豊富な食材と、歴史ある食文化を併せ持つ街“石川県・金沢”。食の魅力あふれる金沢で、冬に味わいたいのがカニ料理です。石川で水揚げされたズワイガニのオスは「加能ガニ」、メスは「香箱ガニ」と呼ばれ、毎年11月6日に漁が解禁されます。この漁の解禁に合わせて新鮮なカニを使った料理を提供している、金沢の日本料理店を5軒紹介します。
※仕入れ状況により変動があるため、メニュー内容の詳細は店舗にお問合せください。
目 次
1.老舗料亭旅館で味わう、石川産カニづくしの贅沢なフルコース
山乃尾(石川県/金沢駅)
1890年創業と130年以上の歴史がある金沢の老舗料亭旅館「山乃尾」。こちらでは、5代目店主が受け継いだ伝統の味を体験することができます。
冬限定の「蟹つきコース」は、毎年大人気。カニ味噌や身が詰まったとびきりの香箱ガニなどを、揚げ物や、焼き物といった多彩な料理で堪能できます。また、カニ好きにはたまらない「ズワイガニ極上フルコース」では、刺身・焼き物・鍋・カニ蕪蒸し・揚げ物・カニ雑炊などで思う存分カニを楽しむことができるでしょう。
独立した離れで食事ができることもこの店の魅力。金沢文化を代表する茶屋街のひとつ「ひがし茶屋街」を望む閑静な地で、心ゆくまで金沢の冬の味覚を味わってみてはいかがでしょうか。
2.金沢を代表する老舗料亭で、石川の文化とカニ料理を堪能
つば甚(石川県/野町駅)
創業270年以上、金沢で最も歴史のある料理屋と言われる「つば甚」。国内からはもちろん、海外からもファンが訪れる、金沢を代表する老舗料亭です。
料理は、創業時から受け継がれてきた伝統の味。石川ならではの新鮮な海の幸、豊かな山の幸を使った見た目にも鮮やかな品々は、輪島塗や久谷焼などの美しい器で提供されます。「旬の海・山の幸を贅沢に使用した御夕食会席コース」では、ゆでたての加能ガニに香箱ガニ、カニを使った土鍋御飯や刺身など、カニ料理が盛りだくさんです。
大正年間築の建物内で出会うのは、折り鶴があしらわれた欄間や、手入れの行き届いた庭園。長い歴史のなかで育まれた風情を、料理とともに感じることができそうですね。
3.個性あふれる“前衛的日本料理”で、一味違った食体験を
東山 和今(石川県/金沢駅)
金沢駅から車で10分ほどの歴史と情緒を感じる「ひがし茶屋街」内、古い町並み沿いに店を構える「東山 和今」。くぐり戸から中へ入ると、スタイリッシュで落ち着いた空間が広がっています。
料理は、珍しい掛け合わせで織りなす独自の品を少量多皿で提供するスタイル。地元の旬な食材はもちろん全国の食材を使います。「冬のおまかせコース」では加能ガニ・香箱ガニをはじめ、北陸の味覚を存分に盛り込んだ品々を堪能することができます。
大きなL字のカウンター越しに、一皿ひとさらができあがっていく様子を眺めたり、料理長との会話を楽しんだりできることも、この店の魅力のひとつ。普段とは一味違う食体験が心に刻まれることでしょう。
4.冬には加能ガニも楽しめる、オールマイティな和食レストラン
日本料理 弁慶/ホテル日航金沢(石川県/金沢駅)
金沢駅から徒歩約3分、昭和大通りに面した「ホテル日航金沢」の6階に位置する「日本料理 弁慶」。寿司、グリル・天ぷら、割烹がそれぞれいただける3種類のカウンターのほか、ホール席や個室も設けられている、インクルーシブ和食レストランです。
名物の「のど黒蒸し寿司」や伝統的な日本料理に加賀料理を取り入れた、金沢らしさを感じる会席料理がこの店の自慢。冬には加能ガニをふんだんに取り入れた会席料理が例年登場しており、訪れる人の舌を楽しませています。
「合鴨の治部煮」や「加賀蓮根の蓮蒸し」などの加賀料理もいただくことができるこちらの店。味わい深い地酒とともに、石川ならではの豊かな食文化に酔いしれてみてはいかがでしょうか。
5.水産仲卸が営む“大人の隠れ家”で、自慢の香箱ガニを味わう
居酒屋はちなな(石川県/金沢駅)
金沢駅から車で約10分の場所に佇む「居酒屋はちなな」。入口には看板がなく、店に入ると凛として落ち着いた雰囲気の空間が広がります。まさに“大人の隠れ家“のような高級料理居酒屋です。
この店を営むのはミシュラン掲載店にも多く鮮魚を卸す、金沢市中央卸売市場の水産仲卸。 金沢・七尾・能登町から厳選して取り揃えた、新鮮な魚が自慢です。「季節のおまかせカニコース」では仕入れによっては金沢港で水揚げされた、特大香箱ガニを味わうことができます。
こちらのおまかせコースには、カニのほかにも石川ならではの旬食材を使った品々が登場します。種類豊富な日本酒とともに、石川の四季の移ろいを味わうことができるでしょう。
今回は冬の味覚の王様とも呼ばれるカニを楽しめる、金沢の日本料理店を5軒紹介しました。甘みが特徴の「加能ガニ」に、卵やミソが詰まった「香箱ガニ」……。石川ならではのカニを、現地で味わうという贅沢な食体験を求めて、この冬、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
※こちらの記事は2024年11月04日作成時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。