洋食では定番の「ペアリング」ですが、近年は日本料理や天ぷらなど、料理ジャンルを超えてペアリングを楽しめるお店が続々と登場しています。
日本酒を基軸にコーディネートすることが多い鮨屋でも、個性溢れる握りとのマリアージュで食通たちを唸らせているお店が続々と登場。今回は鮨とのペアリングを楽しめる名店を4軒、ご紹介します。
※アルコールの提供に関しては、各店舗にお問い合わせください。
目 次
1. ソムリエによる鮨とのマリアージュを楽しむ新感覚の鮨店
鮨m(東京都/表参道駅 徒歩6分)
表参道、根津美術館の程近くに佇む「鮨m」は、ミシュラン2つ星のお店で経験を積んだソムリエと江戸前鮨の職人、星付フランス料理店経験者がタッグを組んだ、ジャンルに捉われない料理がいただけるお店。
スタイリッシュな店内で繰り広げられるのは、独自の技術を込めた「育成寿司」。仕上げる温度や水分量、脂の量をすべて調整し、バランスを見極めた素材を最高の状態でいただくことができます。
「鮨m」では、目の前で握られる鮨と合わせてソムリエがおすすめの1杯をサーブしてくれます。豊富なワインはもちろん、お茶とフルーツを使ってワインの香りを表現したノンアルコールペアリングの用意も。江戸前鮨とのマリアージュが織りなす口福のひとときを味わってみては。
2.江戸前鮨をベースとしたここだけの鮨とのマリアージュ
鮨 在(東京都/広尾駅 徒歩4分)
広尾にある「鮨 在」。名前には、“訪れたお客様一人一人の心の帰る場所にしたい”という想いが込められています。
著名な鮨屋や料亭を作り上げた熟練の設計士が手掛けた店内は、どこか懐かしさが漂う居心地の良い空間です。
いただく鮨は、六本木「鮨 由う」出身の大将・岡田貴裕氏が毎朝豊洲市場で仕入れてくる旬の魚介を使用。“江戸前の伝統を尊重しながらも革新し続ける、ここでしか味わうことのできない極上の鮨”をコンセプトに、現代の流通だからこそ手に入る新しい食材を取り入れた、ここならではの握りが楽しめます。
ソムリエを務める保坂卓氏が厳選したワインとの掛け合わせも、「鮨 在」での美食の楽しみ方。その日のネタに合わせてお酒のアプローチを変えるなど、最適な組み合わせを提案してくれます。ソムリエに身を任せて、マリアージュを満喫してみましょう。
3.店主のこだわりが光る鮨×お茶のペアリング
恵比寿 えんどう(東京都/恵比寿駅 徒歩3分)
恵比寿駅の程近く、閑静な界隈にあるモダンな建物の4階に暖簾を掲げる「恵比寿 えんどう」。
店内には一枚板のカウンターに8席のみが配され、洗練さと木の温もりが同居する上質な空間が広がります。
店主の遠藤記史氏は、六本木の3つ星店「鮨 さいとう」や広尾のイノベーティブレストラン「長谷川稔」などで研鑽を積んだ人物。
遠藤氏の目利きが光る、とっておきの魚介を駆使したつまみが続々と繰り広げられます。使用するお箸は鮨用・つまみ用の二膳が用意されるなど、至る所に光る店主のこだわりも必見。
そんな美食のお供には、日本酒を始めとするドリンクの数々。なかでも中国茶や日本茶で織りなす「ティーペアリング」は、ソーダで割ったものや水出しなど、料理に合わせた多彩なラインナップが並びます。鮨とのマリアージュは、なかなか出会うことのない組み合わせです。
4.作品のように美しい鮨とドリンクの掛け合わせをいただく
鮨 由う(東京都/六本木駅 徒歩2分)
オープン初年度で、ミシュラン1つ星に輝いた大将が握る芸術品のような鮨と、おもてなしの心で贅沢な時間を過ごすことができる六本木「鮨 由う」。
大将が豊洲で目利きして仕入れる旬食材で織りなすネタの数々は、切り目が美しい「春子鯛」や、独特の旨みを楽しめる「小肌」など、職人技が光る逸品揃いです。
高級旅館や有名割烹等を手掛けた設計士が作る、木や石などの自然素材を活かした店内は、趣と心地良さが同居する心落ち着く空間。目の前で繰り広げられる繊細な手作業に、思わず見入ってしまうことでしょう。
ソムリエが厳選したワインや日本酒が各種取り揃えられており、ペアリングのリクエストにも応えてくれるのが嬉しいところ。お茶とアルコールを掛け合わせたミックスペアリングも楽しめるので、気になる方は相談してみて。
通常の概念を打ち壊す、鮨とのペアリング。口の中で交じり合う口福の瞬間を、ぜひ体験してみませんか。
※こちらの記事は2024年09月17日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。