近年、一流の名店シェフが料理を監修・プロデュースする宿が続々登場しています。土地の旬食材を一流の技で魅せる、目にも美味しい料理が食べられる宿で、旅しながら一流店の味を楽しんでみませんか。
目 次
「分とく山」野﨑 洋光氏企画のダイニングで、体に優しい料理をいただく
角館山荘 侘桜(秋田県/奥角館温泉)
秋田・角館の武家屋敷から車で10分程の山あいに溶け込む、全10室の隠れ宿「角館山荘 侘桜」。築200年の茅葺き古民家を移築した母屋はしっとりとした佇まいで、館内には名家・青柳家に伝わる調度品や角館文化の粋が飾られます。宿の自慢は、敷地内から噴出する生まれたての新鮮な天然温泉。pH9.6のアルカリ性単純泉を、全客室に備わる半露天風呂や貸切露天風呂で堪能しましょう。
お食事は、専用ダイニングにていただきます。「角館山荘 侘桜」は美食の宿としても有名で、南麻布の名店『分とく山』の総料理長・野﨑洋光氏が企画演出を担当。野﨑氏が提案するのは、“からだにおいしい料理”。その極意を受け継ぐ「角館山荘 侘桜」の料理長・矢部義春氏が、野﨑氏のコンセプトを旬の食材を用いて表現しています。
秋田は自然が育む滋味あふれる食材の宝庫。月替わりの献立は、700種類ものレパートリーの中から秋田の四季折々の旬を合わせ、素材そのものの味を引出した一品が提供されます。盛り付ける器も華やかで麗しく、贅沢に料理を彩ります。地酒やシャンパン、ワインのラインナップも豊富なので、料理とのマリアージュを見つけてみてはいかがでしょうか。
角館山荘 侘桜 https://www.ikyu.com/00001740/
「フロリレージュ」川手 寛康氏プロデュース!イノベーティブなファインダイニング
SHIROIYA HOTEL(群馬県/前橋市)
2020年に群馬県前橋市に誕生した「SHIROIYA HOTEL」。江戸時代より約300年ものあいだ利用されてきた老舗旅館「白井屋」を活かし、新たな食文化とアートの発信源として蘇りました。現代アーティストのレアンドロ・エルリッヒ、プロダクトデザイナーのジャスパー・モリソンやイタリア建築界の巨匠ミケーレ・デ・ルッキ、建築家として名高い藤本壮介らが手掛けたスペシャルルームをはじめとするお部屋が25室。どの客室も個性的なインテリアで、アートなひとときを過ごせます。
メインダイニングの「the RESTAURANT」は、東京青山の名店「フロリレージュ」のオーナーシェフ川手寛康氏が監修しています。腕を振るうのは地元群馬出身の片山ヒロ氏。地元の生産者から取り寄せる厳選食材を使い、群馬の食文化を独自の解釈で再構築する“上州キュイジーヌ”を提案します。
キッチンをぐるりとコの字型に囲むライブカウンターでは、未知なる料理への期待と共に、できあがるまでのライブ感を楽しめます。ソムリエの児島由光氏によるドリンクペアリングは、その日のメニューに合わせた魅惑のマリアージュ。アーティスティックに描かれたクリエイティブな驚きと感動溢れるディナーをいただきましょう。
SHIROIYA HOTEL https://www.ikyu.com/00002840/
「アルケッチャーノ」奥田 政行氏監修の美しい一皿を
鎌倉古今 (神奈川県/鎌倉)
鎌倉駅前から少し離れた自然豊かな場所に佇む「鎌倉古今」。安政2年(1855年)建築の古民家を、日本家屋の魅力を残しながらリノベーションした1日2組限定の宿です。趣向の異なるスイートルームは、ガラス窓から差し込む光と緑が心地よい「古今メゾネットスイート101号室」と、蔵がベースになっている「蔵メゾネットスイート102号室」。どちらも歴史を感じさせつつ、モダンなインテリアがマッチした空間です。
「鎌倉古今」併設のイタリアンレストラン「Restaurant Cocon」は、オーガニックレストラン「アル・ケッチァーノ」の奥田政行氏がプロデュース。シェフが腕を振るうカウンターキッチンにはライブ感が溢れ、これから始まる饗宴への期待が高まります。
シェフの目利きで鎌倉野菜や、相模湾の新鮮な海鮮を始めとする各地の旬の食材を厳選して使用。イタリアンをベースに和やフレンチのテイスト、漢方などを取り入れた美しい一皿は目にも華やかです。ワインや日本酒へのこだわりはもちろん、人気の「ロイヤルブルーティー」も用意されているので、ノンアルコールのペアリングも堪能できます。大切な方との特別なお食事にもぴったりですね。
鎌倉古今 https://www.ikyu.com/00002917/
「ラ・ボンバンス」岡元 信氏が手掛ける日本料理の枠組みを超えたイノベーティブ料理
Luxury hotel SOWAKA (京都府/祇園)
京都の祇園八坂エリアに佇む「Luxury hotel SOWAKA」は本館11室と新館12室、計23室の客室からなるスモールラグジュアリーホテル。客室ごとに異なる趣があり、本館では先人が遺した日本の数寄の精神を、新館では新しい現代の数寄を体感することができます。
ダイニングは東京・西麻布の名店「ラ・ボンバンス」が手掛ける併設の「ラ・ボンバンス祇園」。店内は艶気のある黒で統一され、長さ11メートルの一枚板を使用したカウンターが印象的です。窓の外に広がる美しい緑をのぞみながら、月替わりのコース料理や季節のお料理をいただけます。
日本料理「鴨川」や「紀尾井町福田家」など名店にて修行を経て、クリエイティブな料理で東京や香港の美食家を魅了してきたオーナーシェフ岡元信氏。「ラ・ボンバンス祇園」ではそのエッセンスを継承し、料理長の瓜守忠彦氏が腕を振るいます。西麻布のお店でも人気の謎解きメニューも健在。京都の地のものや旬の素材を生かした繊細でイノベーティブな日本料理に、五感が刺激されることでしょう。
Luxury hotel SOWAKA https://www.ikyu.com/00002668/
ファインダイニングがプロデュースする、ここでしか出会えない特別な食体験。美味しいものを食べて、そのまま眠りにつく……そんな美食を堪能する旅に出てみたい方におすすめです。