今年で17回目の発表となる『ミシュランガイド東京』。2023年12月5日(火)、ミシュランガイドセレモニーにて『ミシュランガイド東京2024』のセレクションが発表されました。掲載店舖数は、新規掲載店168軒を含む過去最多の504軒となり、バラエティーに富んだレストランが顔を並べました。今旬のレストランはいかに。早速見ていきましょう。
目 次
『ミシュランガイド』とは

1900年8月に、フランスにて発行が開始された『ミシュランガイド』。2007年には、アジアで初となる『ミシュランガイド東京2008』が発表され、世界はもちろん東京のダイニングシーンのトレンドを発信する美食ガイドの代表格になりました。『ミシュランガイド東京』は今年で17回目の発表を迎え、掲載店舗数が504軒と過去最高に。東京は、今年も世界で最も多くの星が輝く都市となりました。
【ミシュランガイド東京2024受賞概要】
掲載数合計 504軒
三つ星 12軒 ※新規掲載店舗1軒
二つ星 33軒 ※新規掲載店舗1軒
一つ星 138軒 ※新規掲載店舗16軒
ビブグルマン127軒 ※新規掲載店舗9軒
セレクテッドレストラン 194軒 ※新規掲載店舗142軒
ミシュラングリーンスター 11軒 ※新規掲載店舗1軒
メンターシェフアワード:「てんぷら近藤」近藤文夫氏
サービスアワード:「ポンドール・イノ/Pont d’Or Inno」尾崎徹氏
『ミシュランガイド東京2024』受賞のハイライトをご紹介!
新規三つ星掲載店:「青空」(寿司)
3年ぶりに新しく三つ星に輝いた「青空」。酒やつまみも楽しめる、正統派の寿司店です。大将・高橋青空氏は「すきやばし次郎」で12年修業後、銀座にて独立されました。毎朝市場に通い続けて魚の目利きを鍛え、いかにそれを活かすかを考え握るのが高橋氏のこだわり。感性と技術を磨き続ける日々の積み重ねが評価に繋がりました。
新規二つ星掲載店:「MAZ」(イノベーティブ)
初掲載となった「MAZ」が、二つ星を獲得しました。南米ペルーを代表するレストラン「セントラル」のヴィルヒリオ・マルティネス氏が監修するレストランです。シェフであるサンティアゴ・フェルナンデス氏は、同店のヘッドシェフを務めた経験の持ち主。ペルーの自然をテーマに、日本の食材を組み合わせた料理は、両国の多様性を表現します。
新規グリーンスター掲載店:「nol」(現代風料理)
新たにミシュラングリーンスターに輝いた「nõl」は、食を通してサステナビリティを体感できるレストランです。土地にダメージを与えない循環型の農業を実践している農家などから、旬の国産食材を仕入れます。国産キャビアが製造される過程で廃棄されてしまうチョウザメの身を料理に使用するなどして、食材廃棄を削減。また、牛肉や豚肉といった畜産食肉の使用を控える代わりに、害獣駆除により多くが廃棄されている鹿肉をはじめとするジビエ食材を活用しています。国産食材を使うことによるCO2削減や、フードロスの削減などに取り組む姿勢が評価されました。
スペシャルアワード受賞者紹介
メンターシェフアワード:「てんぷら近藤」近藤文夫氏
『ミシュランガイド東京2024』のメンターシェフを「てんぷら近藤」の近藤文夫氏が受賞しました。メンターシェフアワードとは、自身の仕事やキャリアが手本となるようなシェフに授与される賞。近藤氏は、魚介が中心とされていた江戸前天ぷらに、季節野菜を取り入れた現代の天ぷらの形を築いた立役者です。
将来を担う若い世代の育成に率先して取り組み、自身のレシピを惜しむことなく公開するなど天ぷらの発展のために現在も貢献しています。近藤氏による後進の指導、業界に対する取り組みが評価されました。
サービスアワード:「Pont d’Or Inno(ポンドール・イノ)」尾﨑徹氏
『ミシュランガイド東京2024』のサービスアワードに「ポンドール・イノ」の尾﨑徹氏が選ばれました。サービスアワードは、訪れる人を心地よくすることができる、おもてなしに優れたスタッフに授与される賞。「ポンドール・イノ」の支配人を務める尾﨑氏は、長年サービスマンとして業界発展のために尽力してきました。チームをまとめ、自らが牽引してゲストを迎えます。優しい語り口で流暢な料理説明をする尾﨑氏に、また会いたいと訪れるゲストを魅了してやみません。レストランに限らず、サービスを志す方への模範にもなっている姿が評価されました。
新規の一つ星は7つの料理カテゴリーから16軒、新規のビブグルマンは7つの料理カテゴリーから9軒が掲載となりました。
新規の一つ星掲載店舗:
飄香 広尾本店、広尾 石阪、モノリス、日本料理 一凛、うぶか、レテール、イル・リストランテ ニコ・ロミート、銀座 きた川、銀座 レカン、トワヴィサージュ、六雁、港式料理 鴻禧、西麻布 野口、宮坂、Metis六本木、kabi
新規のビブグルマン掲載店舗:
鳥茂、ポ・ブイユ、焼鳥 山香、ゼアー イズ ラーメン、天すけ、グリル グランド、ホッパーズ、Japanese Ramen五感、ラーメン ブレイクビーツ
2024年に行くべきお店とは?グルメを愛する「KIWAMINO」読者なら必ずチェックを!
過去数年に渡り、新型コロナウイルスの影響を大きく受けてきた飲食業界。2023年5月に法律上の位置づけが「2類相当」から「5類」に変わったことで、新型コロナウイルス流行前のようなにぎわいが戻りつつあります。外食習慣の再開を通して、人々との触れ合い、そして食の可能性や楽しさの価値を再発見した方も多いでしょう。
今回4年ぶりに開催されたミシュランガイドセレモニーのテーマは「“SAIKAI” Re-Union ~再会・再開~」。再び開くの開と、再び会うの会、2つの意味を掛け合わせています。2024年のグルメシーンでは、多くの“さいかい”が繰り広げられることでしょう。
『ミシュランガイド東京2024』は、2023年12月8日(金)より全国の書店またはAmazonなどにて販売を開始します。どのお店も1度は行ってみたい、今旬のレストランばかり。早速最新のグルメ情報をチェックしてみてくださいね。
『ミシュランガイド東京2024』
3,498円(税込)
2023年12月8日より、全国の書店またはAmazonなどにて販売
※先行予約受付中
全セレクションの詳細はこちらより『ミシュランガイド東京2024』公式
https://guide.michelin.com/jp/ja/tokyo-region/tokyo/restaurants
※こちらの記事は2024年10月28日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。