日々様々なレストランを巡る食通が本当に好きなお店とは?今回お話を伺ったのは、株式会社サマリーの創業者で現在は顧問を務め、食通として知られる山本憲資氏。そんな山本氏がおすすめする、一度はいきたい東京にある日本料理の名店を伺いました。どのお店も、常連になりたい素敵なお店ばかり。早速チェックしていきましょう。
ご紹介してくれるのは……
山本憲資氏
広告代理店、雑誌編集者を経てSumallyを起業。スマホ収納サービス『サマリーポケット』を展開。先日代表を退き、顧問に就任したばかり。食や音楽、現代アートなどへの造詣も深く、様々な媒体で時折記事の執筆も手掛けている。2020年夏より軽井沢に拠点を移し、森の中でスマートリモートライフを満喫中。
目 次
1.季節ごとの日本文化を割烹を通じて愉しめる、実に居心地の良い店
銀座 しのはら(東京都/銀座一丁目駅)
篠原武将さんのお店には、滋賀でお店を構えていたときにも訪問していました。2016年、銀座に「銀座 しのはら」として移転されてからも、度々伺っています。華やかな八寸がこのお店の大いなる愉しみのひとつ。ご主人の篠原さんは同年代でシンパシーを感じるのですが、すでに独立して活躍しているお弟子さんも多数いらっしゃいます。
滋賀の名料亭「招福楼」のご出身で、茶懐石のスタイルに基づく季節らしさに溢れたコースを愉しめます。器へのセンスも素晴らしく、大皿も頻繁に使われていて食べ応えだけではなく、見応えもあります。
2.圧倒的な安定感のもと、東京にある割烹のひとつの頂点を体感できる店
虎白(東京都/飯田橋駅)
「石かわ」グループの番頭格にあたる名店「虎白」。ご主人の小泉瑚佑慈(こうじ)さんの料理が好きで、2008年のオープン当初から定期的に訪れています。2015年には当時最年少でミシュラン三つ星に掲載され、現在まで9年連続でそのポジションをキープしています。
料理は、奇を衒わない王道感と少しアクセントの効いたエッセンスが魅力です。テーブル席もあり敷居が高すぎないので、居心地の良いお店です。2024年4月に同じ神楽坂内に移転をされたのですが、新店にはまだ伺えておらず、近々訪問したいと思っています。
3.「石かわ」グループの次代のエース格が率いる佳店
蓮 三四七(東京都/新橋駅)
「虎白」の立ち上げメンバー、三科惇さんが料理長を務める「石かわ」グループの佳店「蓮 三四七」。旬素材の旨味を活かしたお皿の数々は、どの季節に訪れても満足度が高いです。継続的に伺っていますが、料理は年々シンプルな方向に研ぎ澄まされていっているような印象を受けています。
「虎白」の小泉さんが考案したカレーが〆に出されているのですが、これがまた絶品。個室もあるので、会食の際などに使い勝手が良いです。ミシュランは現在一つ星ですが、二つ星どころか、近い将来「石かわ」グループ3店目の三つ星に掲載されても驚かないポテンシャルだと思っています。
4.知っているとセンスを褒められる、日赤通りにこっそり佇む隠れ家的名店
栩翁S(東京都/広尾駅)
陶芸家・石黒宗麿の雅号である「栩翁」に、ご主人・重島友和さんのイニシャル「S」を付けたのが「栩翁S」という店名の由来。日赤通りの隠れ家的名店です。オープン以来、年に数度ですが通い続けています。全国から寄りすぐりの季節の素材が、刺し身、焼き物、時にはお鍋や丼ものなど様々な料理で供されます。
昔はご飯、味噌汁、焼き魚といったシンプルな朝ご飯を提供してくださっていた時期もあり、こちらも美味しかったのが懐かしいです。月に一度でいいので、復活してくれないものかと所望しています。
5.東京で味わってほしい割烹のひとつ、世界に飛び立つ前に一度はぜひ
山﨑(東京都/乃木坂駅)
「山崎」には、2018年のオープン以来、年に数回訪れています。名店「もりかわ」で8年間の修業を経て独立した若き料理人・山崎志朗さんがチームを率います。
基本に忠実で素材の旨味を引き出すシンプルなコンセプトをベースにしつつも、あっと驚く組み合わせや工夫が入った料理に、毎回感銘を受けています。昨年から、ニューヨークでのポップアップイベントにも取り組んだりと、近い将来、アメリカ進出も視野に入れているそうで、今後がますます楽しみなお店です。
いかがでしたでしょうか?数多の名店に通う食通が選ぶお店の数々は、どれも素敵なお店ばかり。ぜひチェックしてみてくださいね!
※こちらの記事は2024年10月11日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。