たまには自分の両親を素敵なレストランに連れて行って、落ち着いた雰囲気の中で食事しながら日頃の感謝の気持ちを伝えたいものですよね。そんな時は、美味しい料理とおもてなしで心が温かくなる日本料理店がおすすめ。今回は、両親とゆっくり食事を楽しめる、個室のある京都の老舗日本料理店をご紹介いたします。
目 次
1.大正元年創業の老舗で、伝統的な建物と美食を堪能
菊乃井本店(京都府/祇園四条駅)

高台寺の緑に包まれた清閑な地に門を構える「菊乃井本店」。料理屋としての創業は大正元年。先祖は代々、豊臣秀吉の妻・北政所が茶の湯に使った「菊水の井」を守ってきた茶坊主という家柄です。
料理には、現在も井戸水を使用するこだわりよう。削りたてのかつおや利尻の蔵囲い昆布で取った出汁は、まるく、奥深い味わいが特徴です。料理を引き立てる、先代から伝えられた桃山時代の織部や、北大路魯山人のものをはじめとした多様な器にも注目したいところ。
江戸末期に建てられた数寄屋建築の建物には、人数やシーンに応じて利用できる個室を備えます。庭をはじめ、床の間や部屋の設えなど四季の巡りを意識した空間は、大切な家族との節目やお祝いの席にもぴったりです。
2.登録有形文化財の町家造りの個室で、京料理を味わう
懐石 近又(京都府/京都河原町駅)
京都の街のなかでも賑やかな四条通と錦小路通に挟まれた一角に佇む「懐石 近又」。江戸時代の享保元年に創業され、京料理の伝統を今に継ぐ老舗の料亭です。
こちらでいただけるのは、食材・調理へのこだわりを持ち、日本料理の真髄を実感できる伝統的な和食。夏には賀茂茄子、冬には聖護院蕪などの京野菜など、その時々で最も美味なものを仕入れて、提供します。
明治の典型的な京の町屋造りの建物は、国の登録有形文化財に登録されています。個室の一部にはテーブルと椅子を用意。情緒たっぷりの雰囲気のなか、親世代の方でも、安心して食事を楽しめるでしょう。
3.歴史ある美空間でいただく、伏見の地にこだわった京料理
魚三楼(京都府/伏見桃山駅)
伏見桃山駅から歩いてすぐの場所に店を構える「魚三楼」。初代が高級魚専門の料理屋を構えたことに端を発する、江戸時代から続く名店です。
こちらでは、伏見の地に徹底的にこだわった伝統ある京料理をいただけます。お茶から決め手の出汁などまで全て井戸から汲み上げられる伏見の名水を使用。毎朝、中央市場や明石の魚屋から運ばれてくる鯛は一番良い部分しか使わないのが、同店の伝統です。
表の格子には幕末の「鳥羽伏見の戦い」での弾痕が今もそのまま刻まれているなど、歴史の一場面を今に感じられます。ゆったりとした数寄屋造りの座敷のなかには庭を望む個室席もあり、両親との大切な席にもおすすめです。
4.老舗旅館で味わう、洗練された懐石料理
要庵 西富家(京都府/四条駅)
かつて扇の骨をつくる町衆が多く住んでいたことから“骨屋之町”と呼ばれる中京区・富小路に門を構える「要庵西富家」。京都の伝統と革新に出会える、明治6年創業の老舗旅館です。
食事処では、茶道に縁ある機会の機、季節の季、器の器といった“キ・キ・キ”の心で食材と向き合い“要庵西富家らしさ”を大切にした懐石料理を楽しむことができます。ワインセラーを設け、約2,000本を有するなどワインのラインナップも豊富です。
また「要庵西富家」はミシュランサービスアワードも受賞しており、細やかなおもてなしにも定評があります。数寄屋造りの風情ある雰囲気の個室で食事をいただけば、両親との記憶に残る時間になること請け負いです。
今回は、両親と一緒に訪れたい、個室が完備されている京都の老舗日本料理店をご紹介しました。季節の食材を使った美味しい料理や、丁寧な接客も魅力的。両親への日頃の感謝を込めて、プライベートな空間でゆったりと食事を楽しみたい時に利用してみてはいかがでしょうか。
※こちらの記事は2024年10月23日作成時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。