熟練した経験から織りなされる匠の技に、思わず見入ってしまう寿司。今回はそんな寿司職人を独り占めすることができる、個室カウンターがあるお店を厳選して4軒ご紹介します。
目 次
1.美しい空間が印象的な個室で、温度を楽しむ江戸前寿司を
佐たけ(東京都/築地市場駅)
“熱いシャリ”で注目を集め、多くの美食家を唸らせた、店主・佐竹大氏が2021年に復活オープンさせた「佐たけ」。トロから始まる握りは、シャリの温度変化に合わせて次々に提供されます。温度が冷めていくに従い、歯切れのよいトリ貝などの貝類や、小肌のような青魚が握られ、さらにツマミも充実。最後は、熱々のシャリで握った穴子のとろける味わいと食感が記憶に残ることでしょう。
1室のみの個室は、樹齢250年と言われる吉野檜から切り出し、奈良の宮大工が仕上げたカウンターが印象的。厨房を仕切る“新橋色”と言われる鮮やかなターコイズブルーの暖簾が華を添えます。最大5名まで利用可能な個室は、貸切もできるため、大切なシチュエーションにもおすすめです。
2.江戸前寿司と日本料理が織りなす鮨懐石を個室で独占
鮨しいな(東京都/新日本橋駅)
日本橋に暖簾を掲げる「鮨しいな」の醍醐味は、カウンター個室で美食をいただけるところ。檜の無垢材を使用し、照明をほどよく抑えた3室の個室カウンターは高級感漂う空間ですが、気さくな職人たちが緊張をほぐしてくれます。個室カウンターには、1部屋につき1人の寿司職人がスタンバイし、匠の技を独占することができます。
そんな美食を作り出すのは「帝国ホテル」「ホテルオークラ」六本木「グランド ハイアット」など、一流ホテルの寿司店で腕を振るった、3人の寿司職人。そして、天ぷらの名店「天一」で腕を磨いた日本料理の職人が1人。江戸前寿司と日本料理が織りなす「鮨懐石」を、存分に堪能しましょう。
3.最大6席の個室で、30貫の握りのみを堪能する
はっこく(東京都/銀座駅)
有名寿司店が軒を連ねる銀座の中でも、人気の絶えない「はっこく」は「鮨 とかみ」で研鑽を積んだ、佐藤博之氏が独立してオープンさせた寿司店。“1人の職人が握るのは6席まで”という考えから、お店を3室の個室に分け、店主の佐藤博之氏を含む3人の職人がカウンターを担当します。
“江戸前寿司の原点に戻り、職人の本分を伝えたい”とツマミは出さずに、握りのみ30貫というスタイルは「はっこく」ならでは。名店御用達の仲卸「やま幸」のまぐろを手始めに、酢〆・昆布〆・炙り・柚庵漬・煮物と、一貫ごとに味わいが変化する握りの数々は、訪れる人の舌を唸らせます。長年鍛えられた職人の経験により織りなされる、美食の数々を満喫しましょう。
4.シックな雰囲気の個室で、ドリンクと寿司のマリアージュを
鮨 みつよし(東京都/新宿御苑前駅)
「鮨 みつよし」は、新宿御苑前駅近くの細い路地に佇む、隠れ家のような寿司店。入口に配された大きな踏み石が目印です。シックな雰囲気が印象的な個室は、最大7名まで利用可能。大将自ら目利きする、旬の魚介類を用いた江戸前寿司を、大切な人とゆっくりと味わいたい方におすすめです。
夕方17時からのおまかせ1本のコースメニューは、10貫から11貫ほどの握りと、刺身、ツマミ、蒸し物などをいただけます。月1回ほどでコース内容が変わるため、定期的に通ってみたくなることでしょう。山形県や新潟県産を始めとする日本酒、焼酎にウイスキーやワイン、サワーなどのドリンクメニューが豊富なのも、特徴の1つ。7種類から8種類出てくる日本酒とのペアリングもおすすめです。飲み物と江戸前寿司とのマリアージュを楽しんでみては。
今回は寿司職人を独り占めできる、個室のある寿司店をご紹介しました。シーンや用途に合わせて、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。