一度は行きたい、東京にある天ぷらの名店5選

こだわりの油で新鮮な旬のネタをサクッと揚げる、絶品の天ぷら。シンプルな料理だからこそ、定評のある店で本当の美味しさを味わいたいですよね。
熟練の職人技が成せる熱々の天ぷらを楽しみたいなら、何といっても臨場感のあるカウンター席がおすすめ。気の知れた方との会食やカジュアルな接待など、様々なシーンで訪れてみてはいかがでしょう。今回は、カウンター席で美味しい天ぷらを堪能できる、東京のレストランをご紹介します。

1.白木のカウンターで楽しむ“シャンぷら”が自慢の天ぷら料理店

天ぷら 銀座おのでら 並木通り店(東京都/新橋駅)

高級ブランド店が立ち並ぶ、銀座並木通りに位置する「天ぷら 銀座おのでら 並木通り店」。品良く落ち着いた店内に、白木のカウンター席が10席。こだわりの食材が熱々の天ぷらに仕上がっていく様子を、間近で眺めることができます。職人との会話を楽しめるのも、カウンター席ならではの魅力と言えるでしょう。

店の自慢は、東京の老舗料理店で長年研鑽を積んだ料理長が揚げる天ぷら。旬の野菜や魚介類などの食材を徹底的に厳選し、サクッと軽い食感に仕立てます。天ぷらとシャンパンのマリアージュを堪能する“シャンぷら”をおすすめしているこちらの店。ソムリエが選ぶシャンパンが、料理の味をさらに引き立てます。女性客のために料理を小さめのサイズで提供するなど、細やかな配慮があるのも嬉しいポイントです。

天ぷら

天ぷら 銀座おのでら 並木通り店

東京メトロ銀座線 新橋駅 徒歩3分

20,000円〜29,999円

2.風情あるお座敷カウンターでいただく老舗店の絶品天ぷら

天政(東京都/東京駅)

東京駅や都心のビル群を一望する「丸ビル」の35階に店を構える、老舗天ぷら店「天政」。1937年(昭和12年)創業の歴史ある味を、3代目が今もなお受け継いでいます。個室席も完備していますが、せっかくなら掘り炬燵式で風情を感じるお座敷カウンターの利用がおすすめです。

店でいただけるのは、季節ごとの旬食材を盛り込んだコースメニュー。春の白魚、夏の鱧、秋の松茸、冬の白子など、新鮮な食材を3代目がオリジナリティー溢れる逸品に仕上げます。営業中も油を頻繁に交換しており、胃もたれもしにくいのも人気の理由。「一に素材、二に油」と言われる天ぷらの真髄を、体験してみてはいかがでしょう。

天ぷら

天政

JR線 東京駅 丸の内南口 徒歩3分

12,000円〜14,999円

3.伝統に裏打ちされた天ぷらを多彩なコースで味わう

一心 金子(東京都/飯田橋駅)

1905年(明治38年)に初代が浅草で設立した、プロの天ぷら職人の組織「一心会」直営の天ぷら店「一心 金子」。匠の技を継承する職人が、ゲストのペースに合わせて一品一品丁寧に料理を提供します。最寄りの飯田橋駅から徒歩3~4分という好立地で、気軽に立ち寄れる雰囲気も魅力です。

夜は、伝統の天ぷらをより多彩に味わえるコースがお目見え。いずれも旬の食材をふんだんに用いたラインアップです。代々引き継がれてきた「秘伝のタレ」が決め手の天丼は、コースの締めとしても選択可能。手頃に楽しめる昼のコースも注目の同店、ぜひ一度足を運んでみては。

天ぷら・天丼

一心 金子

JR総武線 飯田橋駅 東口より徒歩3分/西口より徒歩4分

8,000円〜9,999円

4.文化人にも愛され続ける天ぷらを優美なカウンター席で

てんぷら山の上Roppongi(東京都/六本木駅)

1954年の「山の上ホテル」創業時に、ホテル内に誕生した「てんぷら 山の上」。そんな名店の味とおもてなしを受け継ぐ直営店「てんぷら山の上Roppongi」は、六本木の「東京ミッドタウン」内に店を構えています。2023年8月にリニューアルオープンを果たしたこちらの店。和と洋が融合した優美な設えのカウンターは、大きな窓の外に六本木の街やお庭を望む特等席です。

1人の揚げ手が2つの鍋を使って仕上げる天ぷらは、衣が繊細で食感も軽やか。「太白胡麻油」と「極上胡麻油」の2種をブレンドし、鮮度に配慮しながら丁寧に揚げられます。“からんからん”と聞こえる天ぷらが揚がる音も、食欲をそそる演出のひとつ。様々な文化人に愛され続ける門外不出の味を、とくとご賞味あれ。

天ぷら

てんぷら山の上Roppongi

都営大江戸線 六本木駅 8番出口より直結

15,000円〜19,999円

5.天ぷら界のレジェンドが織り成す個性溢れる逸品に舌鼓

てんぷら近藤(東京都/銀座駅)

長きにわたり東京の天ぷら界を牽引し続ける、星付きの名店「てんぷら近藤」。職人歴50余年の店主・近藤文夫氏が織り成す逸品を目当てに、国内外問わず多くのゲストが店を訪れています。「料理に隠し事は一切なし」がモットーの近藤氏にとって、カウンター席のみで設えた店内はとっておきの舞台と言えるでしょう。

魚介類中心であった江戸前の天ぷらに、野菜を使い始めた草分けとも言える近藤氏。天ぷらの常識を覆すような、変幻自在の料理をゲストに振る舞います。天ぷらを“揚げもの”だけでなく“蒸しもの”として捉えているのも近藤氏ならでは。ぎりぎりまで薄くした衣のなかに食材の旨味を閉じ込めた天ぷらは、他ではお目にかかれないような軽い仕上がり。特に、個性的な姿が有名なさつま芋の天ぷらは、絶妙な火の入り方が印象に残る一品です。

天ぷら

てんぷら近藤

東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線 銀座駅 徒歩5分

15,000円〜19,999円

世界的に脚光を浴びる和食のなかでも、今やスター的存在とも言える天ぷら。シンプルな料理だからこそ、食材の良し悪しはもちろん、職人の技が光る奥深い料理法であると言えるかもしれません。
旬の魚介や野菜を、サクッと軽くいただくことができる絶品の天ぷら。
ぜひ特等席のカウンターで、揚げたてを楽しんでみてはいかがでしょうか。

※こちらの記事は2024年01月04日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。

Mika Muroi

旅と食べ歩きと文章を書くことが好きで、プレミアム・グルメメディア「KIWAMINO」のライターに。フレグランスラボでの勤務経験から、香りやフレーバーにこだわりが。選りすぐりのレストランを、スマートな日本語に乗せてお届けします。
【MY CHOICE】
・さいきん行ったお店:DAZZLE
・好きなお店:嘉禅
・自分の会食で使うなら:麻布淺井
・得意ジャンル:イタリアン、ビストロ
・好きな食材:野菜全般、鴨、チーズ

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