名古屋「もちづき」を取材。温かな空間でいただく人気の日本料理店

愛知県・名古屋市にある「もちづき」は、全国各地から美食家が集う日本料理店。
伝統と新しさが融合する料理と、肩肘を張らない落ち着いたお店の雰囲気に癒されると評判です。
今回はそんなお店の店主、望月氏のお話を元に「もちづき」の魅力に迫りました。

1.祖父から両親、そして子へ……引き継がれ、進化する名古屋の名店

落ち着いた雰囲気の入口

「もちづき」は名古屋市の中心部・中村区役所駅から徒歩7分ほど、大通りから1本入った静かな路地裏にひっそりと暖簾を掲げます。
望月氏の祖父が戦後に始められ、ご両親、そして現在の店主である望月氏へと受け継がれてきたこのお店。
元は大皿料理が並ぶ居酒屋でしたが、約22年前にコースのみを提供する日本料理のお店へと生まれ変わりました。

8席のカウンター席

大学4年生の時に、お店を継ぐ決意をした望月氏は、大学卒業後に愛知県・一宮市にある「金豊舘」や、岐阜県屈指の日本料理店「たか田八祥」などで研鑽を積んだ人物。
2019年にはミシュランガイドにて一つ星を獲得した、実力者です。

2.日本料理の技法を忠実に守った、季節を感じる一皿を

そんな「もちづき」でいただけるのは、伝統的な日本料理の技術を用いて生み出される料理。
三河湾をはじめとする、豊かな自然によって育まれた東海エリアの食材を、その時々の季節よりも少し早めに用いて、目にも美味しい一皿へと昇華します。

味の強弱や料理の温度など、ストーリー性を重んじたコースで味わうメニューの数々は、「こんな食べ方もあったのか」とハッとするような店主からのサプライズも。思わず笑顔になることでしょう。

目でも季節を感じられる「八寸」
「出汁の味が分かる椀物は、腕の見せ所」と語る望月氏

会席料理だと一番始めに出ることが多い、季節の食材を盛り込んだ八寸や、通常コースの終盤に出てくるお肉料理などが「もちづき」では程よい満腹感の中でいただけるよう、コースの中盤で提供されるのも特徴の一つ。
少しお腹が満たされて、美しい一皿を眺めながらお酒と共に料理を楽しむ……望月氏の心意気が感じられます。

定番料理「じゃがいもハリハリ」

なかでも、必ずメニューの中に入れているという「じゃがいもハリハリ」は「たか田八祥」で学んだという、お店の定番料理。
じゃがいもは、水分の多いメイクイーンや新じゃがではなく、「黄爵(おうしゃく)」を用いるのがこだわりで、飛子、塩のみを使用したシンプルな調理方法です。
シャキシャキという触感と塩気がクセになる、このお店ならではのスぺシャリテに舌鼓を打ちましょう。

3.店主との会話も楽しみの一つ!お客様を笑顔にさせる雰囲気づくり

色鮮やかな酒器

「もちづき」で食事をした人が口を揃えていうのは、店主や女将さんとの会話が楽しく、料理はもちろん、空間の満足度も高いという点。“お店は入った時のトータルバランスが大切”という考えの下、調度品はもちろん、細やかな部分への気遣いを忘れません。
初めて訪れる人は少し緊張してしまうカウンター席ですが、店主や女将さんがその緊張を解してくれること請け合いです。

個室

プライベートなお食事で利用したい方には個室もおすすめ。1室のみの用意になるので、ご利用の際はお問合わせください。

数多くの有名店が軒を連ねる名古屋の中でも、心穏やかに口福の時間を過ごすことができる、日本料理「もちづき」。
温かな空気が流れる店内で美食に浸るひとときを、ぜひ味わってみませんか。

割烹・小料理

もちづき

地下鉄桜通線 中村区役所駅 1番出口から徒歩7分

10,000円〜11,999円

※こちらの記事は2023年06月07日更新時点での情報になります。最新の情報は一休ガイドページをご確認ください。

Minaho Ito

一休.comの宿泊営業から編集部へ。子供を預けて、つかの間の贅沢をレストランで過ごすのが楽しみ。見た目が美しい料理が好きで、イノベーティブ料理やフレンチ・イタリアンがお気に入り。
自分へのご褒美にスイーツ店巡りをすることも多く、行きたいお店リストは常に更新中。

【MY CHOICE】
・最近行ったお店:ラペ (La paix)
・好きなお店:NARISAWA/Crear Bacchus/オテル・ドゥ・ミクニ/ガストロノミー ジョエル・ロブション
・得意料理:イノベーティブ料理/フレンチ/イタリアン
・好きな食材:赤身肉/チーズ

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