「そのお店へ行くためだけに、わざわざ足を運びたい」。そんな名店が、全国には数多く存在します。どこもその土地ならではの食材を使用した、匠の技が光る一流のお店ばかり。今回はその中でも「KIWAMINO」が厳選する広島県にある名店を4店舗ご紹介します。
目 次
1.地元の人も知らない広島県の味を発信するフランス料理店
中土(広島県/八町掘駅)

広島電鉄本線・八町掘駅から徒歩で約3分、商店街の一角にあるビルの5階に位置するフランス料理店「中土」。店内はカウンター6席の他、個室を1室有しており大人の隠れ家のような落ち着いた空間が広がります。
オーナーシェフの中土征爾氏は、日・仏・伊と多岐に渡る料理ジャンルを経験。特にフランス料理は本場ブルゴーニュの一つ星レストラン「ル・ベナトン」で研鑽を積み、その後独立。2020年に出身地・広島県で自身の名前を冠した「中土」をオープンしました。
同店では地元の人すら知らない美味しい食材と、素晴らしい生産者がいることを伝えるため調理法を工夫。クラシックな手法にガストロバックやエスプーマといった調理科学を組み込んだ一皿を堪能できます。ソムリエの資格も持つ中土氏が厳選したワインと共に味わってはいかがでしょうか。
2.広島県の恵みを使った出汁と食材で作る妥協なき日本料理
馳走 啐啄一十(広島県/中電前駅)
広島電鉄宇品線・中電前駅から徒歩で約8分「馳走 啐啄一十」はカウンター9席のみを有する日本料理店。店内は穏やかな和の空間となっており、特別なひとときを過ごすのにぴったりです。
いただけるのは、出汁と食材に強くこだわった平野寿将氏による逸品の数々。料理に使用する魚は同店のために仕立てられたものを用意。牛肉はミートスペシャリスト・沼本憲明氏が出汁に合わせた希少な部位を厳選しています。その出汁は、時期や気候を考慮し各地から仕入れた昆布に、広島県の各所から湧き出る軟水を合わることで、昆布がもつ本来の旨みをさらに引き出したもの。
独自の技法で抜栓熟成を施し、料理や出汁に寄り添うようペアリングされた日本酒と共にいただけば、その妥協なき料理の虜になることでしょう。
3.地元産にこだわり、現代の歳時風情を表現した日本料理
料理屋そうびき(広島県/西条駅)
JR西条駅から徒歩で約9分。地域の特色を活かした出汁や食材を使い、四季折々の風情を感じられるよう仕立てた日本料理で訪れた人を魅了する「料理屋そうびき」。店内には杉の木がふんだんに使用され、個室と檜のカウンターはどちらも居心地の良い空間となっています。
店主・惣引保允氏は日本料理の修業を8年間積み独立。3店舗を経営した後、2017年に念願の日本料理店として同店を開業しました。酒処として有名な土地柄を活かし酒蔵の仕込水を出汁に使うなど、西条ならではの特色を料理に反映しています。
さらに、食材も瀬戸内のものや地元産にこだわり、盛りだけでなく走りや名残りも使うことで感じられる淡さや儚さを大切に、現代の歳時風情を料理で表現。料理に合わせて揃えた地酒を中心とした日本酒や軽やかなニュアンスのワインと共に堪能してみては。
4.広島県の新星「榊山牛」を堪能できる贅沢な焼肉店
和牛lab K(広島県/横川駅)
JR横川駅から徒歩で約9分。街中にひっそりと佇み、まるで隠れ家のような雰囲気をまとう焼肉店「和牛lab K」。黒を基調としたスタイリッシュな装いの店内には、半円のカウンターが2箇所配され、焼き師の技を間近で見ることができます。
店主・平野勝士氏は広島県の名店「馳走 啐啄一十」の平野寿将氏を父に持ち、研鑽を積んできました。そんな勝士氏が魅せられた広島ブランド牛「榊山牛」の美味しさを多くの人に知ってもらいたいと同店をオープン。
「榊山牛」は天然の湧き水や広島県産の稲わらといった指定穀物を用いた自家配合飼料で、長期肥育された高品質な和牛。勝士氏は筋や繊維を巧みに使い分けて手切りをし、絶妙な火入れによって、まるでシルクのような舌触りに仕上げます。広島牛の新星「榊山牛」を思う存分味わってはいかがでしょうか。
今回は、広島県にある名店を厳選して4店舗ご紹介しました。どのお店も、旅してでも訪れたい名店揃い。その土地ならではの食材を使った、そのお店ならではの美味に癒される贅沢な食旅に、出かけてみませんか。
※こちらの記事は2024年10月16日作成時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。