味が良い上に栄養価の高い食材として、日本では古くから食されてきたうなぎ。その歴史は文献により室町時代まで遡ることができるほど、長い間人々に親しまれてきました。
一口にうなぎと言っても、その産地や調理法により味わいも様々。今回は、昔ながらの情緒を感じながらうなぎを楽しめる、京都で一度は訪れたいうなぎの名店を4軒ご紹介します。
目 次
1.1624年創業の老舗うなぎ専門店で、名物料理に舌鼓を打つ
わらじや(京都府/七条駅)
京阪七条駅より徒歩3分の所に位置する「わらじや」は、1624年創業の老舗うなぎ料理専門店です。風情ある暖簾をくぐり店内に足を踏み入れると、古き良き日本の情緒を感じられる座敷席が現れます。
コースでは、名物料理の「うなべ」と「うぞふすい」を堪能ください。「うなべ」は、輪切りのうなぎに九条ネギなどを加えた吸い物風の鍋。「うぞふすい」はうなぎの白焼きと椎茸、牛蒡、人参、三つ葉、卵やお餅が入った雑炊です。あっさりとした優しい味わいの中に、うなぎ本来の旨味をたっぷり感じられるでしょう。
2.関西風地焼きうなぎ。名物の「鰻土鍋ご飯」は必食
時菜 今日萬 祇園(京都府/祇園四条駅)
京町家の一軒家を改装した店内は、趣のある空間「時菜 今日萬 祇園」。実は関東風も多い京都のうなぎ屋さんの中でも関西風うなぎ料理を味わえます。季節ごとに旬を迎える様々な食材を使ったお料理の数々を満喫ください。
うなぎ料理を堪能するなら「鰻尽くしコース」がおすすめ!名物料理の「鰻土鍋ごはん」をはじめ「鰻白焼き」や「鰻天ぷら」など様々な調理法でうなぎを楽しめます。「鰻土鍋ごはん」は炊きたてのご飯の上に、うなぎがぎっしり詰まった迫力のある一品。カリっと仕上がったうなぎと甘辛いタレが絶妙にマッチし、香ばしさが堪りません。
3.パリッとした皮の触感が堪らない、職人技が光るうなぎ丼を満喫
炭焼きうなぎ おぜき(京都府/北野白梅町駅)
千本釈迦堂より徒歩5分ほど、千本通に面したところに店を構える「炭焼きうなぎ おぜき」。築100年以上の町家のお座敷で、情緒を楽しみながら食事を味わえるうなぎ料理専門店です。8席のみの店内はこぢんまりとしていて、まるで知人宅を訪れているかのような居心地の良い空間。
「うなぎ丼」は「半匹分」または「一匹分」よりお好みで選んで。こだわりのうなぎは、愛知県産のものを厳選し、蒸さず、素焼きにタレを付けて焼きあげるそう。蒸す工程が無い分、焦げやすいので頻繁に返しながら焼き上げていくとか。職人技が光る炭焼きの技術で調理されるうなぎは柔らかく、皮目はパリッとした食感が特徴!脂が香ばしく焼けた香りを堪能しながら、絶品うなぎ料理に舌鼓を打ってみては。
4.出し巻玉子がお椀から溢れ出す!名物の「きんし丼」を堪能
京極かねよ(京都府/祇園四条駅)
京都市役所前駅より徒歩約7分のところに位置する「京極かねよ」。大正初期に創業して以来、多くのゲストに愛され続けている老舗うなぎ料理専門店です。創業当時から変わらないというレトロな雰囲気も見どころの1つ。2階の座敷席では毎月、寄席も開催されているそう。
主に九州から仕入れたうなぎは、創業からつぎ足しつぎ足しで引き継がれてきた、秘伝のタレを使って焼き上げます。職人の熟練した技でふんわりとした食感になったうなぎはここならでは!名物の「きんし丼」は、江戸焼きうなぎの上に、大きな京風玉子焼きが迫力のある伝統の逸品。様々なうなぎ料理を食べたい方は「鰻会席」もあるので、思い思いに楽しんで。
https://kyogokukaneyo.foodre.jp/
今回は、京都で一度は訪れたいうなぎの名店を4軒ご紹介しました。どの店舗も昔ながらの情緒を感じながら、それぞれのうなぎ料理を楽しめる名店ばかり。定番の蒲焼きだけではない、それぞれの味わいを満喫してみては。
※こちらの記事は2023年08月30日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。