美食家の究極の夢。それは、食べ歩いてきた知見に基づき、本当に自分が食べたいと思う理想のレストランを作ることではないでしょうか。六本木に佇む「美会」は、美食家・ビア氏の理想が詰め込まれた、夢のような美食体験が叶うお店です。
日本全国を食べ歩いた店主が感じた和食の面白さを、タイのエッセンスで表現
料理人や生産者からも一目置かれる美食家・ビア氏が2020年にオープンした「美会」。自らお店を出すほどの料理愛に満ち、連日食通が集う話題店です。
タイ出身のビア氏は、大学留学で来日し、日本の食の多様性や技術力に魅せられ、全国各地を食べ歩いてきた経歴の持ち主。世界のセレブリティのコーディネートや飲食店のコンサルティング、ライターとして活躍し、自身の料理を表現する場所として2020年6月に「美会」をオープンさせました。
日本独特の食材で季節感を出す繊細な料理に魅せられたビア氏。タイ出身ということもあって、和食とタイのスパイスを掛け合わせてみることを思いついたそうです。
日本料理ではあまり使わない香りが強い食材・調味料をタイ料理のエッセンスとして用い、季節感があまりないタイ料理に日本ならではの食材で季節を表現する。相互補完の考え方で日本の食材や技法を用い、これまでにない洗練されたタイ料理を提供しています。
美食を求める国内外の人々を、まったく新しい食体験でもてなす
「美会」が目指すのは、日本で存在しない和食、そしてタイでも存在しないタイ料理。他で食べたことがない全く新しい味を生み出すことに挑戦しています。料理長と試作を重ね、ビア氏も食べたことのない味を発見することが面白いと語ります。
例えば、世界三大スープの一つと言われる「トムヤムクン」は、椀物として提供。日本で唯一生産されている温泉水で育ったオニテナガエビを使用。なかなか仕入れられない高級な代物で、臭みが少なくミソが美味しいのが特徴です。そのミソを出汁に使ったスープに、色々な野菜や美味しい魚、美味しいハマグリなどを合わせて、見た目も華やかな炊き合わせのように仕立てています。
料理長こだわりの一つがフカヒレ料理。スッポンの出汁×タイの薬膳スープ×天草の大王鳥の白湯を合わせて餡掛け風でいただきます。料理に使う食材は、京野菜や日本全国から厳選された新鮮な魚介類、上質な和牛など、こだわりの素材がずらり。生産者や卸問屋と深いつながりを築き上げてきたビア氏だからこそできる技といえるでしょう。
ユニークな美味しさを提供する店として話題を呼び、多くのゲストから高い評価を得ている「美会」。海外のメディアからも取材を受けており、国内外の美食家からの注目度が高いことも伺えます。また、仕事終わりの料理人が集い、いただいた感想をもとに料理をブラッシュアップしているとのこと。
日本でしか食べれない唯一無二のイノベーティブな時間を、あなたもぜひ体験してみては。
※こちらの記事は2022年11月11日作成時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。