寒さが深まる冬の時期は、ホカホカのおでんが恋しくなりませんか?
今回は、そんな冬の定番メニューであるおでんを、個室や洗練された空間でゆっくりと楽しめる東京のレストランをご紹介します。体の芯から温まるような冬ならではの美味しさを、ぜひお店で堪能してみてはいかがでしょう。
目 次
1.鴨出汁の‟西麻布風おでん”をコース仕立てで楽しめる隠れ家レストラン
おでんとわいん びのむ(東京都/広尾駅)
広尾駅から徒歩5分程の「おでんとわいん びのむ」は、西麻布の住宅街に佇む隠れ家レストラン。鴨のコンソメの出汁を使用したおでんとワインが自慢の一軒です。おでんと言えば、冬の屋台の食べ物というイメージが強いですが、こちらでは旬の食材を取り入れ、1年を通して楽しめるコース仕立てで提供しています。
2フロアに分かれた店内は、1階に特別感のある2~6名用のカウンター席が用意され、人数に限らず1組限定として利用可能。落ち着きのある雰囲気の中、銅の大鍋の中でコトコト煮込まれたおでんを眺めながら、心安らぐひとときを過ごしましょう。
フレンチと和食の経験を持つシェフが生み出すおでんは、毎日6時間かけて取る出汁と、できるだけ手造りにこだわったおでんダネの数々。人気の半熟玉子やフルーツトマト、贅沢なフォアグラ大根などが一皿ずつ供されます。厳選ワインと共にここならではのおでんを堪能しましょう。
2.日本橋のおでん屋レストランで季節を感じるおでんのフルコースを堪能
平ちゃん(東京都/三越前駅)
「平ちゃん」は「ミシュランガイド東京」で5年連続一つ星に掲載され、フレンチの名店として名を馳せる「ラペ」が手掛けた、おでん屋レストラン。“季節を感じるおでん”をコンセプトに掲げ、古き良き老舗が軒を連ねる日本橋エリアに佇んでいます。
こちらでいただけるのは、オーナーの実家が営むおでん割烹を原点に、フレンチの技法を掛け合わせた“進化系おでん”。おでん出汁は、昆布や鰹節をじっくりと炊き上げたものをベースに白醤油を加えた、上品な味わい深さが特徴です。
“季節を感じる”とあって、おでんは全国各地から仕入れる旬の食材をふんだんに活かし、素材ごとの風味や香りにこだわって火入れと薬味を変え、一品一品丁寧に仕上げています。おでん出汁を使った揚げものや土鍋炊き込みご飯など、趣向を凝らしたメニューで構成されたおでんのフルコースを、存分に味わい尽くしましょう。
3.関西割烹をベースに丁寧に仕上げた日本料理や絶品おでんに舌鼓
あざぶ 一期(東京都/麻布十番駅)
麻布十番大通りの角地に立つビルの地下1階にお店を構える「あざぶ 一期」。関西割烹を軸に京野菜・肉・魚など、産地直送の食材にこだわった日本料理と絶品おでんの両方が楽しめる一軒です。店内は和を基調とした京町家のような佇まいで、ジャズが静かに流れるゆったりとした空間。
「あざぶ 一期」のおでんは、本格的な懐石料理の中の煮物椀の位置にあたるもの。豆アジ・トビウオ・いりこ・真昆布など、8種類のダシをブレンドしたこだわりのスープは、おでんの概念を覆すような味わいで、口の中で素材の旨味がじゅわっと広がります。
なかでも、お店の名前を冠した看板メニュー「一期玉子」は、ぜひ味わいたい人気の逸品。黄身までしっかりと味が染み込んだ半熟卵は、一度食べたら忘れられなくなるほどの美味しさ。そのほか、天然物にこだわった魚や備長炭で焼き上げる焼き物など、丁寧で温かみのある料理の数々も評判です。
4.魚介の出汁が効いたオリジナルおでんが並ぶ麻布の隠れ家的和食店
麻布 秀(東京都/麻布十番駅)
麻布十番の商店街から少し離れた場所に、ひっそりと暖簾を掲げる和食店「麻布 秀」。純和風の上質な雰囲気に包まれた店内には、存在感のある一枚板のカウンターと坪庭を眺める優雅な完全個室があり、大人が寛げる心地良い空間が用意されています。
お店では、四季折々の旬食材を使って手間暇かけた逸品料理やオリジナルのおでんのほか、日本酒や焼酎、美味しい和食に合うワインの品揃えも充実。様々な種類の中から好みのワインとのマリアージュを堪能してみては。
その日の厳選素材を使った全9品のコースに登場するお店自慢のおでんは、鰹節・サバ節・いりこなどから取った濃厚な魚ベースの出汁が特徴。具材の中には定番のものから牡蠣やエビ芋、九条ねぎや山椒鶏つくねといった旬の変わりダネもあり、次はどんな味わいが楽しめるのかと、思わず箸が止まらなくなることでしょう。
今回は、おでんが楽しめる東京のレストランをご紹介しました。
寒い日にこそ食べたくなるおでん。それぞれのお店のこだわりの出汁や食材を味わえば、体中に染み渡るような美味しさに出会えることでしょう。親しみ深い冬のご馳走を堪能しに、ぜひ一度足を運んでみては。