一度は訪れたい、フランス料理の名店 鎌倉編

趣ある古都と、風薫る海辺。都心からわずか1時間ほどの別世界・鎌倉は、幅広い世代から支持される憧れの観光地です。“鎌倉野菜”や湘南の魚介をはじめとするバラエティに富む食材に恵まれたこの地は、古民家を改装したレストランなど、鎌倉の歴史や土地柄を活かした魅力あふれるフランス料理店の宝庫。今回は、鎌倉ならではの非日常の時間を過ごせるフランス料理店を厳選しました。

1.鎌倉散歩の起点に利用したい、駅近のモダンフレンチ

Fierte フィエルテ(神奈川県/鎌倉駅)

Fierte フィエルテの店内

鎌倉駅から徒歩約2分、路地を抜けたビルの2階に位置する「フィエルテ」。ドアを開けると白とグレーを基調にした開放感あふれるモダンな空間が広がります。マルセイユで修業し得た経験を山本悠太シェフのフィルターを通して昇華させたフレンチは、フランスや国内から選び抜いた食材を使い、日々調理法やメニューを変化させながら、いつ訪れてもゲストが楽しめるコースを提供しています。

一皿一皿、香りと温度を感じられる熟成魚を使ったひと皿は、鎌倉ではこの店でしか食べられないスペシャリテ。おひとり様歓迎のカウンター席もあり、鎌倉散歩の起点として利用したい一軒です。

フランス料理

Fierte フィエルテ

JR線 鎌倉駅 徒歩2分

15,000円〜19,999円

2.緑に囲まれたレストランで味わう新鮮な野菜や湘南の魚介

Restaurant Michel Nakajima(神奈川県/鎌倉駅)

鎌倉駅から自然豊かな界隈をのんびり散策しながら約25分、トンネルを抜けた先に佇む「Restaurant Michel Nakajima」 。白をベースに広々とした店内には、一面のガラス窓に映る瑞々しい木々が美しいコントラストに。ホテル西洋銀座「パストラル」で研鑽を積み、ミュンヘンの日本国総領事館にて公邸料理人を務めたシェフの中嶋秀之氏は、ヨーロッパで磨いた感性と繊細な技で魅せる料理で、美食家に愛されています。

鎌倉ならではの新鮮な野菜や湘南の魚介を使い、季節ごとに旬の味わいを引き出します。季節の野菜のフォンダンにのせたオマール海老を軽くボイルし、そのコンソメジュレをかけた一品は、2005年のオープン当初からのスペシャリテ。緑に囲まれたエレガントなレストランで、優雅な美食のひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。

フランス料理

Restaurant Michel Nakajima

JR線 鎌倉駅 西口 徒歩25分

10,000円〜11,999円

3.地下熟成のワインと湘南の旬のマリアージュを満喫

レストラン ナチュール エ サンス(神奈川県/鎌倉駅)

鶴岡八幡宮から徒歩約5分、閑静な住宅街の一角に店を構える「レストラン ナチュール エ サンス」 。南仏のアトリエをイメージした一軒家のダイニングは白一色。シンプルで落ち着いたインテリアが、彩りも艶やかな料理を引き立てます。フランスやルクセンブルクで経験を積んだ河窪雅秀氏が手がける創作フレンチは、量を減らして品数を多くするように工夫を凝らしたコース。

鎌倉野菜をメインに、湘南の旬を思う存分味わえます。栃木の大谷石採掘跡を利用した天然カーヴで熟成させたワインと合わせれば、格別のマリアージュに。店名の示す通り、自然(ナチュール)の美味しさを引き出し、感性(サンス)を駆使した完成度の高い料理を堪能することができます。

フランス料理

レストラン ナチュール エ サンス

JR線 鎌倉駅 東口より徒歩16分

12,000円〜14,999円

4.鎌倉の四季を感じるフレンチを、歴史ある洋館で楽しむ

古我邸 邸宅レストラン(神奈川県/鎌倉駅)

鎌倉駅から徒歩約5分、生い茂る木々の中にひっそり佇む鎌倉三大洋館の一つ、100年の歴史をもつ「古我邸 邸宅レストラン」。堂々たる門をくぐり、アプローチを上がっていくと、旧華族の邸宅が姿を現します。1,500坪もの広大な敷地に併設されたガーデンカフェから眺めると、鎌倉石の切岸ややぐら、裏山などが一体となり、壮大な歴史を感じさせます。

レストランでは、自家菜園の野菜を中心に厳選された食材と、地場・相模湾の天然魚、近隣農家の野菜や卵などの地元の新鮮な素材を集め、体にも優しいフランス料理を提供。陽の光が降り注ぐダイニングの窓には、青々と茂るビロードのような芝生が映り、非日常の時間が流れます。鎌倉の緑豊かな自然の中、歴史を紡いできた館で、寛ぎのひとときが過ごせます。

モダンスパニッシュ

古我邸 邸宅レストラン

JR横須賀線 鎌倉駅 西口より徒歩5分

15,000円〜19,999円

老舗が揃うだけでなく、話題のフランス料理店も目白押しの鎌倉・湘南エリア。なかでも、この土地ならではの空気を感じさせる魅力的な店ばかりをセレクトしました。王道の観光スポットを訪ねるだけでなく、お気に入りの店の開拓に出かけてみてはいかがでしょうか。

※こちらの記事は2024年11月29日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。

Miki D'Angelo Yamashita

コロンビア大学・パリ政治学院修士。新聞社を経てフリージャーナリスト。専門は別だが、趣味が高じて食担当記者に。延べ3000人料理人インタビュー、約30カ国で食関連を取材。料理本も多数編集。

【MY CHOICE】
・最近行ったお店:未在 / 晴山 / レヴォ /茶禅華
・好きなお店:ギ・サヴォワ / Restaurant KEI / 祇園さゝ木 / 宮坂
・自分の会食で使うなら:ル・ブルキニオン / ラルジャン / 乃木坂しん / 蕎麦おさめ
・注目しているお店:お料理ふじ居 / 日本料理 研野 / ELEZO ESPRIT
・得意ジャンル: スイーツ
・好きな食材:麺類

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