ラグジュアリーな飲食店が多く立ち並ぶ銀座、ビルの8階に位置する『Kuma3』。季節の食材に斬新なマリアージュを加え、斬新な器の使い方や遊び心を加えることで、今までにない会席料理を提供してくれる、モダンジャパニーズダイナーです。
エレベーターを降りると目の前に広がる、ラグジュアリーな雰囲気。
通路を進んだ奥には、明るいカウンター席がお目見えします。空間を広くとっているので、ゆったりと寛ぐことができますよ。プライベート感ある個室は4室完備しており、会食にも重宝します。
四季を感じながら五感で楽しむ会席料理、コースのスタートは丹波黒豆すり流し。
ほのかな甘みのあるすり流しの中に、甘めに炊いた豆が一粒入っているというサプライズ。
続いて見た目にも美しい八寸の登場に、思わず笑顔がこぼれます。
芹と北寄貝のお浸しや松葉蟹真丈、才巻き海老と唐墨、芽吹き慈姑、
海鼠みぞれ酢、子持ち昆布酒盗クリームに羽子板ゆり根の6品が勢ぞろい。
これには、ついつい日本酒を合わせたくなってしまいますね。
オススメしていただいた「飛露喜」をいただきました。
揚げ物には、一足早い春を感じる素材をいただきます。
鹿児島産の早掘筍は、一度炊いて火を通してからからりと揚げています。
ほのかな苦みを感じる蕗の薹も日本酒にベストマッチ。
九絵にはあん肝を巻き、もみじおろしでいただきます。弾力のある九絵に、クリーミーなあん肝の食感のマリアージュが楽しいです。
床節は生海苔醤油で、鰆は軽く炙って柚子醤油麹を合わせるという細かなこだわりも。
焼物には、しっとりと火入れした尾長鯛にたっぷりの九条ネギを乗せ、さらにネギ油をかけて仕上げた一皿。
腕を振るう職人さんを眺めながら、カウンター越しの会話も楽しいです。
強肴には、武州和牛イチボロースト。
添えられているのは、香り高い京菊菜のバターソテー。お肉の上に乗っている、山椒かぼすバターを溶かして絡めていただきます。バターのコクと山椒の刺激が合わさって、和牛との相性も抜群です。
松葉蟹とうるいに土佐ジュレをかけた酢物は、口の中をさっぱりとリセットしてくれます。
鮟鱇は白味噌で仕上げ、もちもち食感の栗麩と一緒にいただきます。
松葉柚子が香りのいいアクセントに。
食事は、季節ごとの旬の魚を使った土鍋の炊き込み御飯が楽しめます。
この日は鰆御飯と鰊御飯の2種類から選ぶことができたのですが、どちらも美味しそう。
迷った結果、鰊御飯をお願いしました。
京都で有名な鰊蕎麦をイメージし、土鍋御飯に仕上げています。
脂の乗った鰊の旨味が御飯にしっかりとしみ込み、たまらない美味しさ。
おかわりには、もちろんおこげが。
食べきれなかった分は、おにぎりにして持ち帰りできるところも嬉しいポイントです。
甘味は、羽子板をお皿に見立て、季節感も感じられる盛り付けです。
花びら餅や甘酒アイス、上品な甘さの丸十しるこなど、和を感じられるラインナップ。
店名に掛けて作られた“くまさん”の形をした最中は、食べるのがもったいないくらいですね。
カウンター席は高級感がありますが、料理人の方々と気さくに会話ができ、ほっとできる空間です。
そんな中で、厳選された食材から生み出される料理の数々は、私たちの想像を超えるものばかり。海外からのゲストにも喜ばれるでしょう。
アクセス
住所: 東京都中央区銀座5-5-14 GINZA GATES 8F