厳選したレストランを紹介する『ミシュランガイド京都・大阪2024』のセレクションが発表されました。今年で15周年を迎える京都・大阪版は、過去最多の掲載店舗数となる440軒。今回はその中から、一休.comに掲載されているおすすめ店を紹介します。
目 次
1.スタイリッシュな一軒家フレンチ
anpeiji(京都府/竹田駅)
京都・伏見に店を構えるスタイリッシュな一軒家レストラン「anpeiji」。 両親が営んでいた洋食店の跡地に2016年9月オープン。黒を基調にした店内は、テーブル間にゆとりをもたせ、シックな空間が広がります。
シェフの苗字である”安平次”を店名とし、個性・感性・経験など自らのフィルターを通して、ユニークな一皿の創作を追求しています。南仏の星付きレストランから学んだ、ハーブやオリーブオイルを駆使して香り高く仕上げられるフレンチ。父親が育てた野菜を用いてピュレや付け合わせにするなど、自然からの恩恵や生産者の思いを理解することで、さまざまな表情を持つコースを提供しています。
2.京の四季を映した妥協なき日本料理
室町 唯(京都府/烏丸御池駅)
押小路通に佇む京都らしい趣ある町家が「室町 唯」。足を踏み入れると、まず迎えてくれるのが手入れの行き届いた美しい坪庭。カウンター10席で堪能できるのは、京の四季を映した妥協なき会席です。
料理屋を営む父親のもと幼少期から調理場に入り、京都の名店で経験を積んだ店主の前田一光氏。献立が決まっていても、納得できない食材は扱わないのが信条。毎朝、丹後の漁師からお墨付きの魚だけを仕入れ、季節の既成概念に捉われずにコースを構築します。その時々で抽出方法を変えるなどして淹れる京都の煎茶や、ビンテージものの日本酒とともに、わびさびの風情に浸ることができるのも京都ならではでしょう。
3.料理を通して日本文化を伝える懐石
天若(京都府/北野白梅町駅)
京都の絹織物の町、今も趣漂う西陣に店を構える「天若」。店主の西岡瞭氏は、祖父が営んでいた京料理店を継ぎ「高台寺和久傳」などで研鑽を積んだのち、2021年に同店を改装オープン。料理はもちろん、包丁から掛け軸まで京都らしさを漂わせるセンスが魅力です。
八寸から始まるコースに含まれる、ゲストの目の前で一品ずつ揚げる天ぷらの臨場感が懐石の場を盛り上げてくれます。食材は、京都を中心に、生産者のもとに赴き探し集めたこだわりのものを使用。骨董や作家の作品、自ら仕上げた器で、料理を彩ります。京都の魅力を届ける料理を通して、日本文化をも発見できる一軒です。
4.旬の美味しさとシェフの発想が光る中華
空心 伽藍堂(大阪府/北新地駅)
北新地に店を構える「空心 伽藍堂」。店主の大澤広晃氏は、中華の奥深さにひかれ、小籠包を学ぶために上海に渡った際、塩炒めのシンプルな空心菜を口にして感動。野菜をさまざまな料理に組み込む中華に開眼しました。その経験から、最初の店を「酒中花 空心」と名付けてオープン。
中華ではあまり使われない食材を積極的に取り入れ、独創的なアラカルトを生み出していきました。移転して名前も新たに始動した同店では、季節の食材を取り入れ、スタッフとともに編み出すアイデア満載のコース主体のスタイルへとシフト。食材に寄り添った旬の美味しさを大澤氏の世界観で表現した中華。シェフの発想が光る一皿に舌鼓を打てば、口福な時間が流れます。
インタビュー記事はこちら:https://www.kiwamino.com/articles/interviews/18824
5.老舗の挑戦、薪火を用いたフレンチをカウンターで
ルポンドシエル(大阪府/淀屋橋駅)
50周年を機に日本生命淀屋橋ビルに移転し、新境地を拓く1973年創業のフランス料理店「ルポンドシエル」。伝統を守りつつ、新しい発想を込めた料理の数々を活気にあふれるオープンキッチンから発信します。日本語で“天かける橋”を意味する店名は、くつろぎと味覚を結ぶ文化の架け橋でありたいと名付けられたもの。
総料理長の小楠修氏は、フランスでピエール・オルシ氏、ギィ・マルタン氏ら名シェフに師事。長年にわたり、時代に寄り添う料理を創造し続けてきました。新たに挑戦するのは、クラシックをベースに、野菜は炙り、魚は煙で燻し、肉は炎で包み込む、薪火を用いたフレンチ。厳選ワインとのマリアージュで老舗の新スタイルを満喫してみませんか。
6.匠の技と温かいおもてなしの懐石料理
澤田(大阪府/新福島駅)
新福島駅より6分ほど歩くと、店名の記された灯りが目に留まる「澤田」。茶道のもてなしを大切にした設えは、茶室を取り入れた落ち着きのある和空間。約14年間、滋賀の「しのはら」や京都の「味吉兆」など名店で幅広く和食を極めた澤田敏允氏による、匠の技と温かいおもてなしが魅力の懐石料理が供されます。
ゲストの身体に馴染むよう、日々の気候や湿度により味付けを調整するなど、細やかな仕事が信条。古典を大切にしながらも新機軸にもチャレンジし、個性的な和食を目指します。女将を中心にチームワーク抜群の接客も強み。檜一枚板の6席のカウンターに座れば、細やかな気配りで心地よいひとときを過ごすことができます。
7.研究を重ねて編み出した、懐かしくも新しい握り
松寿司(大阪府/西田辺駅)
御堂筋線の昭和町駅・西田辺駅から徒歩約13分、天王寺駅からタクシーで5分ほどに位置する「松寿司」。店内に入れば、白木が清々しいカウンター席が目を引きます。開業から半世紀、2代目店主の谷川洋平氏が握るのは、自ら厳選した大阪湾の新鮮な魚介類に手間をかけ、丁寧な仕事を施した江戸前寿司。懐かしさの中にも新しさを感じる独自の感性を盛り込んだ1貫1貫に魅了されます。
東京の寿司店を食べ歩き、研究を重ね、技術を磨いて進化を遂げたのは、ネタとの調和を図るために酢飯に赤酢を加えた握り。店主の技を目の前で楽しめる特等席で、逸品料理と相性抜群の全国から取り寄せた日本酒とのマリアージュを満喫する贅沢な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
京都・大阪といえば、美食の宝庫。その中で、ミシュランの星を新たに獲得できたのは、フレンチ・会席・寿司など、いずれも個性あふれる魅力的な店ばかり。一休.comを利用して、素敵な絶品グルメを体験しに行きませんか。
※こちらの記事は2024年10月11日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。