“銀座で寿司”、というと敷居の高い高級店ばかりをイメージしますね。一生に一度は行きたい有名寿司店も多数ありますが、シチュエーションや一緒に行く相手によって、選択肢も多彩です。今回は、大切な人の誕生日や記念日にこそ訪れたい、銀座の寿司の名店・人気店を厳選してご紹介します。
目 次
1.職人魂が詰まった唯一無二の“寿司のオートクチュール”
鮨 かねさか(東京都/銀座駅)
銀座8丁目のビル地下に店を構える「鮨 かねさか」。扉を開くと美しい白木のカウンターが目に飛び込んできます。室町時代の花器や魯山人の器など、日本美に包まれた静謐な空間。店主の金坂真次氏は、予約したゲストの一番好きな魚を市場で探すため、前回の来店で出した寿司を記録する、というほどの職人魂に溢れています。
ゲストにより細かい仕事を施した寿司は、一人一人の好みに合わせた唯一無二の味。“おまかせ”とは、店主にとって「寿司のオートクチュール」。一貫の寿司を通していかにゲストを楽しませるか、店主の心意気が詰まっています。
2.独創的なつまみとバラエティに富んだネタを楽しむ
鮨 竜介(東京都/銀座駅)
銀座・コリドー街から道を一本入ったビルの地下、手入れの行き届いた白木のカウンターが映える凛とした空間が広がる「鮨 竜介」。物腰柔らかく迎えてくれる、店主の山根竜介氏の笑顔で緊張もほぐれます。修業の地「銀座 久兵衛」時代に培った技術を活かした王道の寿司に、トリュフを贅沢にまぶしたヒラメや、キャビアを使ったオリジナリティ溢れるつまみの数々でゲストを魅了。
一般の寿司屋のイメージとは一線を画し“楽しい鮨”をコンセプトに、ネタに合わせたシャリを赤酢と白酢で使い分け、昆布締め・炙り・熟成など、バラエティに富んだネタを繰り出します。目の前には、美しく流れるような所作。カウンターでの会話も弾み、和みの時間が流れます。
3.一切妥協のない食材選びと、細やかな職人技で引き出すネタの魅力
青空(東京都/新橋駅)
江戸前寿司の激戦区・銀座の名店「青空(はるたか)」。L字型の白木のカウンターのほか、個室も用意され、ゆったりした席の配置でミシュラン二つ星の江戸前寿司を満喫できます。店主は、札幌や銀座の寿司の名店で長年研鑽を積んだ高橋青空氏。食材の旬を熟知し、厳選する美味しさへのこだわりは並々ならぬもの。一切妥協のない食材選びと細やかな職人技が、魚の本来持つ魅力を最大限に引き出します。
つまみと握りを合わせた「おまかせコース」は、好みに合わせて握りメインに変更することも可能。シャリは、2種を硬めに炊き上げて塩と酢を効かせ、ネタに合わせて温度調整をするなど、丁寧な仕事を存分に味わいたい一軒です。
4.レトロな空間の中で楽しむ、旬や産地にこだわった上質なネタ
鮨 あらい(東京都/銀座駅)
銀座8丁目のビルの地下にある「鮨 あらい」の扉を開けると、木曽檜のカウンター7席の前には、大きな氷の冷蔵庫、壁にはその日入荷した魚が記された木札。昭和の寿司屋の雰囲気を残し、心和む空間に設えられています。
「銀座 久兵衛」「すし匠」の修業で身につけた洗練された所作と、場を和ませるホスピタリティーでゲストを惹きつける店主の新井祐一氏。思い入れの強いマグロは、その日のネタの状態によって、包丁の入れ方やシャリの合わせ酢を変えるなど、丁寧な仕事でベストな味を追求します。富山産コシヒカリを使った大振りなシャリ、季節に応じて旬や産地にこだわった上質なネタで握る“古くて新しい寿司”を味わってみてはいかがでしょうか。
5.江戸前寿司の原点に戻り、握り30貫のみで攻める
はっこく(東京都/銀座駅)
「最高級の寿司を提供するため、一人が握るのは6席まで」と、こだわりを見せる店主の佐藤博之氏。店を3つの個室に分け、2人の職人が各々のカウンターを担当するという独自のスタイルが注目を浴びました。さらに“江戸前寿司の原点に戻り、寿司職人の本分を伝えたい”と提供するのは、つまみなしの握り30貫のみ。「おまかせ」が主流の今、独自のポリシーを貫きます。
目利きの職人たちによる厳選したこだわり素材で握る、江戸前の味。マグロは、カリスマ的仲卸「やま幸」から取り寄せ、酢締め・昆布締め・炙り・柚庵漬・煮物と、一貫ごとに異なる仕事を施し、食通の舌をも唸らせます。
いずれも予約の取りにくい、憧れの寿司店ですが、一度訪れるとリピーターになること間違いなしの魅力が詰まった店ばかりです。特別な日に相応しい、味・空間・サービスがそろった寿司店で、素敵な時間を過ごしてみませんか。
※こちらの記事は2024年10月31日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。