名店で鮨を食べたい!と言っても、簡単には手が出ない金額のお店も多いですよね。
今回は名店の空気を感じながらも、ランチタイムにご予算一万円以下でコースの注文が出来る都内のお店を3軒、ご紹介します。
1.四ツ谷「すし匠」の系譜を受け継ぐ、つまみと握りの協奏曲
匠 達広(東京都/新宿御苑前駅より徒歩2分)
つまみと握りが交互に提供されるスタイルは今でこそ珍しくなくなりましたが、店主の西達広氏は、このスタイルを有名にした四ツ谷の名店「すし匠」から2009年に独立した人物。
現在は支店を含め4店舗を構え、新宿エリアを代表する鮨店の一軒となっております。
まろやかな酸味の赤酢を使ったシャリは程よくお米の美味しさを引き出し、ネタとの一体感が心地よいです。そこに見計らったようにつまみが提供されるのですが、石川県出身の西氏が、料理の美味しさを増幅させてくれる厳選の日本酒を提案してくれます。
この流れを繰り返していく事で、握りを食べる前につまみでお腹が一杯になってしまう事もなく、またそれぞれの握りも新鮮な気持ちで食べ進められます。
鮨ネタは豊洲市場からだけでなく、自ら全国各地の生産者を訪れ直接仕入れた厳選素材も使用。握りの美味しさは勿論言うまでもないのですが、根強い人気なのがばらちらしです。
豪華な鮨ネタが惜しげもなく使われており、蓋を開けただけで思わず顔がほころんでしまうことでしょう。
2.握りの安定感、創意工夫溢れるつまみのなんとも言えない小気味よさ
鮨 くりや川(東京都/恵比寿駅徒歩10分)
2021年12月に10周年を迎える「鮨 くりや川」。実家が鮨店でもある厨川浩一氏が、鮨店での修業のほかに割烹や会席料理の経験も積み、満を持して独立したお店です。
ふんわりと握られたシャリを使った江戸前鮨がテンポよく提供されますが、濃厚な雲丹を絡めたご飯にさらに生雲丹を乗せスプーンでいただく鮨や、渡り蟹の甲羅を丸ごと使った焼き鮨など、目にも舌にも面白い一皿が次々と登場。飽きさせない工夫が感じられ、終始楽しく食べられます。
来店されるお客様に心ゆくまで楽しんでほしいという、常にお客様目線を大切にされている厨川氏の気配りは、実に気持ちを和ませるものがあります。
店内には個室のご用意も。プライベートな空間でお食事を楽しみたい方はぜひ問い合わせしてみてください。
3.絶妙なバランスで握られる伝統的江戸前寿司をシックな雰囲気で
銀座鰤門(東京都/銀座駅徒歩2分)
銀座・並木通りに面する「銀座鰤門」は、正統派の江戸前鮨がいただける名店。魚貝のみならず、旬菜や珍味を楽しめる前菜と一品料理の用意も。決して奇をてらわない、伝統的な味わいに舌鼓を打ちましょう。
素材一つ一つの本質的な旨味を理解し、最大限に引き出された握りの数々は、美味しいと評判。ネタに合わせて3種類の煮切り醤油を使用しており、ネタとシャリとが合わさると、その緻密なバランスが際立ちます。
そんな美食は、店内で一際目を引く光に照らされた12メートルの紅殻塗りのカウンターでいただきましょう。シックな雰囲気の中にも寛げる空間は、どんなシーンでも気兼ねなく過ごすことができます。個室の用意もあるので、シチュエーションに合わせて利用してみては。
いかがでしたでしょうか。名店と言うと、少し入りにくい印象があるかもしれませんが、ランチで気軽に利用できるお店も増えてきております。
気の置けない友人や家族と、あるいはプチ贅沢として、おひとりでゆっくり明るい時間から鮨を楽しむというのも、とても素敵な時間の使い方ではないでしょうか。
自分だけのご褒美鮨、探してみませんか。
※こちらの記事は2024年01月10日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。