食レポ|

「鮨 由う」実食レポ。六本木で話題の星付き鮨店

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2016年12月に六本木にオープンし、たった1年で1つ星を獲得した「鮨 由う」。人気がうなぎのぼりで、つい最近広尾にも系列店をオープンさせた今勢いのあるお店です。先日初訪問してきましたのでレポートさせていただきます。

お店があるのは、東京ミッドタウン近く。六本木交差点からは歩いて3分ほどとアクセスが良いですが、地下にあるため初回訪問では見つけにくいかもしれません。

お店に入ると、L字型のカウンターがお出迎え。この日は17時半からの予約でした。2部制で、人数を集めれば貸切対応も可能とのことです。
まず出てきたのは、お代わり自由の三陸産山盛りわかめ。日本酒に梅干しや鰹節、昆布などを合わせて煮詰めた調味料の煎り酒と辛子醤油、ポン酢を合わせた特製のおつゆでいただきます。

嶺岡豆腐
とうもろこしと牛乳、生クリームで作られた自家製のお豆腐です。とうもろこしの甘さとクリーミーな味わいが印象的です。

高知県産 シマアジ
煎り酒とわさびでいただきます。風味がギュッと詰まった出汁の香りが、シマアジの旨味を引き立てます。脂が乗っていて美味しい!

兵庫県産 生牡蠣
ポン酢に葱と紅葉おろしでさっぱりと。かなり大粒です。

鹿児島県産 筍
3月だったので、私の大好物の筍がありました。サクサクと心地よい歯ごたえ。

北海道噴火湾産 毛蟹と淡路産 紫雲丹の手巻き寿司
特注のフレッシュキャビアをてっぺんに添え、写真映えもバッチリ。高さがあると、つい横からのアングルで写真を撮りたくなりますね。毛蟹の甘みと雲丹のクリーミーさ、キャビアの塩気が混じり合うなんとも贅沢な手巻きです。

焼き鳥のねぎまのように見えますが、こちらは鮪の頬肉を使った焼き鳥風の串。面白い!パサつきは全くありません。塩加減もちょうど良くとても美味しいです。

藁蒸しの鰆
藁の香ばしさがふわっと香る鰆は、地辛子をつけて頂きます。鰹の藁焼きはよく見ますが、鰆は初めて。シンプルにお塩だけでも食べてみたいです。

茶碗蒸し
茶碗の底にはなんと酢飯が。半分ほど食べたところで大将が海苔の佃煮を入れてくださり、残った茶碗蒸しとお米と混ぜてひとくち海苔雑炊に早変わり。海苔の香りで食欲が煽られます。遊び心があって素敵ですね。

青森県産 子持ちヤリイカ
小さいイカめしのような可愛らしい見た目で、胴体部分に身がぎっちり詰まっています。柔らかく煮てあり、甘めのタレの加減もちょうど良いです。

スペシャリテ あん肝リゾットときゅうりの巻物
プリン体たっぷりの通称「プリン巻き」。こればかりを何本もお代わりする常連さんもいるほど人気の逸品です。あん肝がたっぷり絡んだクリーミーなリゾットと、シャクシャクした食感のきゅうりがよく合う!これは癖になります。

春子鯛の昆布締め
ここからは握りが登場。ネタは大きめ、身がふっくらしっとりとしています。

墨イカ
味付けは藻塩とすだち。さくっとした歯ごたえと、適度な甘みがたまらないです。鹿児島県産の藻塩は、角のないマイルドな風味なので甘みを引き出すのにぴったりですね。

河豚白子と蒸し毛蟹のリゾット風
蒸したシャリの上にほぐした毛蟹と熱々の虎河豚の焼き白子を乗せ、餡をかけたもの。まずは白子だけでひと口、香ばしくパリッとした皮とトロトロの中身をハフハフしながら食べます。残りはスプーンで潰して、毛蟹と餡を混ぜると特製リゾットに!

釣り鯵
「あたり葱」という浅葱(あさつき)と、刻んだ生姜を混ぜた薬味を合わせて頂きます。肉厚で弾力があり、脂が乗っています。この薬味、なぜかほんのりとニンニクのような風味でパンチが効いていて好みです。

千葉県勝浦産 本鮪の赤身の漬け
135kgの本鮪。ネタ箱が輝いていました。まずは、細かく包丁が入った美しい赤身を漬けでいただきます。煎り酒やポン酢など、調味料の使い方が印象的だったので漬けも美味しいだろうとわくわくしていましたが、期待を裏切ることなく美味しい!漬けのシャリは温かめ。

千葉県勝浦産 本鮪中トロ
赤からピンクへと見事なグラデーションの中トロは、惚れ惚れとしてしまうくらい綺麗。口に入れた瞬間にふわっとシャリがほぐれ、脂と馴染みます。

長崎県対馬産 のどぐろ
「紅瞳」というブランドのどぐろを塩焼きにし、シャリと合わせたもの。これは「一貫」と数えるのか、「のどぐろの塩焼き シャリ添え」と表現する方が正しいのか悩みます。大きくカットされた身は、箸を入れるとジュワッと脂が溢れます。ひと口目はのどぐろだけで食べて炙られた皮目の香ばしさと溢れる脂を堪能し、ふた口目はシャリを添えて。

小肌
とても肉厚な小肌もシャリは温かめ。しっかり酢締めされていますが、強すぎずちょうど良いお味。皮目も柔らかく美味しいです。

富山県産 白えび
ほんのり甘く、ねっとり絡みつく食感。

北海道根室産 バフン雲丹
通常サイズでも2段盛りになっていてボリューム満点なのですが、「何段までできますか?」と尋ねたところ「不安定で倒れる危険はありますが、4段を出したことがありますよ!」とのことで、4段にして頂きました。4段と2段の比較をどうぞ。

写真撮影中も倒れずにいてくれました。さすがにひと口では食べられないので一段ずつ食べ進めていくと、大将がすかさず下の段にお醤油を塗ってくださいます。ミョウバン臭さがほとんどなく、美味しい雲丹でした。

あおさ海苔の卵焼き
ゴマ油が香る卵焼きは、大根おろしと合わせて。

長崎県対馬産の穴子
ふわふわ熱々。最後までネタが特大です。

締めの巻物はトロたく。

大将の軽快なトークとボリューム満点のお寿司の数々、素晴らしかったです。敷居の高い寿司店が多い中、堅苦しさを意識して取り除き、気軽に再訪できるムードを作り出しているように感じました。こんなに楽しくて美味しいのに、予算は1人当たり2万円ほど。人気なのも納得です。

どんどん予約が取りづらくなっているようなので、高頻度でループ予約が取れるのは今だけかもしれませんね。つい最近、「一休.comレストランPlus+」にて掲載が始まったので要チェックですよ!

寿司

鮨 由う

都営地下鉄大江戸線 六本木駅 徒歩2分

20,000円〜29,999円

瀧口 杏耶

焼肉屋を経営する両親の影響で、幼少時から美味しいものに目がない若き美食ライター。肉質や火入れはもちろん、個々の素材や出汁を感じ取る「絶対食感」の持ち主。趣味はパフェやスイーツの食べ歩きで、最近はお寿司を勉強中。 普段は読者モデルやインフルエンサーとして活動中。

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