京都/恵比寿駅)

恵比寿駅より徒歩約5分、ビルの地下に店を構える隠れ家レストラン「Saucer」。店名は、フランス語で「ソースをかける」「ソースをぬぐいとる」という意味。

フランス・リヨンの一つ星レストランやパリなどで研鑽を積み、帰国後も名店でソース作りを担当する“ソーシエ”を務めたシェフの郡司一磨氏が、味わい、香りを凝縮したソースを駆使してフランス料理を創り出します。コースの最初に出されるコンソメは、すべての料理のベースとなる、3日間かけて丁寧にひいたトリプルコンソメ。食材の持ち味を最大限引き出す綿密な技術を眺めながら食事が楽しめるカウンター席は特等席です。

フランス料理

Saucer

JR線、東京メトロ線 恵比寿駅 徒歩5分

20,000円〜29,999円

『ミシュランガイド東京2025』で新しく星を獲得した店は、すでに美食家が集い、予約も取りにくい人気ぶり。どの店も独自のコンセプトで、ゲストを新しい食の世界に導きます。ジャンルもバラエティに富んでいますので、さまざまな星付きの味を堪能してみてはいかがでしょうか。

※こちらの記事は2024年12月01日作成時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。

Miki D'Angelo Yamashita

コロンビア大学・パリ政治学院修士。新聞社を経てフリージャーナリスト。専門は別だが、趣味が高じて食担当記者に。延べ3000人料理人インタビュー、約30カ国で食関連を取材。料理本も多数編集。

【MY CHOICE】
・最近行ったお店:未在 / 晴山 / レヴォ /茶禅華
・好きなお店:ギ・サヴォワ / Restaurant KEI / 祇園さゝ木 / 宮坂
・自分の会食で使うなら:ル・ブルキニオン / ラルジャン / 乃木坂しん / 蕎麦おさめ
・注目しているお店:お料理ふじ居 / 日本料理 研野 / ELEZO ESPRIT
・得意ジャンル: スイーツ
・好きな食材:麺類

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