「パレスホテル東京」6階に位置する「エステール」。フランス料理界の巨匠アラン・デュカス氏が設立した「デュカス・パリ」をパートナーに迎え、2019年11月にオープンしたフレンチファインダイニングとして注目を集めています。「KIWAMINO」編集部では今回、実際にお店を訪れ、3つの完全個室とメインダイニングの写真を沢山撮ってきました。
木のぬくもりを感じるメインダイニング
エントランスから店舗入り口まで、淡い色合いの木彫が印象的なアプローチを辿ります。店名の「エステール」は、デュカス氏が生まれ育ったフランス・オクシタニー地方で「母なる大地」を意味する言葉。
大きく実った野菜が、大地の恵みを象徴しています。
扉を開くと、黒を基調とした廊下が現れ、スタイリッシュでモダンな雰囲気が漂います。
通路を真っ直ぐ進んだ先にメインダイニングが、その手前に3つの完全個室がありました。
店内にお手洗いはなく、6階の各レストランと共通のものとなります。もちろん、男女別々です。
空間デザインを手掛けたのは、緒方慎一郎氏率いる「SIMPLICITY」。
「現代における日本の文化創造」というコンセプトのもと、建築やインテリアなど、様々なデザインを手掛ける日本を代表するデザイナー集団です。
和田倉濠を一望するメインダイニング。木のぬくもりを感じられる空間は、ほっと一息つける落ち着いた雰囲気です。ブラックを基調とした廊下のスタイリッシュさとのギャップが印象的でした。
飾られている葉っぱのオブジェは、モリソン小林氏によるもの。素材に鉄を使用しているとは思えない精巧さ。鉄を用いて植物を表現する点に、ファインダイニングならではの“エスプリ”、機知を感じました。
和田倉濠を望む最大10人まで対応する完全個室
3つのうち、もっとも広い6人から10人まで対応する完全個室。個室の中でも、窓があるのはこのお部屋だけ。和田倉濠を望む絶景と共に、お食事を楽しめます。
席幅が広く、リラックスしてお食事や会話を楽しめそうですね。
席の後ろにも十分なスペースがありました。お食事中の移動もスムーズです。お子様については、10歳からご利用いただけます。
プライベートな会食・接待に最適なこちらの個室。平日はビジネスで、休日にはご家族でと多様な使い方ができます。
ここにも、モリソン小林氏が手掛ける鉄による植物のオブジェがありました。
店内や個室の壁紙には和紙が使われており、フレンチファインダイニングとは思えないほど、リラックスした雰囲気の漂う空間でした。
夜景はご覧の通り。和田倉濠の向こう側に、丸の内や日比谷エリアの高層ビルの明かりが浮かびます。
2人から6人まで対応する完全個室を、2つ完備
2人から6人まで対応する完全個室が2つ、隣り合わせになっています。
2つのお部屋ともに窓はありませんが、天井が高いため窮屈さは感じませんでした。
今回は4人分のセッティングをお願いしました。大人の男性が4人で腰掛けても、ゆとりある造りとなっています。
窓のある広い個室と同様、壁紙には和紙を用いていました。一枚一枚、職人が丁寧に張り付けているとのこと。日本の伝統工芸品による設えが、フレンチをいただく空間を包み込みます。和紙の柔和な印象が、肩ひじ張らず、リラックスした気持ちにさせてくれます。
隣り合うもう一方の個室の様子。インテリアをはじめ内装はほぼ同じです。
素材本来の味わいを楽しめるフレンチを堪能
「大地と海の出会いの物語を紡ぐ場所」をテーマに据えた、ヘルシーで地球にやさしい料理を供する「エステール」。日本の風土が生み出す一流の素材を全国から取り寄せ、食材本来の味わいを楽しめるフレンチがゲストを迎えてくれます。
シェフは、フランスなどの3つ星レストランでエグゼクティブ・スーシェフも務めた、
マルタン・ピタルク・パロマー氏。卓越した技術で、日本が誇る素材本来の美味しさを届けてくれます。
ペストリーシェフを努めるのは、トマ・ムーラン氏。海外の3つ星レストランで、ペストリースーシェフとして培った技術・経験を体感できるのは、「エステール」だけです。
なお、エステールでは、和紙を用いたショープレートを使用しているとのこと。和紙には魚拓アートが施されていました。ここにも、和を感じさせる工夫が施されていました。
和田倉濠を望む、木のぬくもりを感じる空間で、素材本来の美味しさを楽しめる「エステール」。3つの完全個室なら、ビジネスでのフォーマルな会食・接待だけでなく、ご家族連れでの利用にも最適。ファインダイニングならではのおもてなしと共に、素敵なひとときを過ごしに訪れてみてはいかがでしょうか。
アクセス
住所: 東京都千代田区丸の内1-1-1 パレスホテル東京 6F