北海道で非日常感を味わえる一軒家のフレンチレストラン5選

獲れたての海の幸や、広大な大地で育った新鮮な野菜や上質なお肉など「食の宝庫」とも言われる北海道。そんな地には、美食を堪能できる魅力的なレストランが多数あります。今回は、非日常を味わえる一軒家レストラン5軒を厳選してご紹介。この場所でしか出会うことのできない、とっておきの料理を求めて、足を運んでみませんか。

1.北海道とフランスの素材が美しいハーモニーを奏でるフレンチ

LOiseau par Matsunaga(北海道/函館駅)

LOiseau par Matsunagaの店内

函館駅から車で15分程度、住宅地の一角に佇む一軒家レストラン「LOiseau par Matsunaga」。洗練された雰囲気の店内にはテーブル席と個室を含む全16席が完備され、大人のくつろぎ空間となっています。

山口県出身の店主・松永和之氏は名店「ラ・ロシェル南青山」で7年間修業。その後、渡仏した6年の間に「レジス・マルコン」や「ル・ヌヴィエム・アール」などの名立たるレストランで経験を積みました。帰国後はヨーロッパに環境や景色が似ている函館に自身のお店をオープン。

北海道の豊かな自然の中、のびのびと育った野菜とフランス生まれの食材を使い、美しいハーモニーを奏でる松永氏の料理。フォアグラ料理では、ムースにしたフォアグラにバニラビーンズを加え、四季折々の素材と組み合わせるなど、シェフの鋭い感性がうかがえます。アルコールだけでなく、料理に合わせて様々なビバレッジも用意。鮮やかなコースを堪能してみては。

フレンチ

LOiseau par Matsunaga

JR線 函館駅 タクシー15分程度

20,000円〜29,999円

2.札幌にある洋館でアルザスの味を受け継ぐクラシック・フレンチを堪能

オーベルジュ・ド・リル サッポロ(北海道/円山公園駅)

自然に囲まれ澄んだ空気が気持ちの良い北の大地・札幌で2014年にオープンして以来、美食家に愛され続ける一軒家レストラン「オーベルジュ・ド・リル サッポロ」。フランス・アルザス地方にある本店を思わせる西洋建築と、“地産地消の精神”を引き継いだフランス料理で訪れた人を非日常へと誘います。

料理長を務めるのは小樽市出身の青木遊冬氏。札幌と東京のレストランやホテルで修業後、「オーベルジュ・ド・リル」本店で研鑽を重ね2020年、同店の料理長に就任しました。本店の味を引き継ぐ伝統のスペシャリテと、季節や時代によって進化するモダンな料理、そして北海道という風土を巧みに組み合わせたコースは青木氏ならでは。

そんな青木氏が北海道の素材の魅力を引き出しつつアルザスの味を追求した料理は、四季を感じられるコースとして楽しめます。世界的なソムリエ氏セルジュ・デュプス氏監修のワインや、北海道産ワインと共に贅沢なひとときを過ごしてみては。

クラシック フレンチ

オーベルジュ・ド・リル サッポロ

地下鉄東西線 円山公園駅 3番出口より徒歩3分

15,000円〜19,999円

3.敏腕シェフが作る“ネオクラシック料理”と北海道産ワインに舌鼓

maison FUJIYA hakodate(北海道/函館駅)

函館山に続く二十間坂の途中、白壁の建物が映える「maison FUJIYA hakodate」。清潔感のある店内では窓ガラスから心地のよい日の光が入り、高台から眺める美しい函館の景色が広がります。

食通の間でもその名を知られる敏腕オーナーシェフ・藤谷圭介氏。同店で表現するのは、クラシカルなフランス料理をベースにしながらも、現代的な要素を取り入れた“ネオクラシック”スタイルの料理です。食材は地元のものを中心に、噴火湾のカニやウニ、江差町の神経締めサクラマスなど、海の恵みを感じられるものばかり。

料理に合わせて登場するのは北海道産ワインや道南産の日本酒。ペアリングにもこだわり“メイド・イン・函館”を世界に発信していきたいという藤谷氏の強い思いが込められたラインナップとなっています。北海道の美食を心行くまで味わう特別な時間になること請け合いです。

フレンチ

maison FUJIYA Hakodate

JR線 函館駅 車で5分

15,000円〜19,999円

4.“食とアートの共存”をテーマに誕生した五感を刺激するレストラン

ル・ミュゼ・イデア(北海道/円山公園駅)

“食とアートの共存”を1つのテーマに、料理、器、絵画の全てをオーナーシェフ・石井誠氏が自ら表現する稀有なレストラン「ル・ミュゼ・イデア」。2020年にリニューアルし、1階はカジュアルにランチを楽しめる「concept-C」、2階はディナーコースがメインの「IDEA」として再出発を果たしました。

石井氏は22歳の時にフランス・イタリア・スペインを巡り、世界の巨匠が残したアートに触れ強く触発されたそう。当時の経験が現在の料理の枠を超えた表現へと結びついているようです。

2つ目のテーマとして“この土地をいかにして表現するか“を掲げ、9割以上が北海道の食材を使用しています。調理では薪火を用いたり、予熱や火加減を微調整したりと火入れに強いこだわりが。素材が持つ固有の美味しさを引き出し、感動する料理を提供しています。色彩感覚まで刺激されるアートのような料理の数々は、ここでしか味わえない唯一無二の逸品と言えるでしょう。

フレンチ

ル・ミュゼ・イデア

東西線 円山公園駅 タクシー10分

20,000円〜29,999円

5.北海道の素材を使った和と仏を調和させたフレンチをとっておきの空間で

Restaurant MiYa-Vie(北海道/西28丁目駅)

円山の閑静な住宅街に佇む一軒家のフレンチレストラン「Restaurant MiYa-Vie」。白壁に温かみのある木目調の家具を配置した店内はお洒落な空間で、贅沢な時間を過ごすのにぴったりです。

幼い頃から食への関心が強かったというオーナーシェフ・横須賀雅明氏。東京のホテルや本場フランスで経験を積み、2006年に同店をオープンしました。“日本人であることを誇りに思い、北海道に存することに喜びを感じ、フランスをこよなく愛する。”そんな横須賀氏ならではの繊細な和の食文化と調和したフレンチを提供しています。

コース料理は旬の素材をふんだんに使い、葉野菜・根野菜・実野菜からなる前菜からスタート。江別産黒豚肩ロースと夏野菜を使用したメインや、フランスの定番「イルフロッタント」にアレンジを加えたデザートなど、北海道産の食材を中心に使用した優美な料理が登場します。大切な日を彩るディナーに訪れてみてはいかがでしょうか。

フレンチ

Restaurant MiYa-Vie

地下鉄東西線 西28丁目駅 1番出口徒歩3分

12,000円〜14,999円

今回は、非日常を味わえる北海道の名店ばかりを5軒紹介しました。個性あふれる一軒家レストランで過ごすひとときは、北海道の旅をさらに思い出深いものにしてくれるでしょう。

※こちらの記事は2024年10月08日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。

Sonoka Watage

スイーツ専門メディアから「KIWAMINO」編集部へ。美味しいだけじゃない食文化の面白さや、作り手の思いを発信していきます。
好きなワインはピノノワール。お気に入りはカウンターで食べるデセールコース。
【MY CHOICE】
好きなお店:ADI /FARO
好きなジャンル:スイーツ/イタリアン

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