食通がおすすめする、東京にある焼鳥の名店 森脇慶子編

日々食べ歩きをするフードライター・森脇慶子さんが、絶対に外さない行きつけの焼鳥店をご紹介!言わずと知れた老舗からリニューアルオープンした人気店など、個性溢れる名店をピックアップしました。

1.前代未聞の薪焼鳥。薫香溢れる串の数々は唯一無二の美味しさ

薪鳥 新神戸(東京都/赤坂見附駅)

再開発のため麻布十番から赤坂に移転、2023年11月にリニューアルオープンした「薪鳥 新神戸」。前店に比べグッと広くなった店内には薪窯も一つ増えて2台となり「おかげで焼きがよりスムーズになり、精度も上がりました」とは「薪鳥 新神戸」の疋田豊樹大将。

扱う鶏も秋田の高原比内鶏と兵庫の高坂鶏、そして山口の長州鶏というラインナップに変わりはありませんが、確かに焼きはよりパワーアップ。同店の名刺代わりとも言える腿肉は、香ばしい薫香はそのままによりしっかりとした焼き方となり、旨みが凝縮。続く高坂鶏のお刺身も進化。以前は胸肉のみだったところに、その白レバーを交互に重ねて提供。軽やかなコクと旨みの余韻を楽しませてくれます。〆のそぼろ土鍋ご飯も必食の逸品です。

公式Instagram:https://www.instagram.com/hikihiki07/

2.ねぎまは必食!焼鳥ラバーの職人が焼く渾身の焼鳥コース

焼鳥 髙はし(東京都/日本橋駅)

焼鳥好きが昂じて会社員から焼鳥の世界に飛び込んだご主人の髙橋哲生さん。五反田「よし鳥」、学芸大学「鳥おき」で修業後、仕上げに目黒「鳥しき」の門戸を叩き、姉妹店の「鳥かど」では2代目大将まで務めた手練れです。その鶏ラバーの髙橋さんが選んだ鶏が、神奈川の丹沢滋黒軍鶏。

髙橋さん曰く「完全無投薬で、飼料にも気を遣って飼育された鶏」だそうで、引き締まった身としなやかな弾力が特徴。その持ち味が最大限に生かされた1本が髙橋さん渾身のねぎまです。ひと噛みするや口中に迸る透明感のある脂にプリプリとした歯応え、噛み締めるほどに広がるキレの良い旨みは、軍鶏なればこそでしょう。主に塩系の串にはこの丹沢滋黒軍鶏を、タレ系には身の柔らかな品種の鶏を使い分けているそうで、こうした細やかな配慮も美味の秘訣。鶏胸肉の冷製や焼鳥の合間には温かいポテトサラダなど気が利いた一品も出るおまかせコースは、1万2,000円とお値打ちです。

焼鳥

焼鳥 高はし

銀座線 日本橋駅 B4/C4出口より徒歩1分

12,000円〜14,999円

3.創業103年。焼鳥界きっての老舗で味わう焼鳥フルコース

伊勢廣 京橋本店(東京都/京橋駅)

創業は大正10年(1921年)。まだ、牛肉より鶏肉の方が高級だった時代に、鶏と卵の小売店としてスタートしたのがここ「伊勢廣」。言わずと知れた焼鳥界の老舗です。100年目を機に旧店の真向かいにリニューアルした新店はモダンなビルの5階建て。とはいえ、ささみから始まり手羽まで鶏1羽分を丸ごと味わうコースのスタイルは昔のまま。

特に銘柄には拘らず味で選んだ鶏肉は、適度な歯応えと柔らかさを併せ持ち、姥目樫備長炭で焼けばこその芳しさと共に焼鳥の醍醐味を堪能させてくれます。中でも“団子”ことつくねは、同店の看板メニュー。鶏の各部位で作るそれはやや粗挽きのつなぎなし。ホロリと口中で崩れる中、麻の実のプチプチした食感も楽しい逸品です。

公式HP:https://www.isehiro.co.jp/honten/

4.素材の味を生かした焼鳥がコンセプト。早い時間はお好みもOK

焼鳥 今井(東京都/外苑前駅)

2006年、東京下町の千駄木に店を構え、10年目の節目の年に外苑前に移転。カウンター30席と前店の倍以上の広さとなった「焼鳥 今井」。素材の味を大切にした焼鳥をコンセプトに変わらぬ味を守り続けているのは、ご主人の今井充史さん。伊豆の天城軍鶏をメインにタレの腿肉には柔らかな八ヶ岳名水赤鶏、内臓の一部は名古屋コーチンと部位によって鶏を選んでいるほどの拘りぶりです。

また、串うちも独特。「修業先の『バードランド』の教え通り、骨に付いていた元の状態に刺しています」とは今井さん。〆の食事やデザートまで含めたおまかせコースの他、17時半から20時までならショートコースも用意。ちなみにこの時間帯、20時までという時間制限はあるものの、予約なしでもOK。アラカルトにも対応してくれます。

焼鳥

焼鳥 今井

東京メトロ銀座線 外苑前駅 3番出口より徒歩6分

6,000円〜7,999円

どこも一度は味わっていただきたい美味しいお店ばかりです。
ぜひお店選びの参考にしてみてはいかがでしょうか。

※こちらの記事は2024年06月13日作成時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。

森脇 慶子

学生時代からの食べ歩きが昂じて食の世界に携わり、早や40年余り。
フードライターという言葉もない頃からこの道一筋。美味しいものへの探求心は、変わりません。
食は歴史、食は人をテーマに続けていければ、というのが目下の願い。「東京最高のレストラン」のメンバーとしても20余年のキャリアです。

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