京都の名店紹介「先斗町 禊川」。夏の風物詩・鴨川の納涼床で絶品「フランス会席」に舌鼓

古都京都の五花街の一つ、先斗町。鴨川と木屋町通に挟まれた石畳の路地に、お茶屋や飲食店が軒を連ね、千鳥模様の提灯が彩る500mほどの小径。そぞろ歩きも楽しい路地に漂う京情緒と、この街に息づく国際色の豊かさの両方を併せ持った、“フランス会席”で名高いレストラン「先斗町 禊川」をご紹介します。

鴨川を望む「納涼床」で夏を愉しんで

三条通を下がった先斗町の東側。かつてお茶屋であった風情ある建物に店を構え、夏場には鴨川べりに納涼床も設えられる絶好のロケーション。

「先斗町 禊川」は“フランス会席”のコースをいただくお座敷と、割烹感覚でアラカルト料理を楽しめるカウンター“ふらんす割烹 和心”から成り、用途に合わせて使い分けられます。

芸舞妓さんたちの名前入りの団扇がずらりと飾られた京都の花街らしい店内に、心躍る方も少なくないはず。また、オーナーシェフがショコラのプライベートブランド「Maison d’ it(メゾン・ドゥ・イッテー)」を展開していることもあり、季節によってはエレガントなショコラの包みが店頭を飾ります。

卓越した技術と旬の食材を味わう「フランス会席」

東京都出身のオーナーシェフ、井上晃男(てるお)氏は、かつて新宿にあったレストラン「すがぬま会館」にて料理人としてのキャリアをスタート。その後1964年、日本におけるフレンチレストランの草分けである丸の内の「東京會舘」に入社し、伝統的なクラシックフレンチの基本を徹底的に学びました。

国内外の要人たちをもてなす恵まれた環境下で、最高レベルのフランス料理の技法を広く習得。独立し、1981年に「先斗町 禊川」を開業しました。その後も3つ星や2つ星のフランス人シェフによる講習に積極的に参加するなど、人気店を切り盛りする多忙な日々にあっても、変わらぬ向上心を持ち続けている井上氏。

毎年自ら渡仏し、直接ワインやシャンパンなどの買い付けを行う他、常に本場フランスと関わる中で知識や見聞を深めているそうです。またこれまでに「京都府優秀技能者表彰(現代の名工)」や、フランス共和国による「農事功労章シュヴァリエ」を始め、数々の受章歴を誇ります。

「先斗町 禊川」は、“フランス会席”という日本ならではの食のスタイルを確立したパイオニア。伝統を重んじながらも、上質な食材を用いて斬新に再構築した井上シェフならではのフランス料理を、京焼などの陶芸家の手になる器と箸で供します。

ベースには重厚でクラシカルなフランス料理の流れがありつつ、よりバランス良く、軽やかさを考慮し現代風に。

料亭でいただく和の会席料理さながらの雅やかさは、日本人はもとより海外から訪れるゲストにも好評です。

京都らしさがぎゅっと凝縮したような魅惑の花街、先斗町。賑わう外の喧騒を忘れて、しっとりと感性豊かに供される“フランス会席”に舌鼓を。シェフのこだわりが詰まったショコラにも出会えたら、お帰りの際のお手土産にいかがですか?

お店の衛生対策について

新型コロナウイルス感染症拡大防止に関して、下記については、基本事項として取り組んでいます。

・手指消毒液の設置
・換気
・従業員のマスク着用
・卓上設置物(調味料・冷水ポット等)の撤去
・ソーシャルディスタンスを考慮した席の利用制限
・店内・トイレの消毒
・席を消毒する(お客様が入れ替わる都度)
・トイレのハンドドライヤーの使用禁止
・従業員の健康管理、衛生管理の徹底

フランス料理の会席

先斗町 禊川

京阪鴨東線/京阪本線 三条(京都府)駅 6番出口より徒歩3分

20,000円〜29,999円

アクセス
住所: 京都府京都市中京区先斗町三条下ル東側

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※こちらの記事は2023年04月21日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。

Mika Muroi

旅と食べ歩きと文章を書くことが好きで、プレミアム・グルメメディア「KIWAMINO」のライターに。フレグランスラボでの勤務経験から、香りやフレーバーにこだわりが。選りすぐりのレストランを、スマートな日本語に乗せてお届けします。
【MY CHOICE】
・さいきん行ったお店:DAZZLE
・好きなお店:嘉禅
・自分の会食で使うなら:麻布淺井
・得意ジャンル:イタリアン、ビストロ
・好きな食材:野菜全般、鴨、チーズ

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